チェルシー・フラワーショウ(Chelsea Flower Show)2011 -前編-
近頃は雨がちで、あまり出かける気になれないロンドンだが、先月のチェルシー・フラワーショウはいいお天気で、一日満喫してきた。今回はそのイメージ。
今や日本でも「チェルシー・フラワーショウ」といえば、園芸好きの人ならたいてい知っているかもしれない。RHSこと、英国王立園芸協会が主催する園芸・庭園関連のショウの中でも、最も古くて「権威がある」と考えられているもの。
配偶者氏と私は毎年同じRHS主催の、7月のハンプトンコートパレス・フラワーショウの方に通っている。
チェルシーはロンドン市内ど真ん中で、スペース的に限りがあるため規模的には小さい。社交行事としてはNo1で、ロイヤルやセレブで賑わうのはチェルシーだが、展示・販売されている物量はハンプトンコートが最大。なにしろご近所ということもあるが、「社交」「世事」に興味のない我々には、ハンプトンコートの方が適している。
今年は、ひょんなことから友人の友人からチェルシー・フラワーショーのチケットが回ってきたので、手に入るものならありがたく頂戴して、10何年かぶりにチェルシーの方を訪れた、というのがいきさつ。
当然展示の半分以上は、コンテンポラリーでシャープなエッジの効いた構成なのだが・・・、「古物好き」に激しく視野がゆがんでいる私のフィルターが切り撮っているものなので・・・、こんなものばかり撮っている。と、但し書きをつけておこう(笑)。
こういう「田舎のおばあちゃんの家の庭」のようなタイプの庭は、「コテージ(小屋)・ガーデン」と呼ばれている。これはこれで、アンティーク・インテリア好きの人々が、イギリスでけして絶滅しないのと同様に、いつの時代にも存在し続けている。
インテリアでもそうなのだが、尖がったコンテンポラリー・スタイルから、トレンドはゆり戻してきていて、「ビンテージ」や「シャビー・シック」(古びがかった、汚っぽい物を使っているのだが、とてもオシャレ・・・というスタイル)がこれからももっと主流になっていくだろう。
これまた、しつこく「シャビー・シック」な木の小屋のある庭。
これはソフト・ドリンクのメーカー提供の庭で、
そのソフトドリンクに使われているハーブを、メインに植え込んだ庭なのだそう。
このショウガーデンの垣根にロビンがやってきた。
作られたせせらぎの中で水浴びしたりで、一同から激写されていた人気者。
どうやらロビン審査員特別賞はこの庭のようだ。
野菜畑の庭。小屋に中には羊か山羊を飼っている・・・という設定じゃないかな。
ちなみに、小屋の中の植え込みバスケットにはキノコが山盛り育てられている。
新聞紙で作ったポットで、苗を育てる。
このまま地植えできるので便利、かつ、エコロジカル。
この小屋の屋根の上に育つナスタチウム。
リサイクル品でも、木箱だと断然雰囲気が出るんだな・・・。
ログ(薪)を乾かしておく小屋をイメージした、サマーハウス(あずまや)と庭。
単純にパープル~ブルー~白のカラーコーディネーションなら、なんでも好き^^。
これは地中海コンチネンタルをイメージした、噴水のある成型庭園。
Raised bed(って、日本語でなんて言うんだろう?縁を立ててかさ上げした花壇のこと)に、
柳編みを使っているのがナチュラルでいい感じ。
ただし、柳編みはうちのように湿気た庭ではすぐに腐ってしまって、3年ぐらいしか持たない・・・。
あ、地中海だから乾燥してる・・・という設定なのかな?
ラベンダー中心の庭。
うちの庭にもラベンダーをたくさん植え込みたかったのだが・・・、テムズ川流域の水分の多い土の上に、
庭にうっそうとしている古い木達で林状態。ラベンダーには全く適していない。
地植え園芸には絶望している近年(笑)。
ゼラニウムの育つ温室は、
マーガレットも満開で、
とてもコージーな(ほっこりした)、スポット。
天国ってきっと、こういうところにあるんだろうな・・・うふふ。
これは、日本から連続参加・受賞の石原和幸氏のチームの苔庭。
天気のいい夏日だったので、携帯ポンプ片手にスタッフが、苔に水遣り。
うちみたいにじめじめした日陰の庭には、苔がちょうどいいのかも・・・。(ラベンダーではなくてっ!?)
同じく、石原和幸氏のチームの「苔ボール(勝手に呼んでいる)」販売の方のスタンドにて。
盆栽とミニチュア・ハンギング・バスケットの間のような・・・苔ボール。
とても、とてもチャーミングなのだった。
なので・・・、うちにも2個つれて帰ることにした。
現在はもっと伸びて、ちょっともっさもさ。
「どんどん刈り込んで」というアドヴァイスだったので、散髪してやらなきゃな^^。
さて、次回もまたフラワーショウ続編。今度はもっぱら「花」のイメージです。
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