ブダペスト - イシュトヴァン大聖堂 (Szent István-bazilika)
今回はペスト側に建つ、ブダペスト最大の教会、イシュトヴァン大聖堂 (Szent István-bazilika)。
英人の自己中心的悪習慣に従って、すべてを英語読み化すると、St. Stephen's Basilica(セント・ステファンズ・バジリカ)。どことなく・・・ロンドンのセント・ポール大聖堂を思わせるので、勝手に「ペストのセントポール」のあだ名で呼んでいた・・・これまた失礼なことに(笑)。
真正面は広場になっている、なので、正面写真がすこぶる撮りやすい。中は観光名所なのでごった返している。
基本的に入場無料のようなのだが、「3€程度寄付してください」の表記とともに、入口の寄付箱の前で係員が監視している。学校からのツアーと思しきイタリア人の学生やら・・・若い子達は無視して(あるいは教師が払っているのかも?)ドスドス入っていく。あるいは、わずかな小銭を突っ込んで行く。
歳も歳だし(?)歴史的建築の保存意義に共鳴する私としては、ポケットにあった2000HUF札を寄付箱に突っ込むと、深々と丁寧にお礼を言われた・・・実は2000HUFといっても、7€程度なのに・・・。
正面ドームの下にある、展望回廊に登れるようになっている。ここは500HUF(2€、£1.6)の入場料がチャージされる。こういう折に、いつでも高所恐怖症気味なのをうっかり忘れ、登っては後悔する・・・今回もやった(笑)。
正面ファサードのディティール。
聖母子像のの左が聖イシュトヴァン王(アールパデュ・クラウンを被っているので、解りやすい)。
その後ろでゆりの花を手にしているのは、聖イメ王子。そのほかは・・・誰だか知らない。
完成はこちらの方が後なのだが(1905年)、設計されたのが19世紀中(ドームが崩壊したため工期が長引いたとか・・・)。マーチャーシュ聖堂の方は19世紀末設計なので、この40年の隔たりがネオ・クラシックとネオ・ゴシックの様式の違いに現れている。このトレンドは、イギリスでも全く同じ、多分、ヨーロッパ全土的トレンドなのだろう。
モザイクの絢爛豪華な天井ドーム。
主祭壇のドーム。モザイクはKároly Lotzのデザイン。
ディティール。
同じくディティール。
主祭壇の上の天使。アールパデュ・クラウンを主祭壇の聖イシュトヴァン王に捧げている。
前回の標本箱にも出てきた、聖イメ王子。
どの聖人さんかは知らないが、モザイクのディティールまで上手く撮れたので・・・。
天井のディティール。見事な装飾・・・圧巻。
Holy Right Hand(聖なる右手)。
このゴシック装飾の聖遺物ケースの中に、ミイラ化された聖イシュトヴァン王の右手が収めれれている。
カトリックでは聖人さんの遺体の一部(骨、髪の毛等々を含む)を「聖遺物」として、奉る習慣がある。
聖遺物は、いろいろ奇跡も起す(といわれる)ありがたいものなのだが、
私的にはあまり気持ちのいいものとは思えないな・・・。
聖堂のサイドのドアも、デコラティヴ。
そう・・・この螺旋階段の写真を撮りたくて、ドームに登ったのだ。
延々登る。364段あるそうだ。
ちゃんと登った証拠写真として撮った(笑)。不愉快なことに、この日は強風(滞在中ずっと強風)、展望ギャラリーの上ではもうこれは「突風」。その暴風の中、望遠ズームレンズ装着の、重いカメラを振り回すのも大変で、数枚撮っただけでそそくさと降りた。降りる時はエレベーターを使った。ちゃんとエレベーターもあるのだが、スティール階段部分のエレベーターは4人乗り。途中のランディングで乗り換えて、その後の、螺旋階段部分のエレベーターは6人乗り。トイレかと思うぐらい小さい。ラッキーなことに私はあまり待たないで乗り込めたが、混雑しているときは一体どれぐらい待たされるものやら・・・。
イシュトヴァン大聖堂のバーチャル・ツアーサイトを見つけた<このページ>
画面上でカーソルを動かし、赤い矢印をクリックするとどんどん中を見ることができる。英語解説付き。とてもよくできたバーチャル・ツアーなので・・・行く必要ないかも、と思うぐらい(笑)。 Have a nice trip ^^。
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