Alex MacArthur Interiors(アレックス・マッカーサー・インテリアーズ) - Open House -1-
先日、Brighton(ブライトン)のアンティーク・ディーラー、Alex MacArthur Interiors(アレックス・マッカーサー・インテリアーズ)のオープン・ハウス・イヴェントのe-招待状が届いたので、ブライトンまで出かけた。
AlexもThe Decorative Fair(デコラティヴ・フェア)のレギュラー出展ディーラーで、前回の秋フェアで写真を撮らせてもらったことから、メールが届くようになった。
先月まで、7年間ブライトンに小さなお店があったそうだが、大きな4階建ての自宅を、ショールーム・スペースにする改装が完成したため、お店の方は閉めて、この自宅兼ショウ・ルームのお披露目イベントなのだった。
今後も、年に4回Open Houseのイベントを催し、また、年3回のThe Decorative Fairにも、変わりなく出展するそう。それ以外はアポイントメントで、顧客の希望するアンティークのスタイリングを請け負っている。
なにしろ、4階建てのジョージアン・ハウスの全フロアを使っての、スタイリングなので、その迫力というもの、普通のお店とは桁違い。撮影に没頭して、大量の写真が出来上がってしまったので、2回に分けて標本箱に詰め込んでみよう。
ドア・ベルを押して中に入ると、まず最上階のベッドルームのディスプレイに案内される。
ちなみに、公開されていない2部屋がAlexとお嬢さんの私室で、
それ以外はキッチン・バス・トイレに至るまですべて、ショールーム化している。
すべて、値段がついていて「売り物」。
セラミックの彫像は、現在の彫刻家のもの。
このように、コンテンポラリーのアート作品と、様々な様式のアンティークを
ミックス・マッチさせていくのが、今一番「旬」なアンティーク業界のトレンド。
スパンコールでびっしり覆われたスローは、トルコのヴィンテージ。
壁に掛かるドローイングは、現代のアーティストIan Hodgson作。
普段はここはゲスト・ルームだそうで、このバスタブはディスプレイではなくて、
実際に使用するべく設置されたもの。
欲しいという人が現れたら、取り外して売ってしまうのかどうか・・・
までは、尋ねなかった(笑)。
ここの錆びたスティールのロッカーや、
下の階の部屋には、ヴィンテージの体操用具が「家具」として使用される。
これもエクレクティック、ミックス・マッチなトレンドの典型的な例。
アレックスとお嬢さんのバスルームも、展示スペースに。
手前のランディングのコンソールテーブルに展示された、Ian Hodgsonの陶板作品。
私が芸大の頃に、作ってた作品とちょっと似てるんだよね(笑)。
どうも気にかかって、結局手前から2つ目の陶板を、買ってしまった^^。
ベッドルームのある最上階から下りてきた、3階部分のランディング。
蝶の標本箱の見事な、ディスプレイ。
自然博物誌系の標本箱も、人気なのだけれど、ここにあるセットは、とりわけ珍しい。
というのも、チョウバン留めになっている2箱を閉めると、
19世紀の大屋敷の書庫に、書籍と並んで収められていたもの。
壁に掛けても、テーブルに立てても展示できる。
その、ランディングの横の展示室。
真ん中にあるのが、ヴィンテージの体操用具で、鞍馬みたいなもの。
テーブルとして使いやすいように、脚の長さはカットするのだそう。
今回のOpen Houseのテーマは「The Beautiful and The Damned(美しきもの、呪われたもの)」で、
Alexのデカダンスな美意識を一言で表現しているけれど、
このショットは一番そのテーマが、現れているのではないかと思う。
Jess Eatonの、鳩の翼をアレンジしたドレスに、Foxed(フォックスド)どころではなくて、
水銀張りの大半が剥離した鏡(こうなるともうDistressedと呼ばれることになる)に、
19世紀の革張りディヴァン。
金曜日夜のプレヴューでは、クィーンなお姉さま方
(というのは、つまり、男性ということなんだけど・・・笑)が、
このJess Eatonのコスチュームを纏って、シャンパンをサーヴして回ったそう。
いやぁ、金曜に来ればよかったなぁ。
ヴィンテージのボールや、ホッケー・スティック。
キャビネット。
天使の像。
ミラーに映りこむライト。
広い正面側の部屋には、4ポスター・ベッドのフレームの中に、モロッコのテーブル。
このフロアのバスルームには、ペン画の作品が展示されている。
次回も、オープン・ハウス・イヴェントのイメージ、続きます。
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