Wednesday 19 February 2020

Fragonard - museum and collection (フラゴナール香水博物館と、歴史的工場)

今回も南フランスの香水の町Grasse(グラース)から、香水博物館歴史的工場のイメージを。

Musée International de la Parfumerie, Grasse
この町を仕切る香水のFragonard(フラゴナール)。
その博物館、Musée International de la Parfumerie
(直訳すると、国際香水博物館)の建物がこれ。
この博物館はちゃんと有料なので、
かなり大きなものだと思っていた。

Musée International de la Parfumerie, Grasse
中はこんな感じで、最初に香りが人に与える影響
・・みたいなことが解説されていたのだけれど、
なにしろ仏語なので、これはもうどうしようもない。
それから、香水の原理や、歴史にも触れられていたけれど、
やっぱり仏語でどうしようもない。

Musée International de la Parfumerie, Grasse
次に植物園のようなスペースがあって、
香水の材料のエッセンシャル・オイルの、
そのまた材料であるハーブや、レジン、が展示されている。
セイジ、タイム、ラヴェンダー、レモングラスなど。それぞれのエッセンシャルオイルを嗅ぐことのできる、小さなボックスとともに展示されていた。 自分的には、ハーブ系やフラワー系より、サンダルウッドなどのウッド系、フランキンセンなどのレジン系、そしてベルガモットなどの柑橘系が好きなんだな、ということはわかった。
ここを見に行ったのが2019年5月の最初で、6月後半から、香水をハンドメイドすることに、ハマり始めたので、その後だったら、もっと興味深かったのにな・・・残念。
と、いうか・・・、逆にこのフラゴナールで、香水に興味が湧いて、でも、どうしても自分の好きなフレグランスを見つけられなくて(というか、プロダクトとして存在してなくて)、それならというので、Netで調べて作り始めた次第。
ないなら(あるいは、買えないなら)、自分で(少しでも似たものを)作る・・・というのが自分のモットーなのでした(笑)。
そういう意味では、大いにインスパイアされるもののあった博物館ということになる。

Musée International de la Parfumerie, Grasse
ここで一番フォトジェニックだったのは、
フレグランスオイルの、アンティーク瓶達。

Musée International de la Parfumerie, Grasse
それから歴史的香水容器のコレクションの展示で、
しかし・・・ギリシャ・ローマから話が始まってもなぁ、
考古学博物館と同じじゃないか・・・。

Musée International de la Parfumerie, Grasse
うーむ・・・。

Musée International de la Parfumerie, Grasse
で、ローマが衰退してから、文化の中心はイスラム地域に移り、
そのフレグレンス史の解説と展示。

Musée International de la Parfumerie, Grasse
カトリック教会のCensor(香炉)ってのもなぁ、
好きだけどなぁ・・・。

Musée International de la Parfumerie, Grasse
で、香水作りの古書などが展示されている。
以上終わり。
何かこうもっと、エレガントな19世紀のアンティーク香水瓶とかのコレクションを期待してたのだけれど、これまた肩すかし。
この前も書いていたように、ここの博物館が大改装中で、いくつも展示室が公開されていなかったようなので、まぁ、仕方ないか、それにしてはちゃんと入場料とるくせにね・・・と、やや不満。
ここのミュージアムショップで、せっかくだから・・・と、オードトワレを選んで買った。

このミュージアムはここ:






Usine Historique Fragonard, Grasse
そこを出てから、坂を少し下ったところに、
これまたフラゴナールの、何やら大きな建物がある。
これが「(L'usine Historique Grasse)グラース歴史的工場」。
最初は、これまた大型のショップなのだと思っていて、
興味本位で入ってみた(入場は無料)。

Usine Historique Fragonard, Grasse
そうしたら、総合ショップの他にも、何フロアかに分かれていて、
ここに16世紀以降の香水容器のコレクションが展示されていた。
多分、もともとは上記の方の博物館で展示されていた
コレクションなんじゃないかな。

Usine Historique Fragonard, Grasse
16~17世紀のポマンダー達。

Usine Historique Fragonard, Grasse
シルヴァーの香水容器。

Usine Historique Fragonard, Grasse
ガラスに彩色の香水瓶。
そうそうー、こういうのを見たかった^^。

Usine Historique Fragonard, Grasse
18~19世紀のボヘミアのチューブ型香水瓶。

Usine Historique Fragonard, Grasse
このあたりはBergamot Box(ベルガモット・ボックス)
と呼ばれるもので、ベルガモットの皮を型押しにして、
乾燥させて作られたものだそうで、香りのついた小箱。
18世紀にこのグラースで作られて、ヨーロッパに流通したものだそう。
日本でいえば香りのいい、ヒノキの小箱といった感じかな。

Musée International de la Parfumerie, Grasse
中は小物入れになっていたり、レリカリーのように飾られていた。

Usine Historique Fragonard, Grasse
最初は見た目からパピエマシェかと思った。

Usine Historique Fragonard, Grasse
18世紀の素朴なハンドペイントがチャーミング。

Usine Historique Fragonard, Grasse
Sacred Heart(聖心)のモチーフ。

Usine Historique Fragonard, Grasse
仏語でChevrette(シュヴレ)と呼ばれる、水差し型の容器で、
特に液状・シロップ状の薬剤を保存する容器のことだそう。

Usine Historique Fragonard, Grasse
これは19世紀のクリームやバームの容器だと思う。

Usine Historique Fragonard, Grasse
19世紀のオーデコロン瓶。
うん、こういうのが見たかった。

Usine Historique Fragonard, Grasse
子猫印のオレンジ水。かわいい~^^。

Usine Historique Fragonard, Grasse
これは20世紀初期(かな?)の、フラゴナールの香水キット。
スミレ、オレガノ、ローズ、スズラン。

Usine Historique Fragonard, Grasse
12本セット。これは20世紀中頃かな?
ボトルの感じは30年代デコっぽいけど。

Usine Historique Fragonard, Grasse
この建物の中の別のフロアは、
実際に香水工場だったところ。

Usine Historique Fragonard, Grasse
現在でも、一部ラボラトリーは使用されていて、
時間決めツアーで見学ができるようになっている。
時間もなかったし、フランス語ではどうしようもないので、
ツアーには参加しなかったけれど。

Usine Historique Fragonard, Grasse


この歴史的工場はここ:



そしてまた、別のフロアは(写真はないけれど)全体が香水ショップで、カウンター式になっていて、自分の好きな香りをカウンターで相談して、色々アドヴァイスをしてもらえる。
で、またここで、好奇心から、「お香(インセンス)みたいな香りの香水ってある?」と尋ねて、色々試した挙げ句に買ったのが「Diamant
その時はこれが一番いいかな・・・と思ったんだけれど、やっぱり結果的に大外れ(笑)。ボトムノートのヴァニラ、キャラメル、ムスクがもう絶対にダメダメー、苦手。今ならこの配合を見たら絶対買わないけど、1年前はまだ無知だった・・・。 もうeBayで売っちゃおうかな。
フレグランスって、付ける人によっても香りが変わるし、時間がたってみないと、ボトムノートが出てこないので(そして、流通している香水のボトムノートは、たいてい甘さが入るので)買っては失敗を繰り返している。今回ここで、3つ別のを買ってみたけど、全部ハズレで、もう絶望した次第(笑)。
いままで十何年もDyptyqueのTam Daoを使っていて、夏場はL'Ombre dans l'Eauを時々・・・を続けていたんだけれど、これでも自分のイメージする理想の香りの80%という感じ。そして、他になにか・・・と探し始めたら、この始末。
あと、候補的には、Montaleの Full Incenceとか、Comme des GarçonsのIncense series 3のどれかか・・・、なんて考えてたら、予算がいくらあっても足りない。
そこで先に書いたように、自分でエッセンシャルオイルを買い集めて、パフューマー・アルコールも買って(eBayで何でも入手)、とても抹香臭いフレグランスを開発してみた次第。
商業プロダクトとしては「こんなフレグランス、好きな人いるわけない」なので、やはり自分で作るしかないと気づいた(自分の人生、この繰り返し)。
Sandalwood(サンダルウッド)、Frankincense(フランキンセンス)、Myrrh(マー/ミルラ)が基本で、そこにClove(クローヴ)、Agarwood(沈香)、Patchouli(パチョリ)、Vetiver(ヴェティヴァー)、White Sage(ホワイト・セージ)、Bergamot(ベルガモット)、Lemon Grass(レモングラス)などが、アクセントに入る感じ(甘さ一切なし)。 友人からは「おっさん臭い、坊さん臭い香り」と形容されておりますが(笑)、自分の香りの空気のバリア(結界?)を張っている感じで、実に居心地がいいのでした。


次回もグラースから、ここのプロヴァンス歴史美術博物館のイメージを。





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