Medieval re-enactment (中世 リ・エンアクトメント)-3-
2009年のイースターホリデー(4月)、Warwick Castle(ウォリック城)での、中世リ・エンアクトメント・イベントのイメージの3回目。今日は中世の「職業」。
王様や騎士も、神父さんも「職業」なのだが、昨日は肉屋さんやら、パン屋兼鍛冶屋さんが登場した。それ以外にもいろいろな「お仕事」がある・・・。
蝋燭やさん、というか・・・織物のように蝋燭は家で手作りしたのかもしれない。
いずれにしろ、けして安価なものではなかったので、一般人は日の出とともに働き、暗くなったら寝る。
生活はシンプル。
武具師。
上のキルティングのジャケットは「ダブリット」とよばれるもので、チェイン・メイルの下に着る。
プライヤーで鉄のリングを組んでいって、チェイン・メイル(鎖帷子)を作っている。気の遠くなるような作業。
以前紹介したチューダー期の鎧は、すべて鋼鉄板で被われたものだが、
中世の鎧はこのようなリングを組み合わせたチェイン・メイルの部分が多い。
中世も後期になるほど、鋼鉄板から成型した部分が増えていく。
この人は・・・ゲームやカードを売る商人。ゲームやカードの目的は・・・子供の遊び?
いやいや「博打」が最大の目的。で、そんな「ばちあたり」なことをした後に欠かせないのが・・・、
祈祷書。というわけで、実際にゲームを売る商人は祈祷書も売っていたとか・・・かなり愉快。
そして彼は、聖人様のバッジも取り扱っている。
これでもう、いくら「ばちあたり」をしても大丈夫・・・の、発想。
この聖人様のバッジ、本来はヨーロッパ各地にある「聖地」で、
そこの聖地にちなんだ聖人・象徴をモチーフにして錫の鋳型で作られたもの。
巡礼の記念に買って帰るというのが本来の目的。
これは、そういった「祈祷書」を手書きで作っている。
グーテンベルグの印刷発明以前は、すべて「祈祷書」も「写本」も手書き。
中世の医者、もっぱら「外科医」。
手に怪我をした(と言うか・・・斬られた)兵士を、どう治療(と言うか・・・処理)するかの解説なのだが、
肉屋と大差なし。あまり聞いていて心地よいものではない(笑)。
こちらはもっと平和な方の医者で、ハーバリストのテント。
ハーブで病気の治療にあたるのは、専門のハーバリストもいたようだが、
各地にある修道院が主にこの役割をになっていた。今で言うなら「地区のお医者さん」。
それ以外にも、醸造所、工芸製品製作所、福利厚生局などなど、すべて修道院の仕事。
「職業」と呼んでいいのかどうか解らないが、渡し舟。
川にロープを張って、ボートを漕ぐ代わりに、ロープを手繰っていく。
なかなか、のどかな風景。
次回は、「戦いの準備」をテーマに、同じくウォリック城のリ・エンアクトメント・イベントより。
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