ブリタニー海岸- フェリーとドライブ
夏のホリデー話がやっと、最終回。
今回は、フェリーやら、ブリタニー~ノルマンディー・ドライブのイメージを。
まずは、フェリー。
今回も、Prtsmouth(ポーツマス)からフェリーに乗った。一同西南ロンドン在住なので、A4モーターウェイを南下すると1時間半かからないポーツマスは、とても便利。
ここまでは同じなのだが、昨年とちがうのは、ブリタニーのSt-malo(サン・マロ)に入るBrittany Ferry(ブリタニー・フェリー)を使ったこと。去年は、LDラインで、ポーツマスからLe Havre(ル・アーヴル)に入った。
車でチャネル越えするのに、近頃はユーロ・トンネルが主流になってきていて、フェリーは衰退傾向。LDラインの便数が昨年より減って、不便になってしまったので、スケジュールの都合上、ブリタニー・フェリーで、行きはサン・マロ、帰りはCean(カン)の近くのOuistreham(ウィストレアム)からポーツマスに戻るというルートを選んだ。
この行きのフェリーは、夜8時に出て、朝8時着の12時間夜行便。朝あまり早く着き過ぎないように、時間調節してゆっくり航行するもののよう。船自体も、かなり大型船。
キャビンの中はこんな感じ。4人用キャビンを3人で借りた。
部屋内に小さな、シャワー・トイレ・ユニットが付いている。
安い方のキャビンなので、船底で窓はなし。
高い方のキャビンはすべて満室だったので、選択の余地はなし。
夜行便なので、窓があっても大して何も見えるわけではないのだが・・・。
船に乗り込み、キャビンに荷物を置いて、真っ先に向かったのが、ダイナー。
白テーブルクロスのかかった、まともなレストランもあったのだが、
ま、美味しいものは現地で食べればいいや・・・というので、安いダイナー直行。
夏休み真っ只中の家族連れでほぼ満員、なので、ダイナーも大混雑。
早い目に食べに来てよかった。
船内のライティングがひどいので、ちっとも美味しそうに撮れてないけれど、
実際には見た目よりもずいぶん美味しい、ラムシチュー。
このタルトがあるところが、いかにもフランス側のフェリー。
LDラインにはまともな食べ物はなかったぞ・・・。
いやまぁ、食事まではよかったのだけれど、実は乗り物のローリング揺れにとても弱い私は、
この後一晩中かなり参った・・・。夏のチャネルでも、こんなに揺れるとは思わなかった。
二度と夜行便は、乗らない決意。20分でチャネル越しする、ユーロトンネルが恋しい(笑)。
朝8時には車に乗り込んでいる、というのは、意外と時間のないもの。
あわただしく車に乗り込んで、サン・マロに放り出される。
ドライブ開始。といっても、実はこの写真はUK側の、A4を南下している時のもの。
フランス側では、私が助手席でナビ担当。
これまた車にも酔いやすいのだけれど、ナビの仕事を助手席で割りあてられていると、
不思議と酔わないので、ちょうど都合がいい。
サンマロからDinan(ディナン)に南下する前に、ブリタニーの海岸の
風光明媚なところを通って、カンカールでシー・フードを食べよう!!
と、多少スケジュール変更。
下調べなし、詳細地図なしでも何とかなるだろう、というのでとにかく海岸線に向かう。
サンマロ郊外の、Rotheneufという村で一時停車。
ミニスーパー/デリと思われるお店があったので、朝食を仕入れることにした。
ここが大当たりで、ブリタニーの田舎とは思えないグルメな品揃え。
ここで、キッシュやオードブル風のものを買い込んで、再び海岸を目指す。
そして着いたのがこの海岸。
崖に松の生えているところが、日本の海岸線を髣髴させる。
このオードブル状のものが、なんともデリケートな味わい。
海岸を眺めながら、一段と結構なお味。
そしてまた海岸線に沿って、ドライヴ。
途中でまた、今度は見事な砂浜に出くわす。
photo by noriko.stardust @Flickr
ふらふら海に向かって歩いていくおっさんは、私(笑)。
撮影はDanaさん、さんきゅー。
ビーチでゴム長というのも、いかがなものかと・・・。
しかし、波打ち際で踏ん張った甲斐あって、波の写真をいろいろ激写。
仏人は泳いでいるけれど、泳ぐにはちょっと寒いかな。
それからまた車に乗り込んで、Point du Grouinという岬の先を見物。
ここは切り立った崖の上。
はるかかなたに、翌日向かったMont-Saint-Michelが霞んで見える。
たいがいな崖っぷち。
そういえば高所恐怖所気味でもあるのだが・・・、
熱心に写真さえ撮っていると、意外と平気だったりする、いいかげんなもの。
ここからいよいよ、海の幸盛り合わせを食べるべく、Cancale(カンカール)に向かう。
ここで、落とし穴。北のPoint du Grouinからアプローチすると、Basse Cancale(バス・カンカール)という村が先に出てくる。
D76の道路上小さなの表記は、ただの「Cancale」となっていて、「Bass」は付いていない。なので、てっきりここがカンカールと思い込んで、どんどん海岸線の村に向かって降りていった。
確かに観光客も多いし、車も駐車されている。しかし・・・海岸に面してひなびたレストランが2-3軒・・・。
ち、違う・・・シーフードで世界的に有名なカンカールが、こんなものであろうはずはない。
これは違うと断定して、もう一度D76道路に上り、そこからまた引き続き南下する。
すると、ちゃんとはっきりした「Cancale」の表示が現れる。
ようやくたどり着いたカンカールの町(村というにはちょっと大きいような)。
ここで一度駐車するが、実際のシーフードレストラン街はこの町から、
1Kmぐらい海岸線に向かって崖を下って行った、「港」の周りにある。
その崖の上から見たオイスター畑、が、引き潮でむき出し。
右の方にみっちり車が停まっているあたりから、道を右に折れて海岸沿いに、500m以上軒並みシーフード・レストランが続く。
うらうら歩いていってもよかったのだけれど、あまり時間がかかると、その後に向かうディナンを観光する時間がなくなっていく。
そして、この崖を再び上ってくるのは、ちょっときついかな・・・、ということで、また車を出して、そのままシーフード街まで乗り付けることにした。
この段階でちょうど1時頃、ランチ・タイム真っ只中なので駐車場満杯。少し並んで待って、ようやく駐車する。
さて、次はどのレストランに入るか。何しろ大小あわせて40軒以上ある。
値段を見たり、そしてとにかく混んでいるので、あまり待たずに食べれるところ、
というので、この「Au Pied d'Cheval」に入った。
いかにも、漁師のおっちゃんがやっている店、的な、「飯屋感覚」が気に入った。
ここでも下のテラスは満席なのだが、2階にも席がある。
オーダーしたのは、ブイヤベースがスターターで、メインはこれ。
一度やってみたかった、「Fruits de mer(海の幸盛り合わせ)」。
パリで人が食べているのを、横目で見ながら、パリでは予算オーヴァーで手が出ない。ブリタニーならでは、カンカールならでは、の代物。出てきたとたんに思わず大歓声で、食べる前に撮影大会(笑)。
食べだすと、労力の割りに食べるところは少ないし、あまり美味しくない「タニシ」系のものや、「えびせん」にはいっているような殻ごと食べる海老・・・等が、かさ上げ+にぎやかしに、てんこもりされているものだ、ということが徐々に判明。
次回来ることがあったらは、カニ、カキという風に単品で、好きなものだけを選んでオーダーする方がいい、という結論に達する。
ま、一生に一度はやってみたい(「食べてみたい」、というよりは「やってみたい」)Fruits de merだけれど、一度で充分かも・・・だった。
Au Pied d'Chevalの地図
住所:10 Quai Gambetta, 35260 Cancale, France
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最後のイメージは、翌日のモン・サン・ミシェル詣。
列を成して、延々車はモン・サン・ミシェルに向かうのだけれど、
のどかでレトロなバイカー達が、前をテレテレ行くところ。
ようやく、7月のパリ、8月のノルマンディー/ブリタニー話が終わって、話題はロンドンへ帰還。
近頃Chelsea, King's Roadの西の果て、World's End界隈にオープンした、アンティークショップのご紹介。
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