Thursday 6 February 2020

Musée Picasso, Antibes (ピカソ美術館 -アンティーブ)

南仏Antibes(アンティーブ)のイメージ、今回はここにある、Musée Picasso, Antibes (ピカソ美術館 -アンティーブ)を。
起源は中世以前に由来する、城塞を使ったこのミュージアムの経緯は、上記のリンク先に日本語で。
いやまぁ、ピカソがあまりに有名だからなんだろうけど、ヨーロッパ中に「ピカソ・ミュージアム」と名付けられた美術館が10ヶ所もある(日本語の一覧は<このページ>に)。
ここもその中の一つで、ピカソが6ヶ月間滞在して制作した作品が残されて、それを中心にして、出来上がった美術館。
(日本語版Wikiには「9月半ばから11月半ばまでの2月間」と書いてあるけれど、他の英語版等の記述はすべて6ヶ月になっているので、英語版に準じた。)
個人的にはピカソには、ぜーんぜん興味ないのだけれど(自分の絵画---のみならず、美意識全般は、19世紀末で止まっていて、20世紀以降が存在しない・・・笑)、前まで来て時間があったから見てみようかと思った程度で、あまり期待はしていなかった。

Seaside walk to Antibes
「アンティーブの町」のエントリーにも載せた写真だけれど、
海岸線の道から登ってきた、坂の上の城塞がそれ。

Musée Picasso, Antibes
坂を登ってエントランスへ。

Musée Picasso, Antibes
エントランスのピカソとフクロウの写真が、
チャーミングだったので、入ってみる気になった。

ちなみに、このフクロウは足に怪我をしていたのを、実際にここで拾われて、手当されて、そのままピカソのペットになって、パリに一緒に戻ったという話(は、英文で<このページに>)。
野生動物保護の見地からいうと、「自然に返してやれよ」なんだけれど、その後このフクロウにインスパイアされて、ピカソが多数のフクロウ作品を作っているので、「あぁもう、ピカソ先生のミューズになるんだったら、しかたないねぇ・・・」(笑)。
そして、不思議な縁というかなんというか・・・、フクロウはギリシャ神話のアテネのシンボルで叡智の象徴。 この当時ギリシャの土器に興味を持って、陶芸作品を制作し始めていたピカソとは、出会うべくしての出会いだった、ともいえるのかも。
そしてまた、古代のアンティーブのシンボルはフクロウだそうで、、ピカソ+フクロウのこの写真がまずここのミュージアムの正面を飾るのもよく理解できる。

Musée Picasso, Antibes
エントランスを入ってすぐの棚に、
いくつかの陶芸作品が展示されている・・・

Musée Picasso, Antibes
のだけれど、下階の展示室はというと、

Musée Picasso, Antibes
ピカソ以外の現代作家の展示が続く。

Musée Picasso, Antibes
いや、だから・・・、私は19世紀の人間なので、
このあたりは端折って、流し見。

Musée Picasso, Antibes
上の階に上がって最初の展示室に、
ピカソの絵付け皿が並ぶ。

Musée Picasso, Antibes
絵画より工芸よりの自分としては、
ここの展示が一番のヒット。

Musée Picasso, Antibes
ピカソの絵はウチに絶対いらないけど
(誰がやるって言った?・・・笑)、
このタイプのお皿なら欲しい。

Musée Picasso, Antibes

Musée Picasso, Antibes
何枚か、柄違いのセットだったらいいね。
(だから誰がやるって言った・・・?)

Musée Picasso, Antibes


Musée Picasso, Antibes


Musée Picasso, Antibes


Musée Picasso, Antibes
この部屋だけで、見に入ったかいがあったと思った。

Musée Picasso, Antibes
絵画・彫刻はちょっとナニですが・・・。

Musée Picasso, Antibes
その次の展示室の、

Musée Picasso, Antibes
ガラスケースの中のフクロウ君。

Musée Picasso, Antibes
絵画では、一連の牧神のシリーズがチャーミング。
「Satyre, faune et centaure au trident」
サティロスとフォーヌは下半身がヤギで・・・、
どこが違うのかは、私にも区別がついていない。
ケンタウロスは下半身が馬。
ここではトリデント(三叉槍)を持っている。
これはネプチューン/ ポセイドンが手にしているものと同じ。

Musée Picasso, Antibes
解説に制作風景の写真が。
この2対の彫像の間に、もともと掛けられていたんだな。

Musée Picasso, Antibes
壁面いっぱいの、大型サイズの作品。

Musée Picasso, Antibes
このシリーズの中では、この子が愛らしい。

Musée Picasso, Antibes
この子は目も、ちゃんとヤギの目(笑)。

Musée Picasso, Antibes
色味が渋くていいな。

Musée Picasso, Antibes
制作風景の写真も、色々展示されている。

Musée Picasso, Antibes
ふくろう君とピカソ。

Musée Picasso, Antibes
小さなテラスが外にあって、

Musée Picasso, Antibes
海と遥かにアルプスを望む、風光明媚。

思っていたより、ずっと楽しめた美術館でした。





Musée Picasso, Antibes (ピカソ美術館 -アンティーブ)
Prom. Amiral de Grasse, 06600 Antibes, France

Map:















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