Oxford (オックスフォード)の街
前回までCambridge(ケンブリッジ)に関しての標本箱だったが、今回はOxford(オックスフォード)。
一昨年(2009年)たまたま、ケンブリッジに滞在して、その2ヵ月後にオックスフォードに滞在することがあった。
Oxbridge(オックス・ブリッジ)と呼び習わされる、イギリスの双璧をなす大学街。どちらも中世以来の伝統的な街並みなのだが、たて続けに訪れたためか、ちょっとした街の雰囲気の違いが感じられて、なかなか面白かった。
ケンブリッジの方は伝統的に「理系」、現在ではイギリスのシリコンヴァレー化している。街中の学生たちは総体的に若くて(20才ぐらいかな)、留学生あるいは移民子弟ブリティシュがたくさん。(外見ではどちらか区別などつかない。)つまり、ロンドン的なるマルチナショナル(多国籍)感覚。インド系・中国系・アフリカ系の、超賢こそうなボク達がいっぱい。しかし、ファッションはただただ、ジーンズ+ナイキトレーナー+Tシャツで、カジュアル・コンテンポラリーとも言えるが、あるいはまたの名を・・・どうでもいい系。
一方オックスフォードは伝統的に「文系」、政治、歴史、文学、神学といった方面がもともとはお得意。街で見かける「学生風」年齢層の幅が妙に広くて、講師なのだか学生なのだか判断できない20代後半~30代多し。こちらは「ホワイト・ブリティシュ標本箱」状態で、多国籍率低し。このいまどき・・・ツイードのジャケット、革靴、ボタンダウン・シャツなど、トラッド系ファッションで、ときたま振り返って見てしまうほどのダンディ君の出現も・・・。
個人的には「ヴィジュアル系中年」なので、ダンディ・オックスフォードに一票(笑)。
またカザミを撮っている・・・。
George Streetの、旧City of Oxford High School for Boysの建物。
古そうに見えるが、19世紀後半の建造。
にぎやかな商店街Cornmarket Streetの木造建築。
1386-96頃建造のオックスフォードで一番古い建物。「New Inn」という宿屋兼飲み屋として建造された。
現在は携帯電話ショップと、美味しいチェーン・カフェ、Pretことプレタマンジェが入っている。
ここで何度も休憩+お茶をした。
窓と藤。これはどこだったか、覚えていない。どこもかしこも、こんな風なので・・・。
Broad Streetから、以前標本箱に詰め込んだ科学史博物館<このページから3回続く>と同敷地に建っている、
Sheldonian Theatre(シェルドニアン・シアター)の屋根。17世紀Chrostopher Wren(クリストファー・レン)の建築。
細い路地、Ship Streetから撮った、Exceter Collegeのチャペルの尖塔。
訪れたときは12月の始め。オックスフォードもクリスマスのイルミネーションで飾りつけ。
Cornmarket Streetからはるかかなたの、Christ Churchの入口ゲートの上に聳えるTom Towerを望遠で。
このタワーは鐘楼で、Great Tom(グレート・トム)と言う名の鐘が架けられているためこう呼ばれる。
このタワーも17世紀クリストファー・レンの設計だが、下のゲート自体は、
16世紀初期にカーディナル・ウルジーの建てた後期ゴシック/チューダー様式。
件のヘンリー君こと、ヘンリー8世に目をつけられて権力失墜、ゲートは屋根なしのまま残されていたのだとか。
画像:Cornell University Library Accession Number: 15/5/3090.01140 @Flickr
19世紀のトム・タワーのイメージを見つけた。
確かに、よく見ると上下でスタイルが違う・・・。
Radcliff Science Library(ラドクリフ科学図書館)の窓を、裏の自然史博物館側から撮った・・・・と思う。
The Martyrs' Memorial(殉教記念塔)のディーティール。
これは19世紀に建造されたもので、ここの近くで16世紀中に異端に問われ焚刑に処せられた、
3人のオックスフォード大学司教を追悼したもの。
この事件は英国国教会創設者のヘンリー8世の死後、戴冠したメアリー1世のカトリック反動体制によるもの・・・。
天使の石彫。
ポッシュ(高級)なRandolph Hotel(ランドルフ・ホテル)の旗。
もちろん泊まってませんよ(笑)。
その斜め向かいが、Ashmolean Museum(アシュモリアン博物館)。
Oxfordに滞在したのは、新装オープンしたこのミュージアムを見るため。
以前も何度かここのミュージアムで撮ったイメージを標本箱に詰め込んだことがあるが、次回は本格的に、ここのミュージアムから、中世初期(アングロサクソン期)のジュエリーを中心に・・・。
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