Skanzen(シュコンゼン)屋外博物館 -5-
Skanzen(シュコンゼン)屋外博物館、ゾーンX,「Kisalföld(キシャスフッド)地域」の続き。
Újkér(ウイケル)から移築されたベルフライ(鐘楼)。
英文ガイドブックによると・・・、ウルケイの町はカトリックが大勢を占めていて、
マイノリティーの新教徒は教会を建てる資金がなかったため、その代わりにこの鐘楼を建てたのだとか。
このエリアの建物の窓。
夏の日差しがきつくて気温の上がるコンチネンタル・ヨーロッパではシャッターがたいてい窓の外側についている。
夏の暑い日は、窓を開けて、そしてシャッターを閉めておくと涼しいので。
イギリスでは18-19世紀の窓でシャッターがあるとしたら・・・窓の内側に付いている折り畳み板。
イギリスの夏はあまり暑くならないし、陽射しもまったりしているからだと思う。
またハンガリーの冬は厳しいので、古い窓でも防寒用の2重窓をよく見かけた。
(イギリスでは、主に防音の目的で1970年代ぐらいから普及した程度だが・・・)
Bogyoszló(ボギョスロ)から移築された住宅のインテリア。
1874年に建造された、裕福な農家の住宅。
ここの一家は、この地域での排水システムが整って、地質が向上したため、
当時ブームとなる砂糖ビート栽培を導入して成功したのだとか。
この部屋はおじいちゃんとおばあちゃんの部屋で、
この部屋が、主人夫婦の部屋。いい暮らしぶりが、家具や内装に伺える。
窓とカーテン。
キッチンのオーヴンでは、ふんだんにお菓子が焼かれている。
砂糖には事欠かない一家だからね^^。
一方こちらは、Sűttőr(シュードゥー)から移築された住宅のインテリア。
ここも裕福な農家。ベッドなど家具の装飾が見事・・・。
ベッドの天蓋縁の飾り板からぶら下がっているのは、小さなベル。
天蓋の上の飾りクッションのきめ細やかな刺繍は、妻が嫁入り道具として持参したもので、
刺繍はすべて、本人が手ずから作るものなのだとか。
同じ部屋の窓側。 ベンチにもペイントが施されている。
ここのキッチンで焼かれている(そして、販売されている)ハニーケーキ。
ケーキと呼ばれているが、実際はクッキー。ハニーと、クローヴのスパイスがきいている。
Und(ウンド)から移築された住宅のインテリア。ここもキャビネットのペインティングが美しい。
ここは、土地がやせていたため、農耕よりは商業が発達した地区だそうで、
この家も、食料品店、バスケット工芸品店、ミルクの集配所などに使われていたとか。
その「店」だった部分が現在はミュージアム・カフェとして使われている。
インテリアは、1930年代のカフェの様子を再現している。
その隣は、同じく1930年代のグローサリーを再現した、ミュージアム・ショップになっている。
いろいろな物が販売されていて・・・、
ここで右側の巨大なマグを買った。
一人用ポットぐらいのサイズはあって・・・、今もPCの前でこのマグでお茶を飲んでいる^^。
実はこの地域に、ペイント家具や刺繍もののインテリアがたくさん詰まっていたにもかかわらず、このあたりで閉館時間が迫ってきてしまった。駆け足で回ったので、見逃し、撮り逃し多数・・・残念。それでも、一番ハンガリーらしい見事な工芸品が、標本箱に詰め込まれる予定。
この野外博物館の情報は、Skanzen(シュコンゼン)屋外博物館初回の標本箱の最後を参照<このページ>
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