Sunday, 1 May 2011

ブダペストの街-4- 建築ディティール・前編

先ほど写真旅行から帰ってきたところ。「EssexのLong Melfordに出かける」と前回書いたが、大訂正・・・Suffolk(サフォーク)が正しい。いまだに、カウンティはどこがなにやら、さっぱり解らない・・・。
今回は700枚程度の撮影。リ・エンアクトメントなので主にコスチュームの人々を撮っている。「撮りますよー」という写真より、望遠でcandid(カンディッド=本人が意識していないところを撮影)で撮った写真が好きなので、成功率は格段に下がる。 まぁ、700枚から100枚ぐらいに絞り込むだろうか。 これはまた今後ボチボチ楽しみながら取り組むことにする。
一方・・・建築のディティール写真は成功率が高い。動く物ではないし、風でも揺れないし、屋外で明るいの手ブレもまずない。そんなわけで、ブダペストの街や建築の写真は莫大な量になってしまった・・・。
その中から、今回はいくつかをセレクション。
Facade of Turkish Bank building
Turkish Bank(トルコ銀行)の建築の最上階、モザイクのファサードで、1906年建造のSecession(セセッション)様式の典型。
セセッション様式というのは、日本語だと「ウィーン分離派」が一般的な呼称かもしれない。
アールヌーヴォーやアーツ・アンド・クラフツの影響下にあって、アールデコへの過渡期・・・のようなスタイル。
ウィーンが中心だが、ドイツにも広がっている。
ブダペストは当時はウイーンと同じオーストリア・ハンガリー帝国の第二の都市で、いわばプチ・ウイーン。
当然、セセッション様式は、あちこちに見受けられる。

Detail of building - Petofi Sandor Utca
この建物の装飾彫刻も、セセッションスタイル。

Gresham patola
1907年建造のGresham Palace。グレシャム生命保険会社の建てたビルなのでグレシャム・パレス。
これもセセッションスタイルの典型的な例。
現在はフォーシーズンズのチェーンホテルなので、£250~£300「以上」一泊に支払う余裕のある方は、
この宮殿に滞在することも可能。私は・・・もちろん外から撮っただけ(笑)。


グレシャム・パレス・・・だったように思ったが、データがばらばらになってしまって、不明。
ちょっと、様式的に違うかも・・・と、こうして並べてみると・・・思う。

School on Dob. Utca
下町で、ちょっと荒廃した印象のあるDob utcaの通りを歩いていて、偶然見つけた学校。
建築としては、あまり有名でないのかガイドブック等にも載っていない。モザイクが可愛い。

School on Dob. Utca
勉強してる・・・勉強してる(笑)。

Open Court Yard on Falk Miksa Utca
これは、Falk Miksa Utcaにかたまっているアンティーク・ショップを覗きに行ったとき、
たまたまストリート・フェスティヴァルが催されていて、2-3の歴史的建造物アパートメントの、
コートヤード(中庭)でもミニ・コンサートが企画されていた。
そのため、普段は住人しか入ることのできないホールや中庭が一般にも公開されていた。
その、ホールの装飾。セセッション・・・っぽいかな。


セセッションスタイルの、ライオンのブロンズレリーフ。ドアの飾りだった。


セセッションものばかりになってしまったので、少し目先を変えて・・・、
これはバロックっぽい様式(5階建てぐらいの建物の軒先)。
しかし、木造の軒下部分は、なんともいえずビザンティン様式。
イスタンブールでよく見かけるタイプの軒先。


ウロコ屋根+バロックっぽい装飾。実際には19世紀中頃の建造・・・かな。

Central Market Hall
ウロコ屋根といえば、今回もまた登場の、セントラル・マーケットホール。
派手な釉彩タイルの屋根は、19世紀末期のネオ・ゴシック様式に、
ハンガリアン・ナショナリズムがスパイスとして入ったと言える。

The State Archive of Historic Documents
同様ハンガリアン・ネオ・ゴシック・スタイルの、The State Archive of Historic Documents(国立歴史文書保管所)。

Window - Vajdahunyad Castle
これも古そうに見えるが、1896年建造のVajdahunyad Castleの出窓なので、ネオ・ゴシック。

Vajdahunyad Castle
同じく、Vajdahunyad Castleのネオ・ゴシックな出窓


これはBuda側のOld Townのネオ・ゴシックのバルコニー。
と・・・、ここまで書いて、眠くなってきてしまって、きょうはここまで。これでもはしょっているのに、予定の半分ぐらいしか書き進んでいない。なので、しつこく次回後編。

Labels: