Monday 18 February 2013

Amsterdam(アムステルダム)界隈 鉄道メモ

今回の標本箱は、アムステルダムの鉄道の、自分用の覚え書きメモ。
なかなか効率的にできている街なので、なんでもNetで調べられるし、地元の人は皆英語話すし便利なんだけれど、なにしろよその地域のこととて、ロンドンとは勝手の違うこともあり・・・、次回(いつのことやら?)に備えて記録しておこうと思う。
万一、サーチで見つけて参考にする方のために・・・、この記事は2013年1月の話ですよ、と、断っておこう。

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*2015年1月追記: 例年この時期にアムスを訪れて2年目。どうやら、2014年に公共交通のチケットシステムが大幅に変更された様子。
大きな変化は、チケットすべてにチップが導入されたこと、これにともなって・・・、
1/ すべてのチケットは、タッチ・イン、タッチ・アウト式で、駅の出入口にあるスタンド・バーのピンクのパネルにタッチすること。(駅に入るとき、駅から出るとき、どちらも。)
2/ ローカルな駅の券売機でも、世界各国のマスター/VISA・クレジットカードが使えるようになったこと。(ただし、一回購入につき1ユーロの追加課金。)
3/ 前売りチケットのシステムがなくなって(長距離便にはあるのかも・・・?これはローカル路線の話)、当日購入のみになった。
余談で、以下の話にでてくる、軍か警察のようなコワモテ検札員達は今回見かけなくて、車掌さんがチップ・リーダーを持って検札に回ってきただけ・・・、和やか(笑)。

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アムステルダムは「I amsterdam Card」という、一日交通乗車とミュージアム入場等がフリーになるパスを派手に売り出している。<価格・現地での購入先は、英文でこのページ>。
アムステルダム市内に3日滞在して、主にミュージアムを見て回るなら、これはおトクかも。いちいち切符買わなくていい、っていう便利感も値段のうちだし。

今回私の場合は、初日にアムス半日だけで、最終日はHaarlem(ハールレム)、中2日はNaarden(ナールデン)のフェア会場で撮影とお手伝い・・・のつもりだったので、「パス」のことは一切考えにない。
なので、まずSchiphol(スキポール)空港の鉄道駅で、予定のわかっている初日のSchiphol>Amsterdam Centraal>Bussum-zuid(ホテルのある駅)のチケット、最終日Bussum-zuid>Haarlem/ Haarlem>Schipholのチケットを窓口で買った。オランダ語では発音できないので、駅名は紙に書いて渡した。
窓口で買うと、自動券売機で買うより、0.5ユーロ余分に手数料がかかる。そして窓口が混んでいる場合が多い、ともいう話で、その場合は券売機にタックルするつもりだった。が、窓口ガラスキだったので、窓口の方が早かろうと・・・。

3日目、撮影以外大して役に立たない私は、「アムス行ってらっしゃい。」とPおじに送り出される(Pおじの親心さんきゅー^^)。
ここで初めて、Bussum-zuidの駅で券売機にタックル(窓口なし、駅員なし)。基本的には簡単なんだけど、「え゛~っ」だったのが、小銭しか使えないこと。 地元民はロンドン・オイスターのようなチップ・カードを使っていて、オランダのデビット・カードなら券売機で使える、しかしオランダ外カードは不可。(アムス・セントラルやスキポールでは、オランダ外発行の、マスター/VISA・クレジット・カードが使える機種もあり。AMEXは、どこでもぜんぜん使えない。) これは、世界中のクレジットカードOK、ポンド札OK、のUKとは大違い。
幸いホテルが駅前だったので、フロントで両替してもらってチケット購入。


券売機は目立つので、見つけやすし。タッチスクリーン式。

ns-ticket-screen
英語選択ができる。
左から、片道・往復等チケットの種類、乗る駅・行き先駅、1等か2等か、割引適応か、
当日券か前売りか、何枚(何人)買うのか、支払い方法、をスクリーン上で選択。
コインで買う場合、お釣りはコインで出てくる。


チケットは現在こんなデザイン。意外と薄くてペナペナ・・・、

なのは、ゲートを通さなくていいから・・・のよう。セントラル駅にのきなみ改札ゲートがあるのだけれど、あきっぱなしで、チップ・カードの乗客はタッチしているけれど、チケットを通している様子はない。
郊外駅にはゲートなし。ただし、ロンドンより全然コワモテの、いかつい乗車券検察官がドヤドヤ乗り込んで来て、検察する。この人達、超迫力なので、無賃乗車はかなり無謀とみた。

前売り券を券売機で買った場合、日付はチケットには出ないので、乗る日に駅のホームか階段にある、黄色いスタンピング機で日付を入れること。(これをしてないと、これまた無賃乗車扱いになる。)これはフランスとよく似たシステム。


スタンピング機

肝心の列車タイムテーブルは、NSトラベル・プランナー<このページ>で、詳しく調べられる。


こんな感じで・・・、
発着プラットフォームと、その列車の行き先が表示されるのが便利

ちなみに、ロンドンのターミナル駅、どのプラットフォームに入るかは直前まで、誰にもわからない・・・なんてこと日常茶飯事。その代わり・・・なんだろうか、ロンドン・ターミナルには、大きな全プラットフォームの発着表示ボードが出ていて、皆この下で待っていて、乗る予定の列車がどのホームに入ってくるか確認する。
これが・・・アムス・セントラル駅にはない!!?? あるいは、知らなかっただけかもしれないが。
これでちょっと不便した話は、またのちほど。
ネットの話の続きで、これだけきちんと値段まで出るんだけれど、またしても・・・オランダのデビットカードでしか購入できない。 これはたいていRailEuropeで、世界のクレジットカードでチケットが買えるフランスと大違い。(Rail Europe見てみたけどオランダ入ってなかった・・・Dahhhh。)
RailEuropeだとE-チケットをプリントアウトして、持って行くことができる。
UKの鉄道は、E-チケット方式がないので、UK内住所にチケットを送ってもらうか、駅の券売機で購入したクレジット・カードと、メールで送られたコードを入れて、チケットをプリントして使う、のだった。

で、「全プラットフォームの発着表示ボード」がないと、なぜ不便か・・・。
今回、寒波・積雪で、列車は特別ダイヤで運行していたもよう。調べていった通常ダイヤのプラットフォームからは発着していない(この場合後で分かったのは、10a/b、 11a/bのどれかから発着、という状況)、行き先も変更、時間も多少遅れている、とまぁガタガタ。
こんな程度、UKの列車乗ってりゃ日常茶飯事なので驚かないけど、どうやって、現状の発着情報を駅で見つければいいのか・・・が、解らない。
周りの人に尋ねたら「アナウンス聞くしかないから、アナウンス待ってる。」そう。で、そのアナウンスはオランダ語のみ、さんきゅーそーまっち・・・(笑)。
いまどきの男の子がiphoneで調べてくれて、「あ、11bホームに次入るのに乗りな。」と教えてくれた。だんくう゛ぇーる。どこかにオランダ人だけがわかる、現状発着状況のページかAPPがあるとみた・・・。
ホームには、こんな感じで列車情報表示が出て、大体の発車ホームは決まっているようなので、それでもなんとか解るのだろうかね。

Amsterdam Centraal Station
photo by björn hornemann @Flickr

そして、セントラル駅はなっがーい駅なので、同じホームでもaと、bとに真ん中で分かれている。これまた、最初ややこしかった。


この左側(南側駅正面入り口から入ったところ)のコンコース通路が、aとbとの分かれ目で、ここから入ると、どちらの列車情報表示も確認しやすいとわかった。(a bそれぞれのエスカレーター上がり口に、列車情報表示が出ている。)

Amsterdam Centraal Station
By Peter uit Haarlem @Flickr

Amsterdam
夜のアムス・セントラル駅正面入り口

追記:Haarlem(ハーレム)からSchiphol(スキポール)空港に向かう時の覚え書き
1時間に4便あるけれど、いずれも途中Amsterdam Sloterdijkアムス/スローテルダイク)駅で乗り換える。この駅で、Schiphol方面へは、プラットホーム10か、11からの発車。プラットホーム9/10は、実は別のライン駅で、メインの駅を出て、左に100m歩くと着く。
それって、知ってる地元民はいいけど、プラットホーム10探していったら、たいてい乗りのがす(それは、私だ!!)。NetのNSトラベル・プランナー(上記リンク)で設定の、7分で乗り換えは、荷物があったら難しい。
乗り逃したら、次のSchiphol行きは、Plat-11から。これまた、元のメインの駅の中にあって、歩いて戻る。
最初から、Plat-11で乗り換える、タイムテーブルで行く方が省エネ。

駅とチケットの覚書はこれぐらいで、次は荷物ロッカーの話。

ロンドンはテロ対策で、荷物ロッカーは極端に少ない(ないかもしれない?見たことない)。その代わり、たいていのロンドン・ターミナル駅には「荷物預かり」がある。人がアテンドしてセキュリティー・スキャンするので、割高で、一日8.5ポンドぐらい取られたと思う。
オランダはその点、テロ・ターゲットの国ではないからか、呑気な荷物ロッカーがあって、とても助かる。(10何年ぶりに荷物ロッカー見て新鮮だったともいう・・・笑)。
着いた初日に、アムス・セントラル駅で、最終日にHaarlem(ハールレム)の駅で利用した。
この使い方が、ちょっと面白かったので(?)記録しておく。

アムス・セントラル駅の荷物ロッカー・エリアは、上の駅地図でいうと、一番右下のグレイの辺り。つまり駅の南東の端にある。
ちなみにハールレム駅では、5番(だったと思う・・・)プラットフォームの東の果て。ちゃんとダイレクション表記はあるけれど。

luggage locker in AmsterdamCS IMG_0837luggage locker in AmsterdamCS IMG_0838
photos by nkichi@Flickr

この荷物ロッカー、コインは使えないので、コイン・ロッカーとは呼べない。その代わり、クレジットカードで清算する(セントラル駅とハールレムでは、オランダ外カードが使えた。しかしAmex以外)。
ロッカードア右の四角が、赤だと使用中で、緑が「空いてる」。空いたロッカーに荷物を入れて、ドアを閉めると、それでもう「使用中」になってロックされる。(どんなもんだか、試しに閉めてみたりせぬよう・・・笑)
ロッカー左右各2-3列の中央に、支払いポイントがある。そこに、今入れたロッカーのナンバーが出て、「クレジットカードを下のスロットに入れろ」と出る(英語の選択もあり)。
で、カードを差し込んで暗証コードを、その下のタイプ・キーで打ち込んで、緑のOKキーを押す。
すると、キー代わりの「バーコード付きチケット」が、一番下から吐き出されてきて、手続き完了。 カードを抜く。

Station locker ticket
キー代わりの「バーコード付きチケット」

このチケットのBetaalpuntのナンバーが、支払いポイントのナンバーで、Kluisのナンバーがロッカー自体のナンバー。ロッカーのドアには37-12・・・というように表記されている。
ロッカーを開けるのは、このバーコード面を上にして、一番下のチケットが出てきたスロットに差し込むと、ロッカードアが開く仕組み。
右はアムス・セントラル駅で5ユーロ、左はハールレム駅で3.75ユーロ。どちらも大(90x60x40cm)・小(90x45x40cm)あるロッカーの小さい方を使った。ロッカーエリアは7 am – 11 pmオープン。
NSのページ(<このページ>英文)に、大小のロッカーサイズ等のインフォが載っているが、料金更新してないだろう・・・君ら。で、料金が明確に調べられないけれど、大きい方で7.5ユーロだったと思う。
これは、24時間預かりの値段で、追加料金で72時間まで預けられる。万一それを越すと、クレジットカード登録アドレスに着払い送付・・・の手続きに回されるようで(オランダ外であろうが)、そこから荷物回収するのに、えらい手間とコストがかかるそう。チケット紛失の場合は10ユーロ追徴金。

以上、今回のミニ旅行の経験の記録でした。

次回は、まともにヴィジュアル系コンセプトに戻って、アムステルダムの「お屋敷博物館」の一つ、Van Loon Museumのイメージを。













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