ブダペストの街 -1-
配偶者氏と私は年に一度ホリデーに出かける。たいてい一週間で、ホリデー用のアパートメントを借りて滞在型のホリデー。シーズンは4月、ジュエリーの春の立ち上げが済んで、仕事が落ち着いた頃、そして、イースター・ホリデーを避けて・・・ということになっている。子供なし自営業の「特権階級」なので、皆さんがホリデーに押しかける夏のシーズンを避けて、そして、私が暑いのにめっぽう弱いので、まだ気温の上がらない4月がベストシーズン。
たいてい半年ぐらい前からリサーチを重ね、評判のいいアパートメントを早くから押さえることにしている。
今年は、ブダペストに滞在した。東ヨーロッパ好きの我々はプラハには滞在したことがあったが、ブダペストは初めて。美しい街との評判どおり、見るところ、訪れるところが多すぎで、一週間では時間切れ・・・といった感じ。
写真も撮りすぎて、現在もデジタルイメージの海の下でもがいている状態・・・。全部処理するのに、10日以上かかりそう。
まず、今回は、すでにFlickrにアップロードしたイメージから、いかにもブダペスト・・・なイメージから展覧してみよう。
最もブダペスト的なるイメージといえば、このパーラメント(国会議事堂)。
1885-1902年に建造されたネオ・ゴシックスタイルの建築は、ロンドンのパーラメントを模したといわれている。
しかし、ドナウ河から見たイメージは少しヴェニスっぽいと思えるのだが・・・。
多分、ドームのせいだろうな。
これも、リヴァーボートから撮ったイメージ。
パーラメントと同じぐらい頻繁にトラベルガイド等に使われているイメージといえば、チェイン・ブリッジ。
どちらも、ライトアップされた夜景が見事・・・だそうだが、
歩きつかれて、暗くなる頃にはアパートメントで早寝していたので、夜景は撮り損なってしまった・・・。
後ろに見えるドームは、聖ステファンズ・バジリカ (聖イシュトバーン大聖堂というのだそうだ・・・)。
そのチェインブリッジをフォトグラファー的なる視点で・・・(笑)。
もう一枚チェインブリッジ。このイメージ左に黒く見えているのが、フニキュラーレイルウェイ。
日本語でケーブルカーというのだったか・・・?よく覚えていない。
ブダペストは、ドナウ河で東のブダ地区と西のペスト地区に分かれている。
そもそもは、別々に発達した町が合体してブダペストになったとのこと。
ブダ地区はこの対岸の方で、フニキュラーレイルウェイでもわかるように、河沿いに急斜面の丘がある。
この丘の上に、パレスが建っている。
現在はハンガリー国立美術館がパレスに入っていて、観光名所のひとつとなっている。
そのフニキュラーレイルウェイ。地元ではSikló(シクロかな?)と呼ばれている。
MargitとGellertという2台の車両が、交互に上り下りする。
1870年に開通したが、第二次世界大戦で破壊されたものを、1986年に復刻再オープンした。
1台の車両に3つのブースが繋がっていて、それぞれは4人乗り。一度に合計12人しか乗れない。
往復チケットで3000HUF(£10)ぐらい。
眺めはなかなかいい。
ロイヤル・パレスをペスト側から眺めたところ。
中のハンガリー国立美術館は世界でも有数の美術館なのだが、
このブダペスト、やたら美術館・博物館が多い。
小さい街なのに、ロンドン並みの数で、とてもすべては回りきれない。
仕事がら・・・工芸・装飾美術を優先して見ていたので、結局ここは訪れることができなかった。
ロイヤルパレスの北側、やはり丘の上の城壁の内側に当たる地区はOld Town(旧市街)と呼ばれて、
中世以来のの建物が続く。実際には、何度もトルコ占領軍などに破壊されていて、
大半は18世紀以降に、古い資材を再利用して再建された物なのだ・・・とか。
Uri Utca(Lord Street)と呼ばれる通りの一角。
19世紀のピアニスト・作曲家フランツ・リストの住んだ家もある。
ドナウ河を見下ろす丘の上にFishermen's Bastion (漁師砦)と呼ばれる、ロマネスクの石の砦がある。
しかし実際には19世紀末期に、漁師のギルドのために建造されたテラス。
本来のロマネスクではなくて、ネオ・ロマネスク・スタイル。
その前に建つのは、St István の彫像。
(英語表記だとSt Stephen-聖ステファン、ハンガリー語だとイシュトヴァーンと発音するそうだ・・・。)
10世紀末にハンガリーを統一した初代の王で、キリスト教化を推進したため聖人様。
その前に建つのがこの華麗なMátyás Church(マーチャーシュ聖堂)。
14世紀後半の後期ゴシック様式の建造だが、大半は19世紀後半に修復されたものだそう。
河を渡って、ペスト側に話は戻る。街を走るトラム。
地下鉄は3ラインだけで(4番目のラインを建造中)、ロンドンやパリのように発達してはいない。
その代わりを果たしているのがトラムやトロリーバス、そして普通のバス。
レトロな車両が街によく似合う。
ちょうど上のトラムの写真を撮った向かいは、セントラル・マーケットホール。
食料品はなんでもここで揃う。2階ギャラリー部では、みやげ物の工芸品を扱うストールが並ぶ。
ペスト側で、一番目を引く教会はこの、St Stephen's Basilica(聖イシュトバーン大聖堂)。
余談だが、日本語Wikiは偉大だ・・・英語表記しか知らなくて、ハンガリー発音など、
想像も付かなかったのだが、ちゃんとハンガリー語のカタカナ表記になっている(笑)。
19世紀建造なのだが、建ててすぐに中央ドームが崩壊してしまい、再建造したのだとか。
ドーム建造失敗ということもあるのだ・・・と始めて知った・・・(汗)。
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