Tuesday, 31 May 2011

Skanzen(シュコンゼン)屋外博物館 -2-

Skanzen(シュコンゼン)屋外博物館からの標本箱、2回目はハンガリー北部の山岳地帯Upland(ウプランド)から移築された建物で構成された、ゾーンII。
ポーランド、リトアニア、ドイツ、ギリシャ、そしてユダヤ人がマーケット町に混在して暮らしていて、人口の20%以上が手工芸に従事していたそうだ。上手く写真には収めそこなってしまったのだが、長靴製造の作業場の様子も復元されていた。
ブドウ畑とワイン製造も盛んで、ワイン製造業者やマーケット商人といった、富裕層も多く暮らしていたもののよう。
Middle-class home from Gyöngyös
Gyöngyös(ギヨンギュシュ)の中流階級の家。
1914年の1月6日の朝、キリスト教をバックグラウンドにしたコミュニティー、
The Saint Cross Association(聖十字架協会)のメンバーが
新しい委員を選出するための集会のテーブルセッティング。

Middle-class home from Gyöngyös
これは同じ建物の、リヴィングルームのテーブルの上。
協会長の家という設定で、ワイン製造を背景とした富裕層の暮らしをディスプレイしている。

Middle-class home from Gyöngyös
その、ベッドルーム。

Middle-class home from Gyöngyös
ベッドルームの窓際には、足踏みミシン。
女性のコスチューム、ミシンカヴァーそして、カーテンも、、どこもレースがとてもステキ。

Middle-class home from Gyöngyös
イギリスもヴィクトリアン期にはレースだらけのインテリアだったわけだが、
ハンガリーのレース・ワークのテクニークが、
イギリスのものよりヴァリエーションに富んでいるように思うのだが・・・。

Middle-class home from Gyöngyös
優美なドローンワークのテーブル・クロス。

Middle-class home from Gyöngyös
これは、クロシェット(鈎針)編みのレース糸を、転がって縺れないようにするケース。
なんと呼ぶかは知らないのだが・・・。
私も時々クロシェット編みをすることがあるので、これ欲しいなぁ^^。

Middle-class home from Gyöngyös
キッチンの一角。

Middle-class home from Gyöngyös
石造りの建物の外観はこんな感じで、屋根はブリキで覆われている。
Gyöngyös(ギヨンギュシュ)の町は何度も火災に見舞われたので、火災予防に屋根をブリキで覆うようになったとか。
我々が訪れた日は、通り雨が何度もやってきた風の強い日で、その屋根のブリキが雷のような異様な轟き音を立てる。
これは・・・風の強い夜は、うるさくて眠れないかも・・・。

Upland Market Town
マーケット・タウンを歩く配偶者氏・・・。

Jewish merchant's house from Mád
Mád(マッド)から移築された、ユダヤ商店主の家。
19世紀末には人口の30%はユダヤ人で、カトリック人口と共存していた。
ここの建物の例では、通りに面した商店・住居を賃貸しているのがユダヤ人一家で、
裏の棟続きの住居に、大家さんのカトリックの一家が住んでいる。

Jewish merchant's house from Mád
ヘブライ表記の時計。

Jewish merchant's house from Mád
ベッドルーム。

Jewish merchant's house from Mád
ベッドルームの一角。

Merchant's landlord's house
一方こちらは、カトリックの「大家さん」の家で、ジーザス先生が壁に。
上のユダヤ商店主テナントさんの方が実は裕福で、床板がちゃんと入っているのに対して、
「大家さん」のうちのリビングルームは土間。

Merchant's landlord's house
「大家さん」の寝室。ここには床板が入っている。

Merchant's landlord's house
寝室の一角。この写真ちょっと気に入っている^^。

House from Tallya
Tállya(タヨ)から移築された長靴職人の家。
ずっしり重みのあるレースのカーテン越しの光が、とても美しいインテリア。

House from Tallya
同じ家の窓。
レースカーテンに熱中していて、長靴職人のワークショップを撮りそこなった・・・。

House from Tallya
同じ家のキッチンの一角。棚の色が、シャビー・シックないい感じ。
この野外博物館の情報は、前回の標本箱の最後を参照。 次回も、続きますよ^^。

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