Wednesday, 11 May 2011

ブダペスト - イシュトヴァン大聖堂 (Szent István-bazilika)

今回はペスト側に建つ、ブダペスト最大の教会、イシュトヴァン大聖堂 (Szent István-bazilika)。
英人の自己中心的悪習慣に従って、すべてを英語読み化すると、St. Stephen's Basilica(セント・ステファンズ・バジリカ)。どことなく・・・ロンドンのセント・ポール大聖堂を思わせるので、勝手に「ペストのセントポール」のあだ名で呼んでいた・・・これまた失礼なことに(笑)。
St Stephen's Basilica
真正面は広場になっている、なので、正面写真がすこぶる撮りやすい。中は観光名所なのでごった返している。
基本的に入場無料のようなのだが、「3€程度寄付してください」の表記とともに、入口の寄付箱の前で係員が監視している。学校からのツアーと思しきイタリア人の学生やら・・・若い子達は無視して(あるいは教師が払っているのかも?)ドスドス入っていく。あるいは、わずかな小銭を突っ込んで行く。
歳も歳だし(?)歴史的建築の保存意義に共鳴する私としては、ポケットにあった2000HUF札を寄付箱に突っ込むと、深々と丁寧にお礼を言われた・・・実は2000HUFといっても、7€程度なのに・・・。
正面ドームの下にある、展望回廊に登れるようになっている。ここは500HUF(2€、£1.6)の入場料がチャージされる。こういう折に、いつでも高所恐怖症気味なのをうっかり忘れ、登っては後悔する・・・今回もやった(笑)。
St Stephen's Basilica
正面ファサードのディティール。
聖母子像のの左が聖イシュトヴァン王(アールパデュ・クラウンを被っているので、解りやすい)。
その後ろでゆりの花を手にしているのは、聖イメ王子。そのほかは・・・誰だか知らない。

St Stephen's Basilica
主祭壇。前回のマーチャーシュ聖堂と同じ19世紀建造だが、様式は全く違って、こちらはネオ・クラシック様式。
完成はこちらの方が後なのだが(1905年)、設計されたのが19世紀中(ドームが崩壊したため工期が長引いたとか・・・)。マーチャーシュ聖堂の方は19世紀末設計なので、この40年の隔たりがネオ・クラシックとネオ・ゴシックの様式の違いに現れている。このトレンドは、イギリスでも全く同じ、多分、ヨーロッパ全土的トレンドなのだろう。
St Stephen's Basilica
モザイクの絢爛豪華な天井ドーム。

St Stephen's Basilica
主祭壇のドーム。モザイクはKároly Lotzのデザイン。

St Stephen's Basilica
ディティール。

St Stephen's Basilica
同じくディティール。

St Stephen's Basilica
主祭壇の上の天使。アールパデュ・クラウンを主祭壇の聖イシュトヴァン王に捧げている。

St Stephen's Basilica
前回の標本箱にも出てきた、聖イメ王子。

St Stephen's Basilica
どの聖人さんかは知らないが、モザイクのディティールまで上手く撮れたので・・・。

St Stephen's Basilica
天井のディティール。見事な装飾・・・圧巻。

St Stephen's Basilica
Holy Right Hand(聖なる右手)。
このゴシック装飾の聖遺物ケースの中に、ミイラ化された聖イシュトヴァン王の右手が収めれれている。
カトリックでは聖人さんの遺体の一部(骨、髪の毛等々を含む)を「聖遺物」として、奉る習慣がある。
聖遺物は、いろいろ奇跡も起す(といわれる)ありがたいものなのだが、
私的にはあまり気持ちのいいものとは思えないな・・・。

St Stephen's Basilica
聖堂のサイドのドアも、デコラティヴ。

St Stephen's Basilica
そう・・・この螺旋階段の写真を撮りたくて、ドームに登ったのだ。

St Stephen's Basilica
延々登る。364段あるそうだ。
登っている時は数えたりしなかったが、やたら長い、息切れする。で、やっと頂上に着いたか・・・と思ったら、そこはまだ途中のランディングで、そこからまたスティールの階段を登る。高所恐怖症には、この頼りなげなスティール階段の方がもっと不安。しかし、ここまで来たんだから・・・と、ムキになって登る。
St Stephen's Basilica
展望ギャラリーからパーラメント側の眺め。
ちゃんと登った証拠写真として撮った(笑)。不愉快なことに、この日は強風(滞在中ずっと強風)、展望ギャラリーの上ではもうこれは「突風」。その暴風の中、望遠ズームレンズ装着の、重いカメラを振り回すのも大変で、数枚撮っただけでそそくさと降りた。降りる時はエレベーターを使った。ちゃんとエレベーターもあるのだが、スティール階段部分のエレベーターは4人乗り。途中のランディングで乗り換えて、その後の、螺旋階段部分のエレベーターは6人乗り。トイレかと思うぐらい小さい。ラッキーなことに私はあまり待たないで乗り込めたが、混雑しているときは一体どれぐらい待たされるものやら・・・。

イシュトヴァン大聖堂のバーチャル・ツアーサイトを見つけた<このページ
画面上でカーソルを動かし、赤い矢印をクリックするとどんどん中を見ることができる。英語解説付き。とてもよくできたバーチャル・ツアーなので・・・行く必要ないかも、と思うぐらい(笑)。 Have a nice trip ^^。

イシュトヴァン大聖堂 (Szent István-bazilika)

公開:毎日9am-4pm (冬季10am-4pm)


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