ハンド・メイドのネックレス・スタンド
Paris - Musée Carnavalet (パリ-カルナヴァレ博物館)の続きを予定していたのに、ここのサイトがずーーーーーっとメンテナンス中、ダウンしたまま(2日目)で、コレクション資料が全くリサーチできない。
なので、また、ここのサイトが復旧した時に、続きのイメージを載せることにして・・・、今回はネックレスのディスプレイをハンドメイドする話で、パターンのダウンロード・リンク付き。
以前クラフト・フェアに出展していた頃から、いつでもディスプレイスタンドはハンド・メイドしていた。
市販品を買うのをケチって・・・、というのが最大の理由かもしれないけれど、その頃(2000年ごろ)は、ミニマリスティックなコンテンポラリー・スタイルの全盛で、アクリルや、透明プラスチックで作られたディスプレイスタンドばかり。 自分の思うような、ベージュ系のナチュラルなテクスチャーのものが、全く手に入らなかったから、というのも理由のひとつ。
近頃はもう、フェアは引退で出さないけれど、それでも時おり、取引先に「ネックレス・スタンドのナチュラルなものはないか?」と尋ねられることがある。
今回も、ちょっと必要に迫られて、作ってみた。
正面、サイド、バック。
で、これがパターン。
A3パターン・ダウンロードリンクは<ここ>
(画面真っ白に見えるけれど、A3画面サイズ4961 x 3508pixなので、スクロールすると出てくる。 「Download the Original size of this photo」をクリックして、ダウンロード。)
A3サイズで作ると、仕上がりサイズは235x150x70mm。
A4パターン・ダウンロードリンクは<ここ> A4画面サイズ3508 x 2480pix。
(同じく 「Download the Original size of this photo」をクリックして、ダウンロード。)
このままプリントして、A4サイズで作ると、仕上がりサイズは、235x150x70mm。
ここで紹介しているパターンはすべて、私の製作。自由に個人使用(お店でも、フェアでもジュエリー展示販売用には)使用してください、しかし、そのパターン自体や完成品スタンド自体の「販売」は禁止。(パターン自体の商用使用希望の場合は、下のコンタクト・リンク先より問い合わせてください。)
これは、A3サイズとA4サイズを並べてみたところ。
私の作っているジュエリーはデカイので、A3サイズを最初に作ったけれど、小型のジュエリーだと、A4サイズそのままでも充分かもしれない。
そもそも写真家でもない限り、A3プリンターなんて持ってない(あ、私は写真やってるけど、A4プリンター・・・)、という前提で、A4サイズのパターンも作った。
プリンターがA4の場合、A4サイズをダウンロードして、フル画面でプリントして、それをコピー機でA4>A3拡大して、A3パターンをつくればいいか・・・と思ったので。
紙はどちらも300gsm(300g/平方メートル)のカード紙程度の厚みで充分だと思う。
この写真の大きいほう(A3サイズ)は、420gsmの水彩画紙使用、小さい方(A4サイズ)は、180gmsの写真用プリント紙使用(こっちは、なんとか立ってはいるが弱々しい)。
大きい方は、ちょうど水彩画紙だったので、水彩でテクスチャーを入れてみた。
土台をカード紙で作って、薄い布や紙を上から貼り付けるのもいいかも。
裏のフック部分をかみ合わせるのに、ちょっと「コツ」がいるかもしれないので、解説写真。
片側に色をつけておいた。 切込みのところから、左右が交互に上下に出るようにかみ合わせて、天地の縁が揃うように引き合わせて・・・出来上がり。
折りたたみ式にする必要がなければ、ホッチキス留めか、両面テープで貼ってしまえば簡単。
ここからは、「その昔」に作ってみたパターン。Flickrに非商用クリエイティヴ・コモンのコピーライトで載せておいてたら、世界中からアクセスが来て、何千ものヴューが入っている。(自分の写真より、ネックレス・スタンド・パターンのヴューの方が、俄然高いのは、どうよ・・・って、ちょっとムッとするけど・・・笑)
で、ほぉうー、ネックレススタンドを探している人は多いのか・・・と思ったので、ここでも載せておくことに。(昔のなので、画像が悪いのはご容赦!!)
カード・ボード(1.25mm)で作った土台に、和紙をパピエマシェ(張子)的やり方で貼り付けている。
これがパターン・・・なんだけど、
パターン・ダウンロードリンクは<ここ>。
これまた、超アナログなんだけど、プリントアウトを指定のサイズになるように、コピー機で拡大してね、っていういい加減なもの。(その頃よりは、デジタル進歩している自分にちょっと喜ぶ・・・笑)。
A4紙に収まるようにプリントしてから(photoshopでプリントした場合。)、163%拡大すると、指定ののサイズになる、はず。
作り方:1)プリントしたパターンをカード・ボードに写す、
2)のには、目打ちで交点を印していって、
3)ラインを引いてカット。破線の部分は軽く筋を入れて、折り曲げる。
4・5)まっすぐ立つか確認
6・7)カード・ボードを折り曲げたところは弱いので、マスキングテープで補強。
ガラス面などツルツルした土台の上に立てる場合、スタンドの底縁がすべって立ちにくいことがあるので、その場合も、マスキングテープを両方のスタンドの底縁に貼っておくと、滑り止めにもなる。
8・9)この後は、色を塗るなり、紙や布を貼るなりご自由に。ここの場合、和紙をちぎってデコパージュ用のアクリル・メディウム(ノリ兼コーティングになっているもの)で貼り付けて、一晩乾かせた。
上のデザインにあわせて作った、壁掛け型のもの。Revampのロング・ネックレスをどう展示するか、の、苦肉の策。
パターン・ダウンロードリンクは<ここ>
実線の方は上のネックレススタンドで、破線の方がこの壁掛け型スタンド。
これは、A4紙に収まるようにプリントして、95%縮小すると、指定のサイズになる、はず。
作り方:1)パターンを写して切り抜き、中心線は軽くナイフを入れて、折り曲げる。
2)折り曲げたところに、マスキングテープを張って、曲げた角度を安定させるのと同時に補強。
3・4)目打ちで黒丸部分に穴を開け、ワイヤーを通して、マスキングテープで固定。
この裏のワイヤーで、壁のフックに掛ける。
5~7)上のネックレススタンドと同様に、和紙をちぎってデコパージュ用のアクリル・メディウム(ノリ兼コーティングになっているもの)で貼り付け・・・たんだけど、Revampジュエリー用にはちょっと暗すぎた・・・。
8・9)ので、乾いてから、薄い目にといたジエッソを塗って、白っぽくした。
最後は、Revampジュエリー用に作った、コーン。
そもそも、こんなにデカいジュエリーを展示するディスプレイ・スタンドが見つけられなかったわけで・・・、これまた、純粋に苦肉の策。
この写真を見て、「このディスプレイ・コーンはどこで売っているのか?」と何回か尋ねられたので、「じゃあ、作り方公開。」と思いついたのが、ハンドメイド・ネックレス・スタンド作り方公開のきっかけだった。
Revampジュエリー 2008年9月の、London Fashion Weekの会場にて。
パターン・ダウンロードリンクは<ここ>
どんどん、時代がさかのぼると、どんどん原始的なパターンがアップロードされているが・・・、ま、わかればいいか。A4紙に収まるようにプリントして、153%拡大すると、指定ののサイズになる、はず。
これは「折りたたみ」は、あまり考えていなくて、重なり部分をホッチキス留めした。
紙は300gsm程度の厚紙。
たまたま、手元にあった薄手のフェルトをコーンを巻き込んで留める前に張り込んでおいた。
コーン部分を裏から見たところ。
生地の張り込みは、紙より一回り大きく布を切って、裏の余分の「のりしろ」部分を両面テープで貼り付けただけ。数日間の展示会用なので、かなり安直な構成。なんだけど、液状のノリを使うと、乾いたときに紙が波打つので、両面テープか、グルーガンの方でかえっていいはず。
後ろに「ベロ」をつけたのは、ここに、ネックレスの後ろを引っ掛けておくと、ネックレスが、必要以上に前にずり落ちないから。
このままでも、ディスプレイに使えるのだけれど、とても平べったいフォルムなので、もう少し高さを出したかった。
そこでまた、スーパー安直な解決策・・・同じ厚紙を巻いて、脚を作り、ブルタック(blu tack)で貼り付けただけ・・・。
こんな感じで、脚ロールの上縁に被せるようにくっつけて、その上にコーンを乗せ、角度を好みで調節して・・・、
ブルタックの部分を、ぎゅっと指でコーンの裏に押し付けておく。これで、意外ともつもんなんだな^^。スポットライトの下で、数日間問題なくたっていた。だし、その後は、コーンの紙を痛めずに脚の部分を取り外して、コーンは重ねて、コンパクトに保管しておける。
脚を取り外ししなくていい場合は、脚をコーンに留めつけるのに、グルーガンを使うと便利だと思う。
参考までにサイドと、後ろ側のイメージ。
色・テクスチャー・サイズを変えると、どのパターンも、様々なタイプのネックレスのディスプレイに使えると思うので・・・いろいろ遊んでみてください。
Labels: アート/デザイン
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