Tuesday 21 January 2020

Musée archéologique de Namur(ナミュール考古学博物館)

今回は2018年11月に滞在していた、ベルギーのNamur(ナミュール)から、考古学博物館のイメージを。

Musée archéologique de Namur
特に考古学に興味があるわけではないのだけれど、
滞在していたアパートの先の角を曲がったところにあるこの建物、
16-17世紀な感じが気になったいた。
2016-17年の滞在の時は、まだ改装工事中で、
2018年には考古学博物館が移転してオープンしていたので、
中を覗いてみることにした。

Musée archéologique de Namur
一階部分はこんな感じで、
まぁいわゆる・・・考古学発掘品が収まったキャビネットが並んでいる。

Musée archéologique de Namur
興味はどちらかというと、天井の梁とか・・・、

Musée archéologique de Namur
窓のディティールだったり、

Musée archéologique de Namur
建造当初からの調度品と思われる、
キャビネットだったりする。
後で調べてみたら、この建物は、16世紀にブッチャー
(肉屋)のギルド・ホールとして建てられたものなのだそう。

Musée archéologique de Namur
前回最後に載せたけれど、このSambre(サンブル)川沿いから見ると、
地階に当たる、アーチのある部分には、
もともとは肉屋の店々が入っていたのだそう。
生鮮食料市場は歴史的には川沿いに建っていることが多いけれど、
これは廃棄部分の処理に便利だったから。
その昔はなんでも、そのまま川に捨てた。
まぁ、プラスチックや化学化合品じゃないからまだいいか・・・。

Musée archéologique de Namur
話を展示に戻して・・・、ローマ時代の川沿いの住居の様子。

Musée archéologique de Namur
などの展示を適当に見て回っていた。

Musée archéologique de Namur
上階に上がると、展示キャビネットがレトロなままで、
そして朝の日差しが注ぎ込んでいて、これはなかなかいい感じ。

Musée archéologique de Namur
ローマ時代のモザイク床の展示。

Musée archéologique de Namur


Musée archéologique de Namur
Meuse(ミューズ)川と Sambre(サンブル)川が、
砦に最適な高台の麓に合流するこのエリアには、
有史以前から部族集落(ベルガエ系ガリア人)があって、
それをジュリアス・シーザーがローマ帝国に統合していく。
その後にローマ人の屋敷が作られて、
その床を飾っていたのがこのようなモザイクだった。

Musée archéologique de Namur
もともとはギルドのホールだったと思われるこの上階の、
一番奥の暖炉の上を飾る絵画。
画家は記録してこなかったけれど、
Anointing of Jesusキリストの塗油)がテーマ。

Musée archéologique de Namur
日差しがキレイ。

Musée archéologique de Namur
ローマ時代のマーキュリーのブロンズ像。

Musée archéologique de Namur
これも頭に翼がついている様なので、同じくマーキュリーかな。

Musée archéologique de Namur
ガラスのレリーフ。器の装飾だったのかと。

Musée archéologique de Namur
ローマガラスの器が日差しに映える。

Musée archéologique de Namur


Musée archéologique de Namur

Musée archéologique de Namur
これに似たようなデザインのゴブレットは、
17世紀頃まで作られていた。

Musée archéologique de Namur
ガラスビーズのブレスレット。今でも使えそう。

Musée archéologique de Namur
このあたりは、ガリア~ローマの展示物。
ローマ帝国下に統合されていたけれど、
ガリアの文化技術が継続しているので、
内容的には厳密に区分することはできない。

Musée archéologique de Namur
平キャビネットの中には、ブロンズの装身具がいろいろ。

Musée archéologique de Namur
ブロンズにエナメル彩されたブローチ達。

Musée archéologique de Namur
Millefioriミルフィオリ)ガラスが嵌め込まれている。
このミルフィオリ(金太郎飴みたいにして作る)の技術は、
ローマや地中海で開発されたので、
これがローマ帝国の影響なんじゃないかな。

Musée archéologique de Namur
Penannular(ペナニュラー=リング型で一部が欠けている形。
ケルト~アングロ・サクソンに至るまで、
厚手の生地を留め付けるブローチの基本・・・みたいな形。)ブローチ、
なんだけれど、これの場合、外側に突起があったりして、
あまり実用的でない形。

Musée archéologique de Namur
制作に使えそうな、クロスのデザイン。

Musée archéologique de Namur
このタイプ(後ろに回転式のピンが付いていて、
それを受け部分に引っ掛けて止める)のブローチは、
fibulaフィビュラ)と呼ばれている。
現代のブローチピン、安全ピンの原型のようなもの。

Musée archéologique de Namur
素朴なデザインのHippocampusヒポカンポス=海馬)。
これもフィブラ型のブローチだったのかと。

Musée archéologique de Namur
これらはベルトの飾り金具で、

Musée archéologique de Namur
こんなようにして使われていた。

Musée archéologique de Namur
これもベルトのバックル。

Musée archéologique de Namur
最後に・・・謎のセラミックの動物像。
た・・・多分、猫 !?
翼がついていたら、ガーゴイル以外の何物でもない・・・。
エジプトの猫像に比べて、稚拙すぎるやん~(笑)。

Musée archéologique de Namur
でもすっとぼけてて可愛くて、
このミュージアムでの一番のヒットだった。

と、まぁ、結果的にいろいろ楽しめたミュージアムでした。




Musée archéologique de Namur
(ナミュール考古学博物館)


Map:







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