Sunday 26 April 2020

Renovation under the lockdown -Garden- (ロックダウン中の改装 - ガーデン編 -)

相変わらず、ロックダウンのロンドン。朝夕はまだ肌寒いけれど、連日の晴天で夏日状態。来週から天候はまた崩れて寒くなるようなので、ロックダウンにも関わらず、日曜の今日は、家の前の道にも人通りが多い。

さて、ウチの改装も一段落して、いろいろ振り返って見る余裕ができてきたので、標本箱にも詰め込んでいくことに。
(今回・次回とヴィジュアルは「現場」感漂う・・・、で、美的なものではありませんよ・・・。)

まず今回は、ガーデン編。
私がガーデニングに深入りし始めたのは、実質、昨年の8月の終わり、ル・シャトーから帰ってきてから。(その経緯は<このページ>に。)
その後、冬を越して、心配していた宿根プランツ達も、3株「二度と戻ってきませんでした」の被害が出ただけで、みんな元気いっぱいに伸びてきている。
去年の秋で、ひとまずガーデニングは一段落したはずなのだけれど、ちょっと経費のかかる問題を最後に1つ先送りしていた。
それは、アイビーに絡まれて廃墟になっていたシェッド(物置納屋)を立て直すことだった。

01
これがそのシェッドの残骸。
屋根はアイビーにぶち破られて抜けている・・・のを、配偶者氏が防水シートを被せてよしとしていた。
床も抜けているのを、これまた外れたドアを床代わりに敷いていた。
この状態を「まだ使えるよ。」と言ってのける配偶者氏からは、ガーデニングの主導権を剥奪した(笑)。
本来だと今年の春か夏に、シェッドの建て替えをプランしていたのだけれど、日本からガーデニング好きの旧友が、今年も4月末に遊びに来ることになっていて(あ、もちろん、それは結果的に叶わず・・・)、どうせだったら、庭でお茶でもしようではないか、で、こんなシェッドは置いておきたくないよね、というので、3月頃に建て替えプランを早めることにした。

02
まずは、今後使うかもしれないグリーンハウス(温室)を購入して、
それをグラヴェル敷にした、テーブルセットのエリアに仮に設置。
その中にシェッドの中のものを、なんとか詰め込んで、
しばらくの間の雨除けとする。

03
そうしておいてから、2月の後半に解体作業開始。
自分的には、これも業者に頼もうと思っていたのだけれど、
「それぐらいできる」と、配偶者氏が言い切るので、
引き倒し作業を任すことにした。
がんばる80歳、見事にシェッドはバラバラ。
私は、その後の廃材回収に便利(そして、量でチャージされるので、
少しでもかさばらないようにして、コストダウンを図るべく・・・)
なように、解体されたパネルを、ノコギリで切って小さくしておいた。
(結果的に、回収のヴァンはシェッドパネルぐらい楽に入るので
、あんまり意味無しだったけど。)

04
シェッドを建てるためには、その下にコンクリの均一なベースが
入っていることが必須。
「下にコンクリがあるよ。」とは聞いていたけれど、
実際どんなものか、土で覆われていて見たことがなかったので、
まずは確認のために土を取り除いてみる。
「お、あるある、ちゃんと入っている。」
そして、シェッドとフェンスが危なくて、切り倒せなかった
勝手生えの柊の木を処分。
裏のウチのフェンスもたいがい傷んでいるので、
できる範疇でこちらから保持。

05
5日後にすぐ来てくれた廃材回収業者のヴァン。
パネルは埋もれて下の方に。
こんだけ大きいなら、パネルそのままでも入ったよな(笑)。
切り倒した柊の木、
シェッドからは配偶者氏が溜め込んでいた不用品が、
そして、シェッドと裏のウチのフェンスの間から、
80年代に改築された時に出たと思われる、
建材ゴミが出てきたのも、全部まとめて処分してもらった。
これで、去年から毎回使っているので、
ちょっとオマケしてもらって、£180。
あぁ、ヴィンテージのコロンビアロード・マーケットバッグ
(底は抜けていた)も入っている・・・(泣)。

06
すっきり片付いたところで、コンクリートベースの全体を発掘(左)。
木のシェッドは床や下の方が腐って、土に還りつつあったので、皮肉なことに、いい土がたくさん採れた(右・・・・笑)。
こうやって、コンクリベースの状態・サイズを確認してから、今度は、シェッドの業者に、前回と同じサイズのシェッドをオーダーした。

業者はあらかじめ、リサーチで見つけていたEasyshed
腐敗防止剤を圧力で木の内部まで染み込ませた、Tanalised(タナライズド)という処理をした材木を使っていること(ただ塗っただけの材木を使っているレンジもあるけれど、そっちはもう少し安い)、デリバリーと設置のコストも含まれていること、レヴューがいいことが、ここを選んだ理由。
シェッドは、DIYのチェーンストアなどで、もっと安くでフラット・パックで売られているけれど、自分たちで建てるスキル(チカラ)がない場合、また別にハンディマンに頼む必要があるし、そのコスト・手間を考えると、同じ業者が設置してくれるならその方が間違いがないという判断。
180cm x 240cm サイズで、£900(13万5千円)以下だったので、まぁ、そんなものかと。

07
設営の日はロンドン・ロックダウンの6日前で、
いつロックダウンになるのか、ちょっとヒヤヒヤしてた頃。
多分、庭での設営はロックダウン後も、
問題なかったかもしれないけど、
その前に済ませてしまうに越したことはない。

08
ウチの前に設置したところの、
庭へのアクセスに問題があったとかで、
予想外の時間がかかって、
2時間の到着遅れ。
ウチの場合アクセスは問題なし。
到着から1時間後には、出来あがっていた。

09
左:できたてのシェッドの中。
右:段取りよく、翌日に配達された棚を組み立てて、
温室に入れていた物達を、新しいシェッドにお引越し。

10
自分の部屋の改装でも、棚をいくつか取り付けたけれど、
その時に一緒にオーダーしておいた木材で、
クッション類を保管する棚を作った。

11
ロンドン・ロックダウン2日前に、
オーダーしたペイヴィング・ブリック(敷用レンガ)が即到着。
オーダーしたのは愛用の建築・DLY資材ストアのWickes
ショップ販売がクローズしている現在も、
ネットオーダー、デリバリーまたはショップ・ピックアップは、
続行中だけれど、従来のような翌日デリバリーは
全くできなくなってしまった。
2週間前にはデリバリーまで、3週間待ちとサイトに表記されていた。
(その後、改善したのかもう表記されていないけれど。)

12
Wickesどうもありがとう。
おかげさまでシェッドの前にレンガを敷けました。
コンクリだと見苦しいし、かといって、以前のように土をかぶせると、土の湿気で、シェッドの基盤を痛めそうだし・・・というので、敷用レンガを使うことにした。シェッドの周りも、これでぐるっと取り囲んでいる。
コンクリ-ト/モルタル等で留め付けてはいなくて、ただきっちり並べただけ。周りを土で抑えて、その上をバークでマルチングしている。
多少ガタガタするけれど、動いたりはしないのでひとまずこのまま使うことにしている。
一個 £0.35の安ブリックだけれど、見た目は結構いけている。全部で150個買ったので、それでも£50(8000円)程度って、激安だと思う。

13
キッチンに敷いていたジュートラグを、
新しいものに変えたので、
古いホコリだらけの方のジュートラグは、
シェッドに敷くことにした。
サイズがピッタリ。

14
新しくきれいになったシェッドで、
ロックダウン中もハッピーな、
元ガーデン主任、配偶者氏。

15
これまた部屋の改装で出てきた、
使わなくなった棚材を使って、
薪乾燥箱を作った。
薪は、年に数回暖炉に火を入れる時用のもの。
一応腐敗防止剤入ペイントを塗って、
防水シートをかぶせてある。

16
温室は左に、薪乾燥箱は右に設置した。

17
シェッド作っておいてよかったよ・・・。
ロックダウン中、私のジムのズンバ・インストラクターが、個人クラスとしてZoomを使った、Netクラスを配信していて、私も参加しているのだけれど、うちのフラットは、古くて防音がよくない上に、私は昔を引きずるヘッドバンギングな、過激パンクダンス・スタイルなので、ドンドンいわせて、下のフラットから苦情が出ること必至。
そこで、シェッドの中か、その前のレンガ敷きテラス部分が、現在の私のズンバスタジオということになった。
PCじゃなくて、モバイルのちいこい画面で見ているから、ちょっとやりづらいけどね・・・(笑)。
逆に、モバイルなので音量は小さいから、シェッドの中に入れておけば、私には聞こえるけれど、周囲に騒音を撒き散らすこともない。
18
他にも、フラットの改装で、
新しいものに入れ替えたので、
使わなくなって、庭に降りてきたものがある。
いままでディヴァンのカヴァーとして使っていたスロー。
部屋は、全体に一段と
ビザンティン風になってきたのだけれど、
このスローは、どう見てもFe(サンタフェ風)。
違うんだよなぁ・・・(笑)。
庭で色褪せてもらうことにした。

19
嵐が3回来て、記録的大雨だった2月の後、3月から4月にかけてほとんど雨が降らない。
ウチは基本は水はけのあまりよくないベチャ土なので、その土に耐えられる植物を植え込んだのだけれど、まだ若い状態で水不足が続くと、喉を乾かせているのがよく分かる。
しかし、この子らを満足させるように水やりをするとなると、140リッター水をまくことになる。10リッタージョウロ・リレーをしていたのだけれど、こんなことも続けられないので、ちゃんと40mのホースを買った。
これもまたWickesにオーダーしたのだけれど、ロックダウン後まだシステムが整っていなくて、どこもがパニクっていた頃。翌日配達は過去の話、その時は2週間待ちのデリバリーだった。
で、右のカートに乗っかったのをオーダーしたのに、届いたのが・・・、左の壁にマウントするモデル。
ウチは外壁が上下3件共有になるので、壁に工事をするには下の2件の許可が要るし、そもそも、壁に取り付けようなどとは思わない。
そこで、間違えて届いたよと知らせようにも・・・問い合わせ殺到で、問い合わせ機能パンク状態。
一応メールしてみたら、自動返信で、応答には1週間かかることと、返品・交換を含めた新規デリバリーは3週間かかる・・・と書かれていて、もう万事休す。
もう、見苦しいモデルだけど仕方ない、雨も降りそうにないし、これを壁にマウントしないで使おう・・・ということになった。

20
このモデルは私達のオーダーしたモデルの、
倍の値段なので、さぞかし使いやすいかと思うと・・・、
まるで逆(笑)。
自動巻き上げとかいうことで、
強いバネが入っているのだけれど、
そのため引き出すのに、やたら力がいる。
結局、引き出したままでロックして、巻き上げるのは、
年に一度、冬にホースをシェッドにしまうときだけ、
ということにした。
だったら、カートに乗ってもいない、
ただのホースを40m買えばよかったんじゃないか・・・、
という事実には、目を向けないことにしている(笑)。

21
暖冬だった今年の冬。
Aphids(アブラムシ)の大量発生が予測されているそうなので、
天敵てんとう虫に住んで頂くべく、
虫小屋タワーを買って設置した。
まだ住虫がいないその翌日、
さっそくアブラムシ・コロニーをバラの蕾に発見。
なすりつぶして即殺、石鹸水スプレーもしておいて、
住虫のてんとう虫さんたちをアマゾンに発注。
入居予想は5月の初めだそうで・・・あ~ぁ、
まだ自然との戦いは続く・・・・。

22
仕事机の前のウィンドーボックス。
今年は近所のガーデンセンターで買ってくるわけにもいかず、
いつもプランツをNetオーダーしている
Crocusにオーダー。
この段階(2週間前)では、オーダー受け付けてくれたけれど、
現在は需要に対応できないため、
朝のオープン時から、一定量しか
その日のオーダーを受け付けないシステムになってしまった。
届いただけでもありがたい。

23
そんな状況下なので・・・、
オーダーしたのは左の、プランツセットなんだけれど、
すでに立派なパープルのペチュニアが咲き初めて
(本来ならペチュニアは白と黄色が入っているはず)
、どう見てもフューシャと思われる子がいて、
もしかすると右のパープル系のセットと間違われてる?
あるいは、適当にパープルX白系のプランツで
あるものぶち込んでみた・・・
なんではないかと想像する。
しかし、これまた、届いただけでもありがたいので、
そして元気いっぱいの子達なので、
問い合わせることすらなく、
あるがままの現状を受け入れることにした。

24
外部つながりで正面ポーチ。
これは昨年の8月後半に、
修復してもらったポーチを、
私が仕上げペイントしたところ。

25
それが一冬の雨で、
新しく置き換えてもらった木材が歪んできて、
隙間ができてきた。
このまま放置すると、ここから腐っていってしまう。
近頃暖かくて(日向は夏日)乾燥しているので、
補填とペイントのいいチャンス。
部屋や庭が一段落した先日、済ませてしまった。
その昔、芸大で漆工芸やってたのが、
ここで、こんなに役に立つとは・・・(笑)。

00
最後は、最近の庭の様子。
みんなしっかり育つんだよ。

さて、次回は部屋の改装の写真を、まとめられるといいな。




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