Eltham Palace (エルサム・パレス)と庭
クリスマスが終わると、即バーゲンが始まる、というので、いつもならこのクリスマスの翌日、Boxing day(ボクシング・ディ)はバーゲン・ハンターがどっと街に出てくる。
今年は、クリスマス・ショッピングの出足が極端に悪くて、小売店はどこも大苦戦だったので、12月中頃からセールを始めている店も多いとか。
そのうえ、今日はどうやら地下鉄のストらしい・・・?(というのは、郊外に住んでいて、街に出ない我家は、世間とは隔絶しているので・・・あまり実現状は知らないのだった。)
個人的には、バーゲン・ハントはNetでしかしないので(笑)、関係ないのだけれど、雨続きの悪天候(地方では洪水続出とか)で、写真撮影に出る気にもなれない。
配偶者氏が、クリスマス前から風邪をひきこんでダウンしていたので、クリスマス延期で、なんとなく今日がクリスマス、な、ようになっている・・・ということもあり・・・まだまだまったり気分で、このままNew Yearまでだらだら行く予定。
標本箱の方は、秋に出かけた、Eltham Palace(エルサム・パレス)のイメージ。
もともとは14~16世紀の王宮の跡地で、1470年にエドワード4世の建造したGreat Hall(大広間)だけが、現在でも修復されて残っている。17世紀初頭に王宮として使用されなくなり、17世紀中頃のイギリス市民戦争を経て、廃墟となっていた。
1933年に、テキスタイルで財を成した、Courtauld(コートルード)一族の(コートルード・ギャラリーはこの一族の設立)、Stephen Courtauld(ステファン・コートルード)と、その妻Virginia(ヴァージニア)が敷地を買い取り、大広間を修復、隣接してアールデコ様式の屋敷を建造した。
なので、中世に端を発する「Palace」と呼ばれているけれども、実際にはアール・デコ様式の建築として知られている。
1995年以降、English Heritage(イングリッシュ・ヘリテージ)が管理・公開している。ここのポリシーで、現在は建物の中は撮影禁止。昔(と、いうのは・・・10年以前の話だけど・・・)は、撮影可能だったと覚えている。
Flickrにいくつか、その頃撮影の写真が出ていたので、インテリア写真は借てきたもの。
エントランス部分。右側のゴシック窓のある建物が、Great Hall(大広間)。
ファサード彫刻は、典型的なアールデコ。
Potography by happylemon @Flickr
玄関ホールの部分で、スェーデンのデザイナー、Rolf Engströmerの設計。
天窓からの光で、壁の木製ベニア象嵌のパターンが浮かび上がる。
Potography by Whipper_snapper @Flickr
ヴァージニア・コートルードの、金のモザイク張りのバスルーム。
このバスルームが一番豪華なデザインで、
後は、イギリスのアールデコって(アメリカやフランスに比べると)
地味でシンプルなんだな・・・と思わせる。
その昔来たときは、全体にもっと豪勢な雰囲気に感じたのだけれど、
近頃は「コテコテ」慣れしてしまって、アールデコじゃ物足りない(笑)。
Potography by Whipper_snapper @Flickr
これはダンナのステファン・コートルードのバスルーム・・・だったと思う(ちょっと怪しい)。
タイルのカラーはきれいだけれど、1930年代の公団住宅的・・・
Potography by sweetington @Flickr
ラウンジ。ここでも、壁の木製ベニア象嵌が美しい。
Potography by HeyWayne @Flickr
ダイニング・ルーム。
暖炉は石炭を燃やしているように見えるけれども、当時最先端だった電気ストーヴ。
Potography by Whipper_snapper @Flickr
これは修復された、Great Hall(大広間)の内部のイメージ。
アールデコの屋敷の2階から、直接このホールを見渡す、ギャラリー部分に繋がるドアがある。
モダンなアールデコのドアを開けると・・・中世の大広間 !!
という意外性で、来客を驚かせていた様子が想像できる。
建物を後にして、広大な敷地の庭に出て行ってみよう。
入り口の左手側。ちょうどこの中は、カフェとショップになっている。
建物のポイントにレリーフが施される。
庭に面する方のファサード。
建物の端のアーコーヴに建つ、彫像は、
アールデコ様式の聖ジョージ?
左がGreat Hall(大広間)で、右がアールデコ屋敷。
ちょうど最初の写真の、建物の裏側からみていることになる。
間にパレス時代の、堀の名残が見える。
その堀部分のボーダー・ガーデン。
一部の堀は、現在でも水を湛えていて、庭のウォーター・フィーチャーになっている。
門から入り口に至る橋。
その橋から、中世の構築部分の窓が見える。
天気も回復してきて、暖かな秋の日差し。
この一角はバラ園。かなりシーズン・オフなんだけど・・・。
そこからまた、林の中のような庭地が、広がっている。
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Eltham Palace and Gardens
Court Yard, Eltham, Greenwich, London, SE9 5QE
入場料と公開時間は<このページ>
地図:
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Google Streetの撮影車(いやいや、「撮影者」のはず)が、敷地内にも入っていった様!?
画像の白矢印クリックすると、どんどん中に入っていってしまう・・・。
これ、かなり面白いので、大きなサイズでエンベッドしてみた。
Have a nice trip ^^。
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