Saturday 13 October 2012

The Decorative Fair (デコラティヴ・フェア)2012秋フェア-1-

ノルマンディー話はちょっとだけ休憩して、今回と次回は10月の初めに、ロンドンはBattersea Park(バタシー・パーク)で開催されていた、The Decorative Fair (デコラティヴ・フェア)のイメージ。
今のLondonで私的には、一番お気に入りのアンティーク・フェアで、1月の冬フェアの様子を標本箱に詰め込んだことがある<このページ>と<このページ>。
今回は初日に、このフェアに間に合わせるべく完成させた、ペーターおじさんカタログを、おじさんの作品をオランダから持ち込んでいるディーラーの、Gaby氏(Gaby van Schagen Antiques)に届ける・・・という用事があって、またしても初日に並んで開館を待って入場。
初日はどこのスタンドも大忙しで、おしゃべりしている暇などないので、届け物を済ませたら早々に退散した。
4日目の金曜に、もう一度ゆっくり訪れてみた。
春フェアで日本の雑誌取材でお世話になった、プレスのピッパさんに挨拶に立ち寄ってみたら、彼女曰くに・・・今回、オープニングの1時間で1000に以上入場したのは、20年近くのフェア史上初めて!! だそうで、道理で初日は大混雑だったわけだ。
各ブースのセールスも軒並みいいようで、ディーラーの皆さんもゴキゲン。


Peter Gabriëlse's box sculptures in exhibition
まずは、Gaby氏のスタンドと、ペーターおじさんの箱彫刻。これは一日目の様子。

Peter Gabriëlse's box sculptures in exhibition
4日目にはもうひとつの作品が展示されていて、
その下のコンソール・テーブルとセットで売れそうになっている・・・
というところで、その後売れたのかどうかは聞いていない。売れていたらいいのにね。

Gaby van Schagen Antiques
今回はデコイがたくさん持ち込まれている。

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The Decorative Fair - Battersea Park, London Oct 2012
今回のフェアで私的一番のお気に入り、Black Designのブース。
毎回出展しているディーラーさんなのだけど、
今回のこの「コテコテ」エキゾティックな、中近東風のディスプレイに目を奪われた。

The Decorative Fair - Battersea Park, London Oct 2012
魂がビザンティンに繋がっているもので・・・(笑)。

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The Decorative Fair - Battersea Park, London Oct 2012
ファブリックに特化している、Katharine Poleさんのブース。

The Decorative Fair - Battersea Park, London Oct 2012
上のBlack Design同様、ファブリックをタペストリーや壁掛けとして、
壁を覆ってしまう様なインテリアデザインは、ヨーロッパならでは。

The Decorative Fair - Battersea Park, London Oct 2012
ぜんぜん余談で・・・、ここのブースに立ち寄っている俳優の、Richard E.Grant発見!!
かなりファンなんだけれど、隠し撮りするなどというゲスな真似はかろうじて自粛(笑)。
Katharineさん曰くに、以前のフェアでお買い上げがあったのだとか。

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The Decorative Fair - Battersea Park, London Oct 2012
Brighton(ブライトン)にお店を持つAlex MacArthurのブース。
ここも毎回参加で見覚えがある。
前回・前々回のフェアでは日本の雑誌取材の準備と仕事だったので、
自ずと日本マーケット受けしそうな、「解りやすい」テイストのディーラーさんを
選んで撮影させてもらっていた。
ここは、ハードでマスキュリン、下のFontaineと少し共通したテイストだったので、
アイテム数の多いFontaineさんの方を取材には選んでしまった。
仕事抜きだと、ここのテイストは一押し。カッコよすぎる・・・(笑)。

The Decorative Fair - Battersea Park, London Oct 2012
左下にあるのはベンチ・スツールなのだけれど、
もともとはヴィンテージの体操用具で「あん馬」の一種。
椅子として使いやすい高さに、脚はカットされている。

The Decorative Fair - Battersea Park, London Oct 2012
左の壁に掛かる12枚シリーズの額。
もともとはV&Aで使用されていたもので、
裏に古びたV&Aの登録レーベルが貼られている。
縁張りのテープも味わいよく古びていて、額の裏自体が美しいもの。
なので、Alexさんはこの額裏とコーディネートできるものを探していたところ・・・、
ほぼ同時代(1930年代)の押し花を入手、これが見事にマッチ。
なので、これはアンティークでありながら、Alexさんのコラージュ作品ともいえる。

The Decorative Fair - Battersea Park, London Oct 2012
このセンス・・・只者ではない。

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The Decorative Fair - Battersea Park, London Oct 2012
その、前回取材させてもらったFontaine

The Decorative Fair - Battersea Park, London Oct 2012
近頃インテリアデコレーションとして注目されている自然誌・博物誌的なアイテムから、
20世紀初頭のアート作品、18世紀のセラミックをコーディネートさせる、
幅広いテイストのStuartとKiel。

The Decorative Fair - Battersea Park, London Oct 2012
それでいて、一本美意識の筋が通っている。
テイストがぶれすぎないところはお見事・・・。

The Decorative Fair - Battersea Park, London Oct 2012
メインディスプレイのキャビネットは、まるで、ピット・リヴァース博物館が、
バタシー・パークにひっこしてきたかのような・・・。

The Decorative Fair - Battersea Park, London Oct 2012
セットの狐の子はブロンズ製に彩色。
この時は見ていただけで、それでもやっぱり欲しくなって、
先日Margateに行ったときにお店によってみたら・・・
このフェアで週末売れてしまっていたのだった。
教訓:欲しいと思ったら、即、買っておくこと。

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次回の冬フェアは2013年1月22-17日。

チケットを持たずに出かけると、(原則的に)入り口で£10(ぐらいだったかな?)をチャージされる。
しかし、入場料を払って入る人はまれで、<この頁>で登録すれば送られてくる、
入場無料E-メールをプリントアウトして持っていけば無料。
何枚でもプリントアウトして、持っていってかまわない。

the Decorative Fair
Battersea Park, London
late January, late April and early October.



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このフェアに関する記事が、11月ごろ発売の日本の某・季刊インテリア雑誌に特集される・・・予定。
また、出版された時には広告(!!)を兼ねて、お知らせします^^。


次回も引き続きデコラティヴ・フェアからの続編です。

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