Le Château-Peter Gabriëlse(ぺーター・ガブリエルザ) の家 -2-
ペーターおじさんの作品カタログ作りをやっているかと思ったら、今度は日本の某雑誌のために春に取材したThe decorative Fairの、原稿追い込みがやってきた。
私はライターではないので「関係ない」かと思いきや・・・そうはいかなくて、この取材は私の「持ち込み企画」状態なので、私がコーディネーターも兼ねている・・・、ってことは、ライターさんから出てくる確認・デティール質問を、取材した各業者さん達に教えてもらう中継ぎ業務が私の守備範囲。
いや、自閉症傾向あるってのに、よく働いてます(笑)。なので、更新滞り中のいいわけでした。
その合間をぬって・・・ペーターおじさんの家、Le Châteauの写真を引き続き。
この前は展示室で、プシャー2世にお目通り、のところまでだったので、今回はキッチンの隣の裏口に続くスペースから。
キッチンの横は裏口ドアに通じる、いつもは暗いスペース。
ここに先月撮った黒陶コレクションを集めた紅色キャビネットが納まっている。
ライトが点いてなかったら、暗くてまったく見逃してしまう。
近頃はここがプシャー2世の公式通用口になっている様で、
このドアはたいてい開け放たれている。
私たちも今回はここからシャトーに通勤していた。
左にバスルームとユーティリティールームと横出入り口に通じる小さな廊下あり。
反対のユーティリティールーム側から見たところ。
この中にある、これが、去年も書いたが、イタリアの博物館収蔵のルネッサンス期フレームと、
もしかするとペアだったかも・・・の、アイボリーとエボニー象嵌のフレーム。
これを借り出して、いつの日かアンティークス・ロードショーに
代理持込するのが私の野心なのだった(笑)。
18世紀の手紙を額に入れて、鍵をぶら下げるだけで作品になってしまう。
ラ・フォンテーヌの寓話挿絵のようなのだけれど、左上の「狐とヤギ」以外は何の話か不明・・・。
ここは、展示室裏の倉庫状の部屋。
展示しきれないコレクションいろいろ、箱彫刻作品の材料もいろいろ収まっている。
去年撮ったこの写真は、ここの一角のディティール。
反対側には完成作品のストック。
ここにあった木製スクロール装飾を、2012秋冬コレクションのジュエリー撮影・バックグラウンド用に、
先月借りてきて、今回返却した。
展示室の奥のアトリエ、
は、相変わらず、工場状態。
なのだけれど、どことなくエレガント。
もう一度正面玄関に戻って、階段を上がる。
正面の18世紀オランダ絵画がコレクションに加わった。
有名画家のものではないが、いい手で描かれた美しい肖像画なのに、
配送時の手違いでキャンヴァスが破れるダメージが起きて、現在修復待ちの状態。
これも去年見たかどうか覚えがないが、18世紀の結婚記念絵皿。
あぁ、今年は暑い・・・日差しがまぶしい、の、ランディング。
右のドアを入ると、
おじさんの現在の寝室。
ベッドの上のドローイングは、オランダのアーティスト Willem Gorter の作品。
そのまた隣のベッドルーム。
おじさんが手術後退院してからのお手伝いに、南アフリカからやってきたお姉さんが泊まっていた部屋。
「sisiter」って言うので、てっきり「妹さん」だとおもっていたら・・・10歳年上のお姉さんだった。
つ、つまり御歳84歳のお姉さん。
冬の南アフリカから、初夏のノルマンディーに到着したのだけれど、「寒い、寒い!!」の連発だったそうで、
暖炉に火を入れた後がまだ残っている。
別のアングルで。
真夏日になると、この石造りのシャトーの部屋は涼しくて快適。
アネックスから、避暑でこの部屋に泊まらせてもらおうという私の目論みは、
隣がおじさんの寝室に、この部屋に繋がるバスルームがおじさんのバスルームになっていて、頓挫。
壁にかかるネオクラシカル・スタイルのエレガントな手着彩プリント。
その、おじさんのバスルームの鏡に映る、寝室。
そのバスルームは、別のドアで裏階段に繋がっている・・・、
という迷宮のような構造。
使用人の人々が、裏階段・裏通路を駆使して表からは見えないところで、
ご主人様一家の生活を支えていた時代の名残。
バスルームの窓から、裏に広がる庭を見たところ。
次回は、引き続き2階の反対側(東側)のウィングから、屋根裏にかけてを探索したイメージ。
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