ブダペスト - ゴールデン・イーグル(アランシャス)薬学博物館
ハンガリー表記では、Aranysas Patikamúzeum (アランシャス薬物博物館)、英語表記だとGolden Eagle Pharmacy Museumということになる。1688年にFerenc Ignác Bösingerが始めた薬局で、1740年以来「Aranysas」の商標で取り扱われている。ゴールデン・イーグルは日本語だと「イヌワシ」なので、イヌワシ印薬局。同じく18世紀に、現在の建物で営業するようになった。建物の基礎はゴシック期(中世)で、内装はバロック期、外観は18世紀のネオ・クラシカル様式。
バロック期の店の内装の一部が保存されているほか、ルネッサンス~バロック期の薬品関連のものを、収蔵展示している。前々回の標本箱のマーチャーシュ教会の斜め前で、この隣のビストロでランチを食べていた。目の前にこの博物館があったので入ってみた。小さいながら、なかなか錬金術師的怪しさ(?)に満ちた、不思議ミュージアムだったので、今回の標本箱に詰め込んでみる。
正面入口で、イヌワシ印が目印。ブダ地区では、最古の薬局だとか。
ちなみに、左端にちらっと見えているテラスのビストロでランチを食べていた。
「イヌワシ印」
入ったところがすでに本来薬局だった部屋で、その一番奥の部分の内装が保存されている。
カウンターの上の古い薬ビン・・・の写真を撮るのが好きなので、入ったようなもの。
あるわ・・・、
あるわ・・・。
イヌワシ印水薬。
Eye of Providence(プロヴィデンスの目)付き薬ビン。フリーメイソン???
薬ビンに限らず、古い手流しガラスの物を撮るのが好き。
一番の「お気に入り」はこれ。中身が・・・まだ残っている。
このワックスがけした麻布(じゃないかな?)を被せて紐で縛る、というのもなかなかいい味わい・・・。
ガラス瓶だけではなくて、陶製の薬壜も多数あり。
この類は、アンティークとしての価値も高くて、欲しいが手を出せる値段では、もはやない。
ここにもイヌワシ君。紋章の上にのっかっている緑のカンカン帽のようなものは、司教を表すもの。
司教様御用達・・・の意味だろうか(想像)。
丘の上のブダの街・・・なのかな?
奥の部屋の展示は、18世紀当時の「錬金術師」の仕事部屋を再現したもの。
錬金術師と薬剤師は、ほとんど同じような物で、区別できない。なので、薬剤師の部屋、でもある。
かなり・・・怪しげな「素材」がいろいろあって、あまり処方してもらいたくはないな(笑)。
18世紀の薬剤師先生処方中。周りでは「丁稚」が薬剤製造中。
これも18世紀の薬局の様子。
ジーザス先生も薬局を訪れている(?)。
「迷える子羊が多すぎて、頭痛いんだけど・・・。」
「White Willow Bark (ハーブのアスピリン)でもお出ししましょうか?」
薬局の引き出し。こういうペイントした家具って好きだな。うちにも欲しい。
最後に外壁のアルコーヴの中の、かわいらしい聖母子像。
ゴールデン・イーグル(アランシャス)薬学博物館
住所: Tárnok utca 18, Budapest 1014
開館:(3月15日~10月31日)10:30am~18:00pm、(11月1日~3月14日)10:30am~16:00pm。
入場料:大人500HUF(約£1.7)、子供250HUF(約£0.8)、写真撮影料300HUF(約£1)
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