ブダペスト- マーチャーシュ聖堂 (Mátyás-templom)
英語圏のガイドブックでは、たいてい Mátyás Churchという表記になっているMátyás-templom。日本語発音だとマーチャーシュ聖堂ということらしい。 それでなくても「言語脳」が弱いのに、ハンガリー語の名前を、英語訳で覚えていて、それを日本語で表記しようとするものだから・・・ほとんど何がなんだか解らない。日本語情報はJa.wikiに情報はすべて依存することにしている。
現地でも、観光客用に準備されている、音声ガイドキット(首から提げて、見所の番号表示の前で、その番号を押すと、説明してくれる・・・アレ)を、使ったことがない。どうやら、音声に対する認識が弱いようで、(英語でも日本語でも)言葉を聴いているとヴィジュアル・イメージが希薄になってしまう。なので、ヴィジュアルで「ためすがめつ」見物して、写真を撮って、解説はガイドブックを見つけたら買って、後から「文章」として読む(あるいはWebで読む)・・・というタイプ。
余談が、長くなってしまった。なので・・・、得意の方のヴィジュアルに行こう・・・。
確か、最初のブダペストの標本箱にも入れたが、再びこの写真、全体像。
Wikiによると、大半が19世紀のネオ・ゴシック様式の建築。
ネオゴシックでも、2つぜんぜん違うデザインの塔が建っている・・・のは、すこし「奇妙」。
どっちのデザインにしたものか決断できなくて、片方づつ建てた?(笑)。
それでも、ディティールは美しいので、いいじゃないか・・・。
内部もまた、典型的なネオ・ゴシック様式で、華麗に装飾されている。
Pulpit(説教壇)のディーティル。
これまた、見事なゴシックスタイルの告解室。
私なら、こんなステキな「ブース」を仕事場にしたいけどな・・・(笑)。
主祭壇もゴシックTriptychs(トリプティック=三連絵画パネル)のスタイル。
サイドのチャペル。
この壁画の、東ヨーロッパならではの濃厚さは、ゴシックからさかのぼって、ビザンティン・ロマネスクを思わせる。
反対側のサイドのチャペルは、The St László chapel。
The St László chapelは、11式後半のハンガリー王、ラースロー1世に捧げられたもの。
死後、列聖されて今でもハンガリー国民に最も愛されている王様の一人とか。
これもラースロー1世の大活躍を描く・・・戦っているのはトランシルヴァニア兵・・・かな?
この聖堂も傷みが激しく、現在大改装中。この壁画にも修復の必要な箇所がマークされている様子。
上の壁画の右側。王となったラースロー1世が聖堂を奉納するイメージ。
ラースロー1世がこの聖堂を建築したわけではないのだが・・・。
この壁画は15世紀の、やはり英雄視されている国王フニャディ・ヤーノシュ(Hunyadi János)がテーマ。
オスマントルコをベオグラードで敗退させたことを記念して、正午にカトリック教会で鐘を鳴らす習慣となったのだ、とか。
このチャペルは、Saint Imre chapel (聖イメ・チャペル)。
聖イメというのは、10世紀末の聖イスタヴァーン王の息子で唯一成人に達した王子だったのだが、
24歳の時に、猪狩りで猪に襲われて死亡してしまう。
敬虔な生活を送ったと伝えられ、また彼の墓でさまざまな奇跡が起きたことから、
11世紀に父王イスタヴァーン(左の像)とともに列聖された。
(右の像は、こちらも同時に列聖された、Bishop Gerhard-ゲルハルド司教)。
カトリックの国だからか、列聖された王様がたくさんいるものだな・・・
イギリスなんて11世紀のEdward the Confessor(エドワード証聖王)しかいないはず・・・?
聖イメ王子。
下中央に描かれるのは、マーチャーシュ1世(I. Mátyás)の紋章。
柱も天井も華麗に彩られている。
(Árpáds Crown)アールパード朝のクラウン。
アールパード朝は9世紀末から14世紀に至るハンガリー最初の王朝。
「聖イスタヴァーン王のクラウン」とも呼ばれている。
本物はパーラメントに保管されているので、これはそのリプロ。
(本物は先端のクロスが斜めに曲がっている。)
このクラウンに関する詳細な記事をJa wikiで見つけた。<このページ>
私もまだちゃんと全部読んでいない(笑)。実に、因縁深い・・・いやいや、奥深い・・・クラウン。
マーチャーシュ聖堂 (Mátyás-templom)
公開:平日-9 a.m. - 5 p.m. 土曜-9 a.m. - 1 p.m. 日曜-1 p.m. - 5 p.m.
入場料: 990HUF (£3.3) 2011年春現在
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次回はぺスト側の教会、St Stephen's Basilica(聖イシュトバーン大聖堂)のイメージ。
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