Madame B の家
ノルマンディーからお宅拝見の続きで、今回はMadame Bさんのお家。
(Bさんは、「ペーターおじさん界隈お友達の輪」というわけではないので、本名は伏せておくことに。)
Bさんのお家は、Écouché町の真ん中にいくつかスクエア(広場)がある中で、その一つに面して立っているタウンハウス。
ちょうど町の写真なんか撮りながら、私たちがうろうろその広場に差し掛かったとき、彼女は、偶然買い物の荷物を車から下ろして、家に運び込んでいたところ。
開けっ放しになった玄関から、見るともなく覗き込んだ玄関のインテリアが、とてもステキ、ステキすぎる・・・。
「どヒャ~!!」っという感じで、あまりの美しさに言葉を失って、立ち尽くしていたら、Bさんがフレンドリーに話しかけてくれた。(ええ、もちろん会話は仏語のちょっとできる、言語脳のDanaさんにおまかせ^^。)
そして、親切にも「中も見に、入っていらっしゃい。」と招き入れてくれた。
話から、近所のアンティーク・ショップ「Eclectique」も、もちろんご存知、そして、お店に入れているジュエリーを作っているのは私、ということもお互いにわかって、一気に親密感が増して「写真どんどん撮ってー。」と大盛り上がり。
偶然の出会いって、あるんだなぁ・・・と実感。
その・・・「言葉を失って立ち尽くした」玄関インテリア。
いきなり、ノルマンディーの田舎町でこれを見たら、足釘付けになるでしょう・・・。
その玄関の奥のコーナー。
大きな鏡の上にまたフレームを重ねる、このセンスは独創的。
暗いコーナーなので、スタンドライトの光を鏡に反射させて、
明るさを倍増させるコーディネーション。
玄関を入ってすぐ左の部屋。光に映えるシャンデラブラ(燭台)。
その部屋の棚のディスプレイ。
その奥にまた小さな書斎状の部屋があって、ここのインテリアがまたお見事。
18世紀Toile de Jouy(トワル・ド・ジュイ)風の大柄な壁紙をあえて、小部屋に使って、
壁のアルコーヴに、エキゾティックなジャワの彫刻を組み合わせる。
この「はずしてまとめる」センス、只者ではない・・・。
玄関ホールの奥に立つ、アンティークの子供服マネキンが、
奥のリヴィングスペースに、ご案内。
明り採りのために、上のブルーの小部屋から、窓が開けられている。
コーナーコーナーに見せ場あり・・・。
庭に面したリヴィング・ルームがつながっている。
ここは2面に窓のある、明るい部屋。
偶然通りかかってお邪魔しただけなのだが、
まるで撮影を予定して、コーディネートしてあったように完璧・・・。
こちらは玄関ホール奥右手の、ダイニングルーム。
この・・・近頃のアンティークの最大のブーム、
表面を荒らしたテクスチャーのフレンチキャビネット。
表通りに面するキッチン側を見たところ。
古くて痛んだ建物を購入して改装する「リノベーション」が
最近やっと形になってきたところ、なのだそうで、
キッチンはまだまだ「未完成」なのだそう。
「来年には完成しているから、また見にきてね!!」とB夫人。
玄関ホールの奥のドアをぬけて、階段スペースのまた奥に、庭へのドアがある。
庭のデザインも、もちろん彼女。
ドアを出て左手の木陰は、夏の間はリヴィングスペースでもある。
庭に至るまで、コーディネーションが行き届いている。
デザイナーかアンティーク・ディーラーさん?かと思ったのだが、
実は「病院関係の仕事をしている」のだそうで、「業界さん」ではなさそう。
それでいて、このセンス・・・いやはや、ヨーロッパは奥が深い(笑)。
最後にもう一度、私たちの「引っかかった」玄関ディスプレイを正面から。
コンタクト先を交換したので、
ぜひまた来年も本格的な「お宅拝見」を企画したいと思っているのだった。
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