Dead Can Dance (デッド・カン・ダンス)コンサート
今回の標本箱はちょっと異色で、コンサートの話。
80年代以来、よく聞いているDead Can Dance (デッド・カン・ダンス、略してDCD)のコンサートにRoyal Albert Hall(ロイヤル・アルバート・ホール)に行ってきた時のイメージを中心に。
上のDCDのリンク先のJa-Wikiに、彼らの概略が記されているが、80年代のゴス(ダーク・ウェーヴ)の頃に、どっと出てきた「Dead・ナントカ」とか「ナントカ・Death」というようなバンド達と十羽一絡げにされて、「Goth」だと思われることの多いバンドなのだけれど(もし、知っている人がいればの話・・・)、本当のところはそんなにシンプルなものではなくて、カテゴリーやジャンルには分類できない音楽性を持っているDCD。
クラシック+ワールドミュージック+エスニック+フォーク+アンビエントの、中間地点に存在するとでも言おうか・・・。
Lisa Gerrard(リサ・ジェラード)のシャーマニックなヴォーカルは独特で、神聖と魔性は相反する概念ではなくて、実は同一概念なのだと感じさせられる声を持っている(え?何のことか全く理解できないって?・・・笑)。
1998年にデュオ・バンドDCDは解散したのだけれど、2005年のワールド・ツアーのために再結成された。
この時のツアーは完全に見逃してしまったが、それ以来7年ぶりの、伝説のDCD再結成ツアー。遅々だったがWebで発見、かろうじてチケット入手して、12012年10月26日にコンサートに行ってきた。
情報発見が遅くて、手にしたチケットは最上階サークル席。
その後ろはもう席がなくて、立見席。
いやもう、天井から釣り下がってる気分。
前の人の頭が入らないので、写真が撮りやすい・・・といえば撮りやすいけど。
前座のミュージシャンの後、まず Brendan Perry(ブレンダン・ペリー)登場。
80年代はスタイリッシュだったけど・・・、いい「おっちゃん」になってしまった。
しかし、声は全く衰えずなので、まぁいいのか。
そして、Lisa Gerrard(リサ・ジェラード)登場。
80年代の麗しき容姿も・・・こちらは全く衰えず。
御衣裳がビザンティン風なのが印象的。
彼女が演奏するのはDulcimer(ダルシマー)と呼ばれる弦楽器。
ペルシャのサントゥール、ギリシャのツィターの親戚のようなもの。
私の一番好きな楽器。
右のダルシマーはPicking(爪弾き)用のようで、
左のダルシマーは通常通りスティックで叩いて演奏する、打弦楽器。
ブレンダン・ペリーの演奏するギターなんだか、リュートなんだか・・・、
音質的には低音のバンジョーという感じだったが、これがまたいい音。
その横で、リサ・ジェラードが指に付ける小さなベル・シンバルを演奏している。
これもギリシャの壷絵などに表れる、古代由来の楽器。
この人は本当に巫女さんっぽいな(笑)。
メインのコンサートが終わって、大声援の中アンコール待ちしているときに、
ステージに現れる、DCDの御紋章。
アンコールでは、普段はリサ・ジェラードが専門のダルシマーを、
ブレンダン・ペリーが演奏するという異色の組み合わせ。
「ほ・・・本当にできる?」という疑惑の笑いが漂う・・・。
ええできますとも・・・、練習しましたとも、
お見事でした。
2度目のアンコール。
3度目のアンコールは、リサ・ジェラードのソロ。
これは、Youtubeで早速のヴィデオ発見。
そして、キスと感銘を残して、麗しの歌姫は去っていった。
今回のワールド・ツアーはDCD再結成、
このアルバムも、Youtubeで(全曲56分)Uploadされていた。
彼らの30年に渡る、円熟した音楽性が詰め込まれている。
Amazon UKでは<このページ>、Amazon jpでは <このページ>で発売中。
彼らのサイトを見ていて見つけたニュースが、日本来日決定<このページ>。
2013年2月13日 東京、クラブ・クワトロ
2月14日 東京、クラブ・クワトロ
2月17日 大阪、AKASO
チケットは2012年11月10日に彼らのサイト経由で発売される。
<このページ>の、Austraria & Asiaの中の日時・会場を選んでBuy Ticketをクリックすると、
オンライン・チケットディーラーにリンクする仕組み。
日本では結構小さい「ライブハウス」なんだな・・・これが(笑)。
しかし、小さいライブハウスの方が、DCDの呪縛を堪能できること確実、100%お勧め。
ご興味の方は、ぜひどうぞ^^。
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