V&A Museum of Childhood (ヴィクトリア・アンド・アルバート子供博物館)-3-
Bethnal Green (ベスネル・グリーン)のV&A Museum of Childhood (ヴィクトリア・アンド・アルバート子供博物館)より最終回は、玩具のイメージを中心に。
発条仕掛けのブリキの玩具。ドイツ製や日本製の物が多い。
1940年アメリカ製。
音楽が鳴る仕掛けになっているようだが、ネズミ達が動くような設計なのかどうかは不明。
初期のミッキーマウスを思わせるネズミ達。
これも発条仕掛けのブリキの玩具。1950年代の日本製。
ねじを巻くと、クマ君がギコギコ体をゆすって、馬をこぐ仕掛け。
日本は、ブリキの曲面成型が得意で、終戦直後の日本の主要輸出品だった、と聞いたことがある。
そういえば、上出のアメリカ製は、平面成型でできているな・・・・。
これも上のイメージと同じディスプレイケースの中で、馬の上半身がギコギコするもののよう。
発条仕掛けの箱の中で、オルゴールが鳴って、人形達がクルクル回って踊る仕掛け。
1860年、フランス製。
これも発条仕掛けの・・・ブタに乗る人。
ブタにどんな意味があるのか知らないが、シュールな玩具・・・。
体が「でんぐり返り」する、曲芸師達。タイトルでは「レスラー達」。1910年のイギリス製。
ミニチュアの回転木馬。
回転木馬と同じような構造なのだが、ここではサーカスが回っている。
人形劇 Punch and Judy 「パンチ・アンド・ジュディ」
子供向けに上演されるようになった19世紀以降でも、パンチ氏のアナーキーぶりは衰えることを知らず・・・奥さんを押し倒すわ、ぶんなぐるわ、自分の子供は振り回して投げ捨てるわ、で、最後にはオマワリさんに追いかけられるという支離滅裂ぶり。パンチというか・・・パンクだ(笑)。ドタバタ喜劇のことを、Slapstick comedy(スラップスティック・コメディー)というが、このスラップスティックというのはこのパンチ氏の振り回す「はたき棒」、さしずめ「ハリセン」といったところ・・・。かなり「教育上よろしくない」のだが、「伝統芸能」ということで現代でも大目に見られている(笑)。
これは、いわく因縁のある玩具。Black War(ブラック・ウォー)というのは19世紀初頭ののイギリス入植者が、タスマニア・アボリジニー原住民を結果的に「民族浄化」した抗争。もちろん、歴史的誤謬を現代では認めているわけだが、なにしろイギリスは「戦争に負けたことにない国家」、英人の単純な愛国心やヒロイズムが、ときどき鼻持ちならないこともある。無理解や偏見は、いつの時代でも、どこの国でも繰り返されてきているのだけどね・・・。
そんなイギリスを築きあげてきた(?)・・・王様、女王様達の在位をお勉強する教育玩具。
幻想の王国の方は、もっとロマンティック。
シェイクスピアの「真夏の夜の夢」のペーパー・シアター。
TVもコンピューター・ゲームもない19世紀は、ミニチュア・シアターで家族で演じて楽しんでいた。
これはもう少し豪華版。ストーリーは・・・何だろうか?
ディティールをアップで。とてもシリアスな彼・・・。
これもミニチュア・シアター。ストーリー不明。ドイツの森の中(?)風。
お嬢さんのディティールが、きれいに入ったので、このイメージを最後に持ってきた。
パンチ・アンド・ジュディは一人二役で、舞台の下で演じられる。この演じる役者は(なぜだか)「Professor(教授)」と呼ばれる。奇妙なキーキー声は、口の中入れた器具越しに話してこんな声を作る。普通にも話せるので、2役がやりやすい。
このヴィデオの、冒頭のシーンでパンチ氏、さっそく自分のお子さんでソーセージを作っている・・・黒い(笑)。
フランスにもよく似たパフォーマンスがあるようで、フランス・チームも参加。いまどきのヴァージョンでは、前首相のブラウン氏やら、安全衛生係官が出てきたり、キリン(なぜ?)が飛び出したり・・・かなりユニーク。
途中でチラッと写る、スーツにびっしり貝ボタンで飾った小父さん達は「Pearly King(パーリーキング)」と呼ばれて(普通は奥さんの「クィーン」とカップルで参加していることが多い)、マーケットを取り仕切る「下町の王様」の正装。コベントガーデンに元々はマーケットが建っていたので、それに因んでの参加・・・と思われる。
只今、まるで現像スタジオのマシン状態フルタイムで、ブダペストの写真処理中・・・。
次回から、少しずつお披露目予定・・・なのだが、パラノイア的性格が災いして、とんでもない量になりつつある(多分、1000枚に届くかもしれない!?)
なので、しばらくはブダペストづくしが続くかも・・・、よろしくお付き合いのほど・・・。
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