Musée Picasso, Antibes (ピカソ美術館 -アンティーブ)
南仏Antibes(アンティーブ)のイメージ、今回はここにある、Musée Picasso, Antibes (ピカソ美術館 -アンティーブ)を。
起源は中世以前に由来する、城塞を使ったこのミュージアムの経緯は、上記のリンク先に日本語で。
いやまぁ、ピカソがあまりに有名だからなんだろうけど、ヨーロッパ中に「ピカソ・ミュージアム」と名付けられた美術館が10ヶ所もある(日本語の一覧は<このページ>に)。
ここもその中の一つで、ピカソが6ヶ月間滞在して制作した作品が残されて、それを中心にして、出来上がった美術館。
(日本語版Wikiには「9月半ばから11月半ばまでの2月間」と書いてあるけれど、他の英語版等の記述はすべて6ヶ月になっているので、英語版に準じた。)
個人的にはピカソには、ぜーんぜん興味ないのだけれど(自分の絵画---のみならず、美意識全般は、19世紀末で止まっていて、20世紀以降が存在しない・・・笑)、前まで来て時間があったから見てみようかと思った程度で、あまり期待はしていなかった。
「アンティーブの町」のエントリーにも載せた写真だけれど、
海岸線の道から登ってきた、坂の上の城塞がそれ。
坂を登ってエントランスへ。
エントランスのピカソとフクロウの写真が、
チャーミングだったので、入ってみる気になった。
ちなみに、このフクロウは足に怪我をしていたのを、実際にここで拾われて、手当されて、そのままピカソのペットになって、パリに一緒に戻ったという話(は、英文で<このページに>)。
野生動物保護の見地からいうと、「自然に返してやれよ」なんだけれど、その後このフクロウにインスパイアされて、ピカソが多数のフクロウ作品を作っているので、「あぁもう、ピカソ先生のミューズになるんだったら、しかたないねぇ・・・」(笑)。
そして、不思議な縁というかなんというか・・・、フクロウはギリシャ神話のアテネのシンボルで叡智の象徴。 この当時ギリシャの土器に興味を持って、陶芸作品を制作し始めていたピカソとは、出会うべくしての出会いだった、ともいえるのかも。
そしてまた、古代のアンティーブのシンボルはフクロウだそうで、、ピカソ+フクロウのこの写真がまずここのミュージアムの正面を飾るのもよく理解できる。
エントランスを入ってすぐの棚に、
いくつかの陶芸作品が展示されている・・・
のだけれど、下階の展示室はというと、
ピカソ以外の現代作家の展示が続く。
いや、だから・・・、私は19世紀の人間なので、
このあたりは端折って、流し見。
上の階に上がって最初の展示室に、
ピカソの絵付け皿が並ぶ。
絵画より工芸よりの自分としては、
ここの展示が一番のヒット。
ピカソの絵はウチに絶対いらないけど
(誰がやるって言った?・・・笑)、
このタイプのお皿なら欲しい。
何枚か、柄違いのセットだったらいいね。
(だから誰がやるって言った・・・?)
この部屋だけで、見に入ったかいがあったと思った。
絵画・彫刻はちょっとナニですが・・・。
その次の展示室の、
ガラスケースの中のフクロウ君。
絵画では、一連の牧神のシリーズがチャーミング。
「Satyre, faune et centaure au trident」
サティロスとフォーヌは下半身がヤギで・・・、
どこが違うのかは、私にも区別がついていない。
ケンタウロスは下半身が馬。
ここではトリデント(三叉槍)を持っている。
これはネプチューン/ ポセイドンが手にしているものと同じ。
解説に制作風景の写真が。
この2対の彫像の間に、もともと掛けられていたんだな。
壁面いっぱいの、大型サイズの作品。
このシリーズの中では、この子が愛らしい。
この子は目も、ちゃんとヤギの目(笑)。
色味が渋くていいな。
制作風景の写真も、色々展示されている。
ふくろう君とピカソ。
小さなテラスが外にあって、
海と遥かにアルプスを望む、風光明媚。
思っていたより、ずっと楽しめた美術館でした。
Musée Picasso, Antibes (ピカソ美術館 -アンティーブ)
Prom. Amiral de Grasse, 06600 Antibes, France
Map:
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