Thursday, 25 October 2012

ブリタニー海岸- フェリーとドライブ

夏のホリデー話がやっと、最終回。
今回は、フェリーやら、ブリタニー~ノルマンディー・ドライブのイメージを。

Portsmouth Harbour
まずは、フェリー。


今回も、Prtsmouth(ポーツマス)からフェリーに乗った。一同西南ロンドン在住なので、A4モーターウェイを南下すると1時間半かからないポーツマスは、とても便利。
ここまでは同じなのだが、昨年とちがうのは、ブリタニーのSt-malo(サン・マロ)に入るBrittany Ferry(ブリタニー・フェリー)を使ったこと。去年は、LDラインで、ポーツマスからLe Havre(ル・アーヴル)に入った。
車でチャネル越えするのに、近頃はユーロ・トンネルが主流になってきていて、フェリーは衰退傾向。LDラインの便数が昨年より減って、不便になってしまったので、スケジュールの都合上、ブリタニー・フェリーで、行きはサン・マロ、帰りはCean(カン)の近くのOuistreham(ウィストレアム)からポーツマスに戻るというルートを選んだ。
この行きのフェリーは、夜8時に出て、朝8時着の12時間夜行便。朝あまり早く着き過ぎないように、時間調節してゆっくり航行するもののよう。船自体も、かなり大型船。


Cabin Room
キャビンの中はこんな感じ。4人用キャビンを3人で借りた。
部屋内に小さな、シャワー・トイレ・ユニットが付いている。
安い方のキャビンなので、船底で窓はなし。
高い方のキャビンはすべて満室だったので、選択の余地はなし。
夜行便なので、窓があっても大して何も見えるわけではないのだが・・・。

Supper on Brittany Ferry
船に乗り込み、キャビンに荷物を置いて、真っ先に向かったのが、ダイナー。
白テーブルクロスのかかった、まともなレストランもあったのだが、
ま、美味しいものは現地で食べればいいや・・・というので、安いダイナー直行。
夏休み真っ只中の家族連れでほぼ満員、なので、ダイナーも大混雑。
早い目に食べに来てよかった。

Supper on Brittany Ferry
船内のライティングがひどいので、ちっとも美味しそうに撮れてないけれど、
実際には見た目よりもずいぶん美味しい、ラムシチュー。

Supper on Brittany Ferry
このタルトがあるところが、いかにもフランス側のフェリー。
LDラインにはまともな食べ物はなかったぞ・・・。

いやまぁ、食事まではよかったのだけれど、実は乗り物のローリング揺れにとても弱い私は、
この後一晩中かなり参った・・・。夏のチャネルでも、こんなに揺れるとは思わなかった。
二度と夜行便は、乗らない決意。20分でチャネル越しする、ユーロトンネルが恋しい(笑)。

Arrived to St-Malo
朝8時には車に乗り込んでいる、というのは、意外と時間のないもの。
あわただしく車に乗り込んで、サン・マロに放り出される。

2Norikos
ドライブ開始。といっても、実はこの写真はUK側の、A4を南下している時のもの。
フランス側では、私が助手席でナビ担当。
これまた車にも酔いやすいのだけれど、ナビの仕事を助手席で割りあてられていると、
不思議と酔わないので、ちょうど都合がいい。

サンマロからDinan(ディナン)に南下する前に、ブリタニーの海岸の
風光明媚なところを通って、カンカールでシー・フードを食べよう!!
と、多少スケジュール変更。
下調べなし、詳細地図なしでも何とかなるだろう、というのでとにかく海岸線に向かう。

Rotheneuf - deli
サンマロ郊外の、Rotheneufという村で一時停車。
ミニスーパー/デリと思われるお店があったので、朝食を仕入れることにした。
ここが大当たりで、ブリタニーの田舎とは思えないグルメな品揃え。
ここで、キッシュやオードブル風のものを買い込んで、再び海岸を目指す。

Brittany Coast
そして着いたのがこの海岸。

Brittany Coast
崖に松の生えているところが、日本の海岸線を髣髴させる。

Breakfast on coast
このオードブル状のものが、なんともデリケートな味わい。
海岸を眺めながら、一段と結構なお味。

Brittany Coast
そしてまた海岸線に沿って、ドライヴ。
途中でまた、今度は見事な砂浜に出くわす。

Into the Sea
photo by noriko.stardust @Flickr
ふらふら海に向かって歩いていくおっさんは、私(笑)。
撮影はDanaさん、さんきゅー。
ビーチでゴム長というのも、いかがなものかと・・・。

Brittany Coast
しかし、波打ち際で踏ん張った甲斐あって、波の写真をいろいろ激写。

Brittany Coast
仏人は泳いでいるけれど、泳ぐにはちょっと寒いかな。

Brittany Coast
それからまた車に乗り込んで、Point du Grouinという岬の先を見物。
ここは切り立った崖の上。

Brittany Coast
はるかかなたに、翌日向かったMont-Saint-Michelが霞んで見える。

Brittany Coast
たいがいな崖っぷち。

Brittany Coast
そういえば高所恐怖所気味でもあるのだが・・・、
熱心に写真さえ撮っていると、意外と平気だったりする、いいかげんなもの。


ここからいよいよ、海の幸盛り合わせを食べるべく、Cancale(カンカール)に向かう。
ここで、落とし穴。北のPoint du Grouinからアプローチすると、Basse Cancale(バス・カンカール)という村が先に出てくる。
D76の道路上小さなの表記は、ただの「Cancale」となっていて、「Bass」は付いていない。なので、てっきりここがカンカールと思い込んで、どんどん海岸線の村に向かって降りていった。
確かに観光客も多いし、車も駐車されている。しかし・・・海岸に面してひなびたレストランが2-3軒・・・。
ち、違う・・・シーフードで世界的に有名なカンカールが、こんなものであろうはずはない。
これは違うと断定して、もう一度D76道路に上り、そこからまた引き続き南下する。
すると、ちゃんとはっきりした「Cancale」の表示が現れる。


Cancale
ようやくたどり着いたカンカールの町(村というにはちょっと大きいような)。
ここで一度駐車するが、実際のシーフードレストラン街はこの町から、
1Kmぐらい海岸線に向かって崖を下って行った、「港」の周りにある。

Oyster beds - Cancale
その崖の上から見たオイスター畑、が、引き潮でむき出し。


右の方にみっちり車が停まっているあたりから、道を右に折れて海岸沿いに、500m以上軒並みシーフード・レストランが続く。
うらうら歩いていってもよかったのだけれど、あまり時間がかかると、その後に向かうディナンを観光する時間がなくなっていく。
そして、この崖を再び上ってくるのは、ちょっときついかな・・・、ということで、また車を出して、そのままシーフード街まで乗り付けることにした。
この段階でちょうど1時頃、ランチ・タイム真っ只中なので駐車場満杯。少し並んで待って、ようやく駐車する。
さて、次はどのレストランに入るか。何しろ大小あわせて40軒以上ある。


Au Pied d'Cheval, Cancale
値段を見たり、そしてとにかく混んでいるので、あまり待たずに食べれるところ、
というので、この「Au Pied d'Cheval」に入った。
いかにも、漁師のおっちゃんがやっている店、的な、「飯屋感覚」が気に入った。
ここでも下のテラスは満席なのだが、2階にも席がある。

Fruits de mer
オーダーしたのは、ブイヤベースがスターターで、メインはこれ。
一度やってみたかった、「Fruits de mer(海の幸盛り合わせ)」。


パリで人が食べているのを、横目で見ながら、パリでは予算オーヴァーで手が出ない。ブリタニーならでは、カンカールならでは、の代物。出てきたとたんに思わず大歓声で、食べる前に撮影大会(笑)。
食べだすと、労力の割りに食べるところは少ないし、あまり美味しくない「タニシ」系のものや、「えびせん」にはいっているような殻ごと食べる海老・・・等が、かさ上げ+にぎやかしに、てんこもりされているものだ、ということが徐々に判明。
次回来ることがあったらは、カニ、カキという風に単品で、好きなものだけを選んでオーダーする方がいい、という結論に達する。
ま、一生に一度はやってみたい(「食べてみたい」、というよりは「やってみたい」)Fruits de merだけれど、一度で充分かも・・・だった。


Au Pied d'Chevalの地図
住所:10 Quai Gambetta, 35260 Cancale, France


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Heading to Mont Saint Michel
最後のイメージは、翌日のモン・サン・ミシェル詣。
列を成して、延々車はモン・サン・ミシェルに向かうのだけれど、
のどかでレトロなバイカー達が、前をテレテレ行くところ。


ようやく、7月のパリ、8月のノルマンディー/ブリタニー話が終わって、話題はロンドンへ帰還。
近頃Chelsea, King's Roadの西の果て、World's End界隈にオープンした、アンティークショップのご紹介。












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