Sunday, 5 December 2010

Southend-on-Sea(サウスエンド・オン・シー)-海と川の繋がるところ

今日は前回の雪景色とは、うってかわって、うらうらと穏やかな秋の日のイメージ。
(実際に、気まぐれなU.K.気候は、1日ですでに極寒-5℃から7-8℃まで10℃以上上昇・・・かなりめちゃくちゃ。)

先日、ちょっとした用事があってSouthend-on-Sea(サウスエンド・オン・シー)という海のそばの街に出かけた。<ここ
LondonのFenchurch Street駅からC2Cラインの電車に乗って1時間位東に出たところ。
Londonは巨大な街なので、西南郊外に住んでいる私にとって、東に当たるこのあたりは「未踏の地」、地の果て・・・という感じがする・・・。(あ、もちろん、この辺の人にしたら、うちのあるサリー州が「地の果て」といわれるだろうが・・・。)
ここはイギリス東海岸なのだが、同時にテムズ川の河口にもあたる。どこまでが川でどこからが海なのか・・・?いずれにしても、あまり海を見る機会のない私にとって、ちょっとしたリゾート気分。いろいろ写真を撮ってみた。

Southend-on-Sea
海だ!!と思ったけど、やはり川かな?(笑) 

対岸に見えるのは、南岸のケント州のコンビナート。貨物船が頻繁に行き来する。この日はLondonは霧。海岸線に着いたら霧は晴れていて、とてもいい天気。ケントの対岸は少し霧がかかっているようで、200mm望遠で撮ったらホイッスラーの絵のようなイメージで撮れてしまった。

Southend-on-Sea
ちょうどこのときは引き潮。
砂浜でもなくて、ブライトンあたりの海岸線にありがちな「砂利浜」でもなくて・・・「泥浜」。
そして超遠浅。ここで海水浴ができるのかどうかは定かではない・・・。

Southend-on-Sea
風もなくて、とてもまったりした水面。上の貨物船を広角で撮るとこんな感じになる。
露出を下げて、ポストプロセスでコントラストをあげてみた。

Southend-on-Sea
時折スピード・ボートが通った時だけ、ひたひたと波が押し寄せてくる。

Southend-on-Sea
カモメや海鳥達は「潮干狩り」に忙しい。

Southend-on-Sea
世界一長いPier(ピア、桟橋)。

ピアというのは、イギリスの19世紀の海岸リゾート地独特のもの。本来は船着場として使用される桟橋は、ここではその用途を果たしてはいない。目的は・・・遊歩道。(Brightonのものが一番有名だろうか。)船着場としてのピアと区別して「Pleasure Pier(プレジャー・ピア、娯楽ピア)」と呼ばれる。
19世紀から20世紀初頭の全盛期の頃は、こういったピアの上にダンスホールやミュージックホールが建てられたり、カフェやシーフードレストラン、アイスクリームスタンドなどが建ち並んだ。今はどこのピアも全盛期の面影はなくて、ただノスタルジックな建造物として保存されているのが現状。

それでも、ここのピアは、世界最長のプレジャー・ピアで全長2km。ディーゼルの列車まで走っている。このいいお天気に最適の散歩道。

Southend-on-Sea
ぶらぶら写真を撮りながら歩いていた。このあたりでやっと半分。

Southend-on-Sea
列車が走ってきた。

Southend-on-Sea
ピアの先から街を見たところ。

Southend-on-Sea
風がなくて、日向ぼっこに最適の日。

Southend-on-Sea
とても、のどか。シーズンオフの海が大好き。

Southend-on-Sea
結局、列車には乗らず、帰りもうらうら歩いてきてしまった。日ごろの運動不足解消。

Southend-on-Sea
ピアの両側には遊園地がある。冬はもちろん営業してなくて・・・静かでいいや。

Southend-on-Sea
海を望むバルコニー。

Southend-on-Sea
ハイストリートのヴィクトリア期のファサード。

Southend-on-Sea
海を見ると・・・フィッシュ・アンド・チップスが猛然と食べたくなる。これ、すなわち、パブロフの犬・・・。

Southend-on-Sea
遅いランチを食べていたら、冬の日は、すぐに傾いてくる。(まだ3時半なんだけどな・・・)

久々に、とてものんびり過ごした一日。光合成でしっかり充電できたな(笑)。

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