Fragonard - museum and collection (フラゴナール香水博物館と、歴史的工場)
今回も南フランスの香水の町Grasse(グラース)から、香水博物館と歴史的工場のイメージを。
この町を仕切る香水のFragonard(フラゴナール)。
その博物館、Musée International de la Parfumerie
(直訳すると、国際香水博物館)の建物がこれ。
この博物館はちゃんと有料なので、
かなり大きなものだと思っていた。
中はこんな感じで、最初に香りが人に与える影響
・・みたいなことが解説されていたのだけれど、
なにしろ仏語なので、これはもうどうしようもない。
それから、香水の原理や、歴史にも触れられていたけれど、
やっぱり仏語でどうしようもない。
次に植物園のようなスペースがあって、
香水の材料のエッセンシャル・オイルの、
そのまた材料であるハーブや、レジン、が展示されている。
ここを見に行ったのが2019年5月の最初で、6月後半から、香水をハンドメイドすることに、ハマり始めたので、その後だったら、もっと興味深かったのにな・・・残念。
と、いうか・・・、逆にこのフラゴナールで、香水に興味が湧いて、でも、どうしても自分の好きなフレグランスを見つけられなくて(というか、プロダクトとして存在してなくて)、それならというので、Netで調べて作り始めた次第。
ないなら(あるいは、買えないなら)、自分で(少しでも似たものを)作る・・・というのが自分のモットーなのでした(笑)。
そういう意味では、大いにインスパイアされるもののあった博物館ということになる。
ここで一番フォトジェニックだったのは、
フレグランスオイルの、アンティーク瓶達。
それから歴史的香水容器のコレクションの展示で、
しかし・・・ギリシャ・ローマから話が始まってもなぁ、
考古学博物館と同じじゃないか・・・。
うーむ・・・。
で、ローマが衰退してから、文化の中心はイスラム地域に移り、
そのフレグレンス史の解説と展示。
カトリック教会のCensor(香炉)ってのもなぁ、
好きだけどなぁ・・・。
で、香水作りの古書などが展示されている。
以上終わり。
この前も書いていたように、ここの博物館が大改装中で、いくつも展示室が公開されていなかったようなので、まぁ、仕方ないか、それにしてはちゃんと入場料とるくせにね・・・と、やや不満。
ここのミュージアムショップで、せっかくだから・・・と、オードトワレを選んで買った。
このミュージアムはここ:
そこを出てから、坂を少し下ったところに、
これまたフラゴナールの、何やら大きな建物がある。
これが「(L'usine Historique Grasse)グラース歴史的工場」。
最初は、これまた大型のショップなのだと思っていて、
興味本位で入ってみた(入場は無料)。
そうしたら、総合ショップの他にも、何フロアかに分かれていて、
ここに16世紀以降の香水容器のコレクションが展示されていた。
多分、もともとは上記の方の博物館で展示されていた
コレクションなんじゃないかな。
16~17世紀のポマンダー達。
シルヴァーの香水容器。
ガラスに彩色の香水瓶。
そうそうー、こういうのを見たかった^^。
18~19世紀のボヘミアのチューブ型香水瓶。
このあたりはBergamot Box(ベルガモット・ボックス)
と呼ばれるもので、ベルガモットの皮を型押しにして、
乾燥させて作られたものだそうで、香りのついた小箱。
18世紀にこのグラースで作られて、ヨーロッパに流通したものだそう。
日本でいえば香りのいい、ヒノキの小箱といった感じかな。
中は小物入れになっていたり、レリカリーのように飾られていた。
最初は見た目からパピエマシェかと思った。
18世紀の素朴なハンドペイントがチャーミング。
Sacred Heart(聖心)のモチーフ。
仏語でChevrette(シュヴレ)と呼ばれる、水差し型の容器で、
特に液状・シロップ状の薬剤を保存する容器のことだそう。
これは19世紀のクリームやバームの容器だと思う。
19世紀のオーデコロン瓶。
うん、こういうのが見たかった。
子猫印のオレンジ水。かわいい~^^。
これは20世紀初期(かな?)の、フラゴナールの香水キット。
スミレ、オレガノ、ローズ、スズラン。
12本セット。これは20世紀中頃かな?
ボトルの感じは30年代デコっぽいけど。
この建物の中の別のフロアは、
実際に香水工場だったところ。
現在でも、一部ラボラトリーは使用されていて、
時間決めツアーで見学ができるようになっている。
時間もなかったし、フランス語ではどうしようもないので、
ツアーには参加しなかったけれど。
この歴史的工場はここ:
で、またここで、好奇心から、「お香(インセンス)みたいな香りの香水ってある?」と尋ねて、色々試した挙げ句に買ったのが「Diamant」
その時はこれが一番いいかな・・・と思ったんだけれど、やっぱり結果的に大外れ(笑)。ボトムノートのヴァニラ、キャラメル、ムスクがもう絶対にダメダメー、苦手。今ならこの配合を見たら絶対買わないけど、1年前はまだ無知だった・・・。 もうeBayで売っちゃおうかな。
フレグランスって、付ける人によっても香りが変わるし、時間がたってみないと、ボトムノートが出てこないので(そして、流通している香水のボトムノートは、たいてい甘さが入るので)買っては失敗を繰り返している。今回ここで、3つ別のを買ってみたけど、全部ハズレで、もう絶望した次第(笑)。
いままで十何年もDyptyqueのTam Daoを使っていて、夏場はL'Ombre dans l'Eauを時々・・・を続けていたんだけれど、これでも自分のイメージする理想の香りの80%という感じ。そして、他になにか・・・と探し始めたら、この始末。
あと、候補的には、Montaleの Full Incenceとか、Comme des GarçonsのIncense series 3のどれかか・・・、なんて考えてたら、予算がいくらあっても足りない。
そこで先に書いたように、自分でエッセンシャルオイルを買い集めて、パフューマー・アルコールも買って(eBayで何でも入手)、とても抹香臭いフレグランスを開発してみた次第。
商業プロダクトとしては「こんなフレグランス、好きな人いるわけない」なので、やはり自分で作るしかないと気づいた(自分の人生、この繰り返し)。
Sandalwood(サンダルウッド)、Frankincense(フランキンセンス)、Myrrh(マー/ミルラ)が基本で、そこにClove(クローヴ)、Agarwood(沈香)、Patchouli(パチョリ)、Vetiver(ヴェティヴァー)、White Sage(ホワイト・セージ)、Bergamot(ベルガモット)、Lemon Grass(レモングラス)などが、アクセントに入る感じ(甘さ一切なし)。 友人からは「おっさん臭い、坊さん臭い香り」と形容されておりますが(笑)、自分の香りの空気のバリア(結界?)を張っている感じで、実に居心地がいいのでした。
次回もグラースから、ここのプロヴァンス歴史美術博物館のイメージを。
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