Monday 1 October 2012

ノルマンディーの町や村-Domfront-

ノルマンディー話、今回はブロカンテ・マーケットとDomfront(ドンフロン)の町。

ブロカンテ・マーケット・・・といえば聞こえはいいのだが、今回行ったのは、これはもう「カーブーツ・セール」。
アンティークというよりは、家の中の不用品を車に積んで売りに来る、つまり「中古品市」。
昨年はペーターおじさんにLonlay-l'Abbaye(ロンレィ・ラ・ベィ)で催されていたブロカンテ・マーケットに連れて行ってもらって(そのときの話は、このページ)、なかなかの掘り出し物だったので、また今年もともくろんでいた。
残念ながら、今年は滞在時期が1週間ほど早かったので、ロンレィ・ラ・ベィの開催日は私達が帰った後。
どうやら、毎年ほぼ同じ時期に催されるらしい。
で、「私たちの滞在中何かやってないの?」と尋ねたら、年間マーケットガイド的な小冊子を渡される。
それで調べて、比較的近場で、開催されているCerisy-Belle-Etoile(セリジ・ベリトワール)のマーケットに行ってみることにした。
ロンレィ・ラ・ベィでは、例年200ストール出ているらしくて、このセリジ・ベリトワールのマーケットは70ストールだというので、まあ小さいマーケットだとは覚悟して行ってみたけれど(Pおじさんは、こんなマイナーなマーケット、全く興味なし、行く気なし)・・・こんななんだな・・・。


Brocante market
ピーカン天気一転して、霧+小ぬか雨の天候もナニだが、
いやまぁ、出てるものがこんな感じで・・・Chiswickのカーブーツが恋しくなる(笑)。

Brocante market
中には掘り出し物があるかも・・・とは、あまり思えないか。
で、アドレナリン値一気に下がる。
Pおじさんが、全く興味を示さない理由が、よーくわかった。

Brocante market
Danaさんと澤山女史は、アネックス生活に足りないミルクパンやら、
サラダ・ボウルやら、滞在中の生活向上目的のお買い物。
私は建築関係のアンティーク雑誌をまとめ買い。


あ、そして、この村は・・・農地に道が一本通っているだけの村・・・、つまり、村の写真はまるで撮らなかったのだった。
Hmmm...来年はブロカンテ・マーケットも調べた上で日程を組もうかな・・・。
ちなみにこんなサイトがある<このページ>。緑丸は中古品市、赤四角がアンティーク、黄色三角はコレクタブルズ・・・というような区分になっている。アンティークを目指して行くと「アタリ」ということのよう。

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その「カーブーツ・セール」の後、天候も回復してきたので、Domfront(ドンフロン)の町に向かうことにした。
丘の上に建つ交通の要所になっている町で、今回、西のブリタニー側からノルマンディーに入ってきた時もここを通過した。
道路の便がいいのと丘の上に建っていて見つけやすいこともあり、去年も訪れたことがある(このページ: 去年は英語読みの「ドンフロント」って書いていたな・・・仏語読みだと「ドンフロン」)。
古い町並みが残っていて、なかなか良さげな町なのに、去年は町中休みの月曜日に行ってしまった。 なので、今年は日曜日にリベンジに行ってやろうということになった。


Domfront - Normandy
ところが・・・だ、やっぱり今年も閉まっている。
日・月曜日が休み、その上「ホリデーに出ています。」などという張り紙の店もあり。
なんだか、縁がないというか、呪われているというか(笑)。
ノルマンディーに入る前に通ってきたブリタニーの町、カンカール、ディナン
、モン・サン・ミシェルで(この後話は、このあたりに行きますよ)、観光モード全開・
ヤル気満々ぶりの中を通過してきただけに、内陸ノルマンディーのやる気のなさに腰くだけ・・・。
ダメですね、全然観光するところではないってーこと。

Domfront - Normandy
ウサ晴らしで、閉まっているアンティークショップのショーウィンドゥ激写。

Domfront - Normandy
そうしたら、車のクラクション音が、遠くからだんだん近づいてきて、
突然現れたヴィンテージ・カーのパレード。

Domfront - Normandy
延々30台ぐらい連なってきた。
ほーぅ これは何かのイベントか・・・と思ったのもつかの間で、
そのまま一同クラクションを鳴らせながら、ドンフロンの丘を下って、
来たときと同じようにどこかへ去っていきましたとさ。
つまり・・・、通過しただけ。

Domfront - Normandy
古い町並みも残っていて、いい町なのにな。

Domfront - Normandy
インフォメーション・センターだってあるのに、観光地になりきれないのだな。

Domfront - Normandy
マリア様も「ヤレヤレ・・・」って感じかもしれない。

Domfront - Normandy
まぁしかし、丘の上の街だけあって、眺めは絶景。

Domfront - Normandy
中世にここに城が築かれたのも、よく理解できる。

Saint Julien church - Domfront
去年かろうじて中に入れた、Saint Julien church(聖ジュリアン教会)。
今年は本格的に修復工事が始まっていて、立ち入り禁止。

Saint Julien church - Domfront
珍しいビザンティン風アールデコ(セセッション)様式の建築。

Youtubeでこの教会のヴィデオを見つけた。
中が写っているが、このヴィデオの意図は「田舎町には修復費がないんです、寄付してください!!」
と、世界中に訴えかけているのだった(米語で)。



3年前のこのヴィデオの効果・・・とはあまり思えないが、とにかく、
修復工事が始まっているところをみると、国か建築保存機関か
なんらかから資金調達がなされた様子。
次回はぜひ修復完成した、内部を拝見・・・できるように、私も送金しようかな(笑)。

その後、インフォメーション・センターで教えてもらったレストランGrand Gousierが、
この日の唯一のヒット。

Lunch
ミシュランにも載ったとかいうお料理の方は、田舎町とは思えない洗練されたもの。
ランチだったので、一番手ごろな22ユーロ(17-18ポンド)のコースをオーダーした。
これはスターターで・・・この後メインのステーキを見事に撮り忘れ・・・、

Lunch
いきなりアイスクリームのプディング。

ロンドンだとまず予算外の、このクラスのフランス料理を、お手ごろ価格で堪能できたのは
田舎町ならでは・・・かな。


次回は、旅行の足取りを順繰りに、さかのぼっていってしまっているのだけれど、ノルマンディーに入る前に立ち寄ったMont Saint Michel(モン・サン・ミシェル)。
いやぁ、ドンフロンとはうってかわって、ここは観光激戦区・・・でありましたよ。