Tuesday 8 October 2019

Venice images (ヴェニスのイメージ)-2-

ヴェニス旅行の後半で、4日目からのイメージ。

4日目は、せっかくボートの7日パスを買ったので、
どこか他の島にも行こうという話になって、
レースと、カラフルにペイントされた家々で知られている、
Burano(ブラノ)島に行って、帰りに時間があれば、
ガラスの島、Murano(ムラノ)にも寄ってみようかというプラン。
(結果的には、ブラノでのんびり過ごしたら、
ムラノに行く時間はまったくなかったのだけれど。)

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ブラノ島のカラフルな町並み。
ヴェニス島の北側にある、Fandamente Nove(ファンダメンテ・ノヴェ)で、
12番のボートに乗り換えて、約45分でブラノに着く。
途中、ムラノを経由して行くので、混雑している乗客の大半は、
ムラノ観光なんだろうと思っていたら、それは大間違い。
12番のボートの乗客の大半は、ブラノ行なのだった。

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なんでまた、この派手なペイントが始まったかというと、
ここは元々漁師の島だったので、
霧が出ても、島や家が判別しやすいから、
という理由で始まったものらしい。
現在ではそれが、「最もインスタ映えする島」という事になっていたとは・・・、
着いてから気がついた話。

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こういう橋の上やら、水路に面したコテージやら、
を背景に、小洒落た風に装った世界各地からの婦女子が(あ、男子も)、
セルフィーあり、友達に撮ってもらう、
フォトグラファー連れなんてのもありで、
いやまぁ、コスプレ撮影大会状態(笑)。

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そんなこと言ったら、私もインスタグラマーなんだけれど、
感性がオヤジなので、インテリアや建造物、そしてアンティーク
(時々自分の作品)という、物撮り専門で、
メインのフィードに自らが登場することはありえない。
ブラノに来た意味~(笑)。

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ま、それでも町並みは撮影できたし、
友人たちは、ここの名物レースやら、
ハンドメイドのガラス細工を
お土産にいろいろ入手できた。
ここのレース・ミュージアムにたどり着いたのだけれど、
そこに入る前に、ちょうどオープンしたところの
まだ空いているレストランで、今のうちにランチを。
これはシーフード・テイスターのスターター。
メインはシェフ・イチオシ、朝漁れシーバス。
すべて、火の通り加減が絶妙、
魚のジューシーさが凝縮されていて、とても美味しい。
一昨年、リスボンでもシーフードをいろいろ食べたけれど、
ヴェニス界隈の方がやっぱり洗練されている。

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レース・ミュージアムで、一番目に留まった、祭壇飾り。
ジーザス先生の一生が描かれている。
Bruges(ブルージュ)でも、レースが伝統産業なので、
色々目にしたけれど、ブルージュ・レースが、
ボビンレース主体の連続パターンのものが多かったのに対して、
ここではコットン糸を芯にした刺繍レースが主体、
なので、このような絵画的な描写表現に特化しているようだ。

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実演を見せてくれたおばあちゃま。
自然光のあふれる窓辺で、淡々と針を動かす手元を見ていると、
心地よい瞑想に引き込まれるような気分。

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帰り道は、この島のメインストリートをたどる。
これまたショッピングしたり、ジェラートを食べたり。
帰りのボート停が長蛇の列だったので、
びっくりしたけれど、12番ボートは以外に大きくて、
積み残されずに乗り込むことができた。
いやぁ、ブラノがこんなに観光激戦区だとは知らなかった。

*****

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5日目の朝は、Sちゃんが先日にもまして、魚料理にやる気満々。
この前は11時近くにマーケットに行って、
ちょっと残り物感漂う・・・だったので
(ちなみにマーケットは7:30~12:00)、
今日は9時過ぎにアパートを出て、
9時半にはお買い物真っ只中。
翌日・翌々日の日・月は、このマーケットはお休みなので、
それもあって、ちょっと余分目にお買い物を。

その後また、買ったものをアパートの冷蔵庫に詰め込んで、
今日はミュージアムから、ヴェニス北側へ散策。

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歩いてRialto(リアルト)橋を越える。
このあたりからもう、サン・マルコに向かう観光激戦区。
人混みに疲れる、我々おばさん達は、
なるべく早くにメインルートを離れ、
脇道を通って・・・、

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Palazzo Grimani(パラッツォ・グリマニ)ミュージアムへ。
不思議なことなんだけれど、
この観光激戦区のヴェニスなのに、
Palazzo Ducale(パラッツォ・デュカル)、Accademia(アカデミア)のような、
1-2の有名どころのミュージアムを除いたら、
後はけっこう空いている。
なので、なんだかぽっかりと異空間に放り込まれたような、
不思議と落ち着いた空間が広がっていて、
ヴェニスのミュージアムには独特の魅力がある。

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13-18世紀の美術コレクションを展示するミュージアムなのだけれど、
私が一番見たかったのがここ、ネオクラシカルの部屋。
Sir John Soane's Museum(ジョン・ソーン・ミュージアム)に匹敵する・・・
というか、サー・ジョン・ソーンはヴェニスでこの部屋を見てきて、
で、それを自宅に再現したんだろう?と、疑いたくもなる。

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これこれ・・・、この天井空間に浮かぶ、
ゼウスとガニュメドの彫刻、
これ、私にとっては最高のインスタ映えなんだけど・・・(笑)。
昨年は、こことご近所のPalazzo Malipiero(パラッツォ・マリピエロ)を
勘違いして入って、この部屋がなかったなぁと不思議に思って、
後で調べたら、別のミュージアムだったという・・・(笑)。

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ミュージアムの後は、魚市場界隈の
美味しいベーカリーで買ってきたサンドイッチを
Santa Maria Formosa(サンタ・マリア・フォルモサ)のベンチで食べていたら、
横に座っていた女の子に、「それはどこで買ったの?」と尋ねられる。
「魚市場の近くだけど・・・ここからだと遠いよね。」
そう、この界隈は観光激戦区に近いので、
あんまり美味しいベーカリーとか見当たらないのだった。
買ってきてよかった^^。
そしてまた、一段とディープで古い街並みを撮ったりしながら北へ向かう。

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ルートの途中に組み込んでおいた、
古本屋Libreria Acqua Alta(リベリア・アクア・アルタ)。
これまた、強力なインスタ映え名所
このカナル際の椅子に座って、みんな写真を撮るものだから、
この場所が空くのを、10分ぐらい待ってたよ(笑)。

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次に向かったのは、Danaさんがサーチして見つけていた、
マーブルペーパーのお店、Arzanart Marbled Paper Studio
(アザナルト・マーブル・ペーパー・スタジオ)

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ここではマーブル・ペーパー制作の実演も見ることができた。
予約制のワークショップもあるそうなので、
次回ヴェニスに来て時間があったら、
好きなタイプ/色味のマーブルペーパーを
自分で作ってみたいなぁ。

Basilica dei Santi Giovanni e Paolo

紙ショッピングの後は、Basilica dei Santi Giovanni e Paolo
(ジョバンニ・エ・パオロ・バシリカ。写真は去年のもの)を見て、

Rosa Salva, Venice
これも去年の写真だけど、その前のレトロなカフェ
Rosa Salva(ローザ・サルヴァ)でお茶を。
この日はいいお天気だったので、前の広場の席でまったり。

さて、ここでまだ開いてるかな・・・と若干疑わしかったけれど、
ヴェニスの究極の教会、I Gesuiti(ジェスイット教会)に行ってみる。

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行ってみたら開いていた(夏は6時まで開いている)。
この、ヴェネチアン・ブロケードを、
大理石インレイで作り上げてしまう執念(笑)。

Chiesa dei Gesuiti, Venice
ここもPおじさんイチオシの教会。

この後は、その近くのF.Nove(ファンダメンテ・ノヴェ)のボート停から、
5.1番ボートで帰る。
夜は、Sちゃん作シーフード盛り合わせを堪能する。

*****

翌日5日目は日曜日。
サンマルコ寺院にまだ行っていないけれど、
観光激戦地に日曜に行くってのもなぁ~とちょっと引き気味で、
でもまぁ、まずはその対岸のSanta Maria della Salute
(サンタマリア・デラ・サルーテ)通称サルーテに向かうことにした。

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ボートでグランカナルを行き来していると、
一番目につくのが、このカナルに面したサルーテ。
英語読みサルートだと「敬礼」の意味だし、
なんとなくフランスの偉人認定された人たちの収められる、
パリPanthéon(パンテオン)にどことなく似た構造なので、
ここもてっきり、認定偉人達を祀る教会だと勝手に思っていた。
そうしたら、正式にはChiesa di Santa Maria della Salute
(聖母祝福教会)という意味のようで、
イタリア語的にはSaluteは「祝福/加護」の意味合いがあるようだ。

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中に入るとちょうど日曜ミサの真っ只中。
「礼拝者のみ」のエリアには入らなかったけれど、
エリアの外のシートに座って、
パイプオルガンと賛美歌のおすそ分けにあずかる。
カトリックの賛美歌はマイナーチューンが多くて、
自分の耳にもとても心地よい。
その後、外に出たら、ちょうど礼拝終了の鐘が、
晴れやかな空に鳴り響いていて、
これもまた感動的なものだった。

いやもう、今日はもうこれで充分です(笑)。

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サルーテから、ファンダメンテ(カナル沿いの道)を散策して、
対岸のサン・マルコ側を見ると、人混みでウジャウジャ。
一同、渡る意欲完全になくして、この界隈を散策しつつ、
点在するギャラリーやクラフト・ショップを見て回る。

その後通りがかりの、見た目がよくて、お値段もお手頃なビストロ/ホテルに
ランチに入ってみたものの、味はイマイチで
(全ベニス的には、スタンダードなのかもしれないけれど)、
滞在していたサンポロ・エリアのビストロのレベルの高さに、
改めて、気づいたのだった。

アカデミア界隈は、これまた人混みなので、少し外して、

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ゴンドラ/ボートヤードの見えるオステリア(バーと軽食の店)に行ってみたら、
これまたセルフィーの嵐で、いたたまれず(笑)、
幸いお天気がよかったので、Giudecca Canal(ジュデッカ・カナル)に沿った、
ファンダメンテをぶらぶら歩く。
対岸のジュデッカ島はそんなに混んでないだろうとかいいつつ、
「で?何しに?渡る意味(笑)」となって却下。そのまま、ぶらついて、
San Basilio(サン・バジリオ)のボート停から、ボートで帰る。

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アパートの近くの広場のバーでしばしまったり。
昨日いろいろ詰め込んだので、
翌日は「ヌケ日」が必要なおばさん達です。

*****

ヌケ日の次の6日目は、最初からプランされた「リラックスの日」。
月曜だし、どうせミュージアムも開いてはいない。
滞在最後の丸一日は、旅の疲れを癒やすのに充てようと、
Lido(リド)島でのんびり過ごすことに決めていた。

最寄りのボート停San Stae(サン・スタエ)から、
10分に1本の1番ボートに乗って、その終点がLido.S.M.E
(リド、サンタ・マリア・エリザベッタ)。
グランカナルを抜けて、一時間弱のボート・トリップ。

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リドに着いて驚いたこと、「車走ってるやん・・・。」
そう、ヴェニスは鉄道駅の一角までしか車は入れず、
(そもそも、車の走れる道はなく)、自転車も無理。
リドには貸し自転車屋もあって、普通のイタリアの地方の町の感じ。

まずは、歩いて10-15分程度のビーチに向かう。
リドって、私の脳内イメージは「Death in Venice(ヴェニスに死す)」、
Death-in-Venice
なんだけども・・・、今どき、
そしてこの夏日、そんなわけないやん、

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ハワイアンが聞こえてきそうな、この脳天気ぶり(笑)。

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でも、ビーチは楽し。

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ビーチ激写ちうのDanaさんと私は、Sちゃんが撮ってくれた。

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無料のお土産、貝殻拾いの成果。
これはまた何かの作品に使う、かも。

この後、ビーチのカフェでパスタを食べて(特に美味しいわけではない)、
次に予約している用件がある。

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このレトロ豪華なホテル、Ausonia Hungaria(アストニア・ハンガリア)の、

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4月に新改装オープンしたスパ、Lanna Gaia(ラナ・ガイア)に行くという、
おばさん達の本領発揮。
マッサージやトリートメントは100ユーロぐらいからだけれど、
スパの2時間利用だと一人30ユーロ。
12時から、2時間単位でブッキングできて、
(写真はないけど)中には、サウナ2室、スチーム室、
ジャクージ、アロマ・シャワー、フットマッサージ、
岩塩壁のリラクゼーション室など、充実している。

ここのサイトがまだいわゆる国際セキュリティ・スタンダードを、
まだ満たしていないためか、ブラウザにブロックされて、
上手く見れないことがあるみたいだけれど
(イタリアは全体にNetで出遅れている)、
スパの内容はちゃんとしたもの。
info@lannagaia.comにメールで問い合わせて、ブッキングした。
(水着を持参で、タオル・スリッパは料金に含まれている。)

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スパの後は、ホテルのテラスで、お茶休憩。
その後、またボートでアパートに一度戻ってから、
ヴェニス最後の晩餐へ。

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最初考えていた店は、深夜まで全席予約満席!!
なので、とっさに途中のピザ屋のGoogleレヴューをチェックしたら、
評判が良かったので、入ってみた。
魚市場界隈のピザ屋を侮ってはならない。
シーフードもピザも見事に美味しい!!
サンポロ界隈最高!!
ゴキゲンな最後の夜となった。

*****

前の夜にほぼ荷物を詰め終えて、
最終日は化粧品を詰める程度で、
10時にはアパートをチェックアウト。
5時半のエアラインなので、2時に空港に向かうことにして、
アパートに荷物を預けて、最後の散策へ。

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かわいいアーティストのお姉さんが経営している、
紙ものの雑貨ショップPaper Owl(ペーパー・アウル)で、ショッピング。
これでもう、お買い物は打ち止め・・・と思っていたら、

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通りの上に覗いていた、秀麗な
Basilica dei Frari(ファライ・バシリカ)の
ファサードに引き寄せられて来てみたら、
前回紙をたくさん買って帰ったLegatoria Polliero(レガトリア・ポリエロ)が、
目の前にあるので、やっぱり吸い込まれる。

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やっぱりここの紙が一番好きかも・・・やられた。


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荷物を引き上げにアパートに戻る途中、
通りかかった伝統的レリーフと修復のお店。
幸か不幸か、ランチで店はしまっていて、
私達の時間も押しているので、待っていられない。
「もう買い物はこれぐらいにしとけ、また次回に」ということ。
写真だけ撮って、場所をGマップにマークして、アパートへ。

アパートからは最寄りのサン・スタエ・ボート停まで、
スーツケースを転がして、小さい橋を3つ越える。
空港ボートのアリアグナは、ほぼ時間通り来て、
フライトも時間通り。
ロンドンに戻ってきたら、ロンドンは大雨。
私達の滞在中、ヴェニスは夏日晴天だったけれど、
ロンドンはずっと雨だったのだそう。

今回は、SちゃんやDanaさん、楽しい旅の仲間のおかげで、
充実した、でもリラックスできたホリデー、ぜひまた行こうね☆






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