Wednesday, 31 October 2012

Dead Can Dance (デッド・カン・ダンス)コンサート

今回の標本箱はちょっと異色で、コンサートの話。

80年代以来、よく聞いているDead Can Danceデッド・カン・ダンス、略してDCD)のコンサートにRoyal Albert Hall(ロイヤル・アルバート・ホール)に行ってきた時のイメージを中心に。

上のDCDのリンク先のJa-Wikiに、彼らの概略が記されているが、80年代のゴス(ダーク・ウェーヴ)の頃に、どっと出てきた「Dead・ナントカ」とか「ナントカ・Death」というようなバンド達と十羽一絡げにされて、「Goth」だと思われることの多いバンドなのだけれど(もし、知っている人がいればの話・・・)、本当のところはそんなにシンプルなものではなくて、カテゴリーやジャンルには分類できない音楽性を持っているDCD。
クラシック+ワールドミュージック+エスニック+フォーク+アンビエントの、中間地点に存在するとでも言おうか・・・。
Lisa Gerrard(リサ・ジェラード)のシャーマニックなヴォーカルは独特で、神聖と魔性は相反する概念ではなくて、実は同一概念なのだと感じさせられる声を持っている(え?何のことか全く理解できないって?・・・笑)。

1998年にデュオ・バンドDCDは解散したのだけれど、2005年のワールド・ツアーのために再結成された。
この時のツアーは完全に見逃してしまったが、それ以来7年ぶりの、伝説のDCD再結成ツアー。遅々だったがWebで発見、かろうじてチケット入手して、12012年10月26日にコンサートに行ってきた。


Dead Can Dance - Concert at Royal Albert Hall, London 26/10/2012
情報発見が遅くて、手にしたチケットは最上階サークル席。
その後ろはもう席がなくて、立見席。
いやもう、天井から釣り下がってる気分。
前の人の頭が入らないので、写真が撮りやすい・・・といえば撮りやすいけど。

Dead Can Dance - Concert at Royal Albert Hall, London 26/10/2012
前座のミュージシャンの後、まず Brendan Perry(ブレンダン・ペリー)登場。
80年代はスタイリッシュだったけど・・・、いい「おっちゃん」になってしまった。
しかし、声は全く衰えずなので、まぁいいのか。

Dead Can Dance - Concert at Royal Albert Hall, London 26/10/2012
そして、Lisa Gerrard(リサ・ジェラード)登場。
80年代の麗しき容姿も・・・こちらは全く衰えず。

Dead Can Dance - Concert at Royal Albert Hall, London 26/10/2012
御衣裳がビザンティン風なのが印象的。
彼女が演奏するのはDulcimer(ダルシマー)と呼ばれる弦楽器。
ペルシャのサントゥール、ギリシャのツィターの親戚のようなもの。
私の一番好きな楽器。

Dead Can Dance - Concert at Royal Albert Hall, London 26/10/2012
右のダルシマーはPicking(爪弾き)用のようで、
左のダルシマーは通常通りスティックで叩いて演奏する、打弦楽器。

Dead Can Dance - Concert at Royal Albert Hall, London 26/10/2012
ブレンダン・ペリーの演奏するギターなんだか、リュートなんだか・・・、
音質的には低音のバンジョーという感じだったが、これがまたいい音。

Dead Can Dance - Concert at Royal Albert Hall, London 26/10/2012
その横で、リサ・ジェラードが指に付ける小さなベル・シンバルを演奏している。
これもギリシャの壷絵などに表れる、古代由来の楽器。

Dead Can Dance - Concert at Royal Albert Hall, London 26/10/2012
この人は本当に巫女さんっぽいな(笑)。

Dead Can Dance - Concert at Royal Albert Hall, London 26/10/2012
メインのコンサートが終わって、大声援の中アンコール待ちしているときに、
ステージに現れる、DCDの御紋章。

Dead Can Dance - Concert at Royal Albert Hall, London 26/10/2012
アンコールでは、普段はリサ・ジェラードが専門のダルシマーを、
ブレンダン・ペリーが演奏するという異色の組み合わせ。

Dead Can Dance - Concert at Royal Albert Hall, London 26/10/2012
「ほ・・・本当にできる?」という疑惑の笑いが漂う・・・。

Dead Can Dance - Concert at Royal Albert Hall, London 26/10/2012
ええできますとも・・・、練習しましたとも、

Dead Can Dance - Concert at Royal Albert Hall, London 26/10/2012
お見事でした。

Dead Can Dance - Concert at Royal Albert Hall, London 26/10/2012
2度目のアンコール。

Dead Can Dance - Concert at Royal Albert Hall, London 26/10/2012
3度目のアンコールは、リサ・ジェラードのソロ。

これは、Youtubeで早速のヴィデオ発見。




Dead Can Dance - Concert at Royal Albert Hall, London 26/10/2012
そして、キスと感銘を残して、麗しの歌姫は去っていった。


今回のワールド・ツアーはDCD再結成、
16年ぶりのアルバム「Anastasis(アナスタシス)」のプロモーション・ツアー。
このアルバムも、Youtubeで(全曲56分)Uploadされていた。


彼らの30年に渡る、円熟した音楽性が詰め込まれている。

Amazon UKでは<このページ>、Amazon jpでは <このページ>で発売中。


彼らのサイトを見ていて見つけたニュースが、日本来日決定このページ>。

2013年2月13日 東京、クラブ・クワトロ
2月14日 東京、クラブ・クワトロ
2月17日 大阪、AKASO


チケットは2012年11月10日に彼らのサイト経由で発売される。
このページ>の、Austraria & Asiaの中の日時・会場を選んでBuy Ticketをクリックすると、
オンライン・チケットディーラーにリンクする仕組み。
 
UKでは巨大ロイヤル・アルバート・ホール満席にする、伝説のDCDなのだが、
日本では結構小さい「ライブハウス」なんだな・・・これが(笑)。
しかし、小さいライブハウスの方が、DCDの呪縛を堪能できること確実、100%お勧め。
ご興味の方は、ぜひどうぞ^^。
 




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