Le Château-Peter Gabriëlse(ぺーター・ガブリエルザ) の家 -3-
今回もペーターおじさんのLe Châteauから、 2階の反対側(東側)のウィングから、屋根裏にかけてのイメージ。
2階のランディングから左に入ると、小さな廊下部分があって、その奥に小部屋がある。
この部屋は女性が住んでいた・・・ようにコーディネートされている。
部屋自体に窓がなくて、入り口扉のガラスから差し込む光が唯一の光源。
この部屋には、おとなしくどなたかが暮らしている感じがして、
ここのベッドが空いていても、この部屋が涼しくても・・・、
ここで寝る気にはなれない(笑)。
その部屋の前の小瓶のディスプレイ。
その小さな廊下の奥は、これまた、材料倉庫状態。
テーブルの上のバスケットは・・・、
プシャー2世の寝室。なので、この部屋は現在プシャー宮として使われている。
これは始めてお目通りして、ぶしつけに巨大ズームレンズを向けたら、
ちょっとびっくりされてしまったところ。しかし、すぐに気にならなくなった様子。
その奥のドアは、小さな小部屋に続いている。
そこも、これまた倉庫。敷地の半分以上倉庫状態で、
いったいおじさんはどうやって、どこに何を置いたか覚えていられるのだろうか(笑)?
たいした記憶力・・・と思っていたら、
などとぼそっとつぶやいている。さもありなん・・・。
この小部屋のドアを開けると、屋根裏への階段が現れる。
プシャー2世が屋根裏で行方不明にならないように、
プシャー宮に通じるドアは、閉めておくようにとのお達しが出ている。
去年も書いたけれども、この屋根裏部屋は、その昔は使用人の人々の生活空間。
そこにある、謎のチャペル。
これは去年撮った写真で、祭壇の聖マルチーズ・クロスがはっきりと見える。
このマルチーズ・クロス・・・というのが、実はマルチーズ・クロスの中に精霊のシンボルの鳩を描く、ユグノー・クロスなのではないかな、という類推に行き当たっていた。
しかし、おじさん曰くに、「ユグノーはプロテスタントなんだから、祭壇という形をとったりはしない。」だから、(去年書いていたように:このページ)フランス革命後にこの屋敷を割り当てられた農家が、革命政府に隠れて礼拝を続けていた祭壇説、をとっている。それに、この描かれ方が19世紀的で、18世紀のものとは思えない。
なので、18世紀の「隠れユグノー」よりは、19世紀の「革命後の隠れ礼拝」の方が信憑性があると思うのだそう。
ま、確かにユグノー・クロスなら、フルール・ド・リも一緒に組み込まれているようなので(そしてこれには、ついていないので)、やっぱりユグノーではないか・・・。
屋根裏の奥の部屋の窓から正面門が見える。
(実際はこんなに暗くはないのだけれど、写真のイリュージョン・・・笑)
そのまた奥の、18世紀のボトルがいっぱい見つかった部屋。
いまでもそのままの状態で置いておかれている。
いやまぁ、埃っぽい蜘蛛の巣だらけの屋根裏から退散して、
明るくて居心地のいい、裏庭のガーデン・ルームへ移動することにしよう。
裏口から出たところ。
屋根に仮の明り採りガラスが入っているところが、ちょうど先ほどの祭壇のあった横のあたり。
2階で開け放たれている窓は、前回のおじさんのバスルーム。
ちょうど今立っているところの右側に、ガーデンルームがある。
ツタに覆われたガーデンルームは、ちょうど4人が座れるサイズ。
風通しがよくて快適。
夕方庭仕事の後、ここでくつろいでいるいるおじさんに、
私たちも合流してまったり。
庭側から見たところ。あ、おじさんなかであくびしてる(笑)。
次回は、Le Châteauの庭の様子など。
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