Tuesday, 16 November 2010

Medieval re-enactment (中世 リ・エンアクトメント)-3-

2009年のイースターホリデー(4月)、Warwick Castleウォリック城)での、中世リ・エンアクトメント・イベントのイメージの3回目。今日は中世の「職業」。
王様や騎士も、神父さんも「職業」なのだが、昨日は肉屋さんやら、パン屋兼鍛冶屋さんが登場した。それ以外にもいろいろな「お仕事」がある・・・。

Candle maker
蝋燭やさん、というか・・・織物のように蝋燭は家で手作りしたのかもしれない。
いずれにしろ、けして安価なものではなかったので、一般人は日の出とともに働き、暗くなったら寝る。
生活はシンプル。

Chainmail maker
武具師。
上のキルティングのジャケットは「ダブリット」とよばれるもので、チェイン・メイルの下に着る。
プライヤーで鉄のリングを組んでいって、チェイン・メイル(鎖帷子)を作っている。気の遠くなるような作業。
以前紹介したチューダー期の鎧は、すべて鋼鉄板で被われたものだが、
中世の鎧はこのようなリングを組み合わせたチェイン・メイルの部分が多い。
中世も後期になるほど、鋼鉄板から成型した部分が増えていく。

Game dealer (and a prayer seller)
この人は・・・ゲームやカードを売る商人。ゲームやカードの目的は・・・子供の遊び?
いやいや「博打」が最大の目的。で、そんな「ばちあたり」なことをした後に欠かせないのが・・・、

Pray after play
祈祷書。というわけで、実際にゲームを売る商人は祈祷書も売っていたとか・・・かなり愉快。

Pilgrim badges
そして彼は、聖人様のバッジも取り扱っている。
これでもう、いくら「ばちあたり」をしても大丈夫・・・の、発想。
この聖人様のバッジ、本来はヨーロッパ各地にある「聖地」で、
そこの聖地にちなんだ聖人・象徴をモチーフにして錫の鋳型で作られたもの。
巡礼の記念に買って帰るというのが本来の目的。

Manuscript writer's desk
これは、そういった「祈祷書」を手書きで作っている。
グーテンベルグの印刷発明以前は、すべて「祈祷書」も「写本」も手書き。

Surgeon
中世の医者、もっぱら「外科医」。
手に怪我をした(と言うか・・・斬られた)兵士を、どう治療(と言うか・・・処理)するかの解説なのだが、
肉屋と大差なし。あまり聞いていて心地よいものではない(笑)。

Herbalist's table
こちらはもっと平和な方の医者で、ハーバリストのテント。
ハーブで病気の治療にあたるのは、専門のハーバリストもいたようだが、
各地にある修道院が主にこの役割をになっていた。今で言うなら「地区のお医者さん」。
それ以外にも、醸造所、工芸製品製作所、福利厚生局などなど、すべて修道院の仕事。

Ferry
「職業」と呼んでいいのかどうか解らないが、渡し舟。
川にロープを張って、ボートを漕ぐ代わりに、ロープを手繰っていく。
なかなか、のどかな風景。


次回は、「戦いの準備」をテーマに、同じくウォリック城のリ・エンアクトメント・イベントより。

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