Kunsthalle Hamburg (ハンブルク美術館)-3-
Kunsthalle Hamburg (ハンブルク美術館)のイメージ、最終回は、19世紀ドイツ・ロマン派の絵画を中心に。
まずは、Philipp Otto Rungeフィリップ・オットー・ルンゲ。
ルンゲの展示室。
主にハンブルグで活動した画家なので、
このハンブルグ美術館が大半の作品を収蔵している。
多分、最も有名な代表作「Der Morgen(朝)」、1808年。
color sphere(色彩球)のコンセプトを発明しただけあって、
あけぼのの空のカラー・グラデーションは、
感動的に美しい。
「Rest on the Flight into Egypt(エジプトへの逃避中の休息)」、1805-6年。
風景も人物も、バラ色に輝いている。
「The Nightingale's Lesson(ナイチンゲールのレッスン)」、1804-5年
ナイチンゲールの象徴のキューピッドが、
森のフェアリーにレッスンを受けている。
「Mother Earth and her Children(母なる大地と、その子供達)」、1803-4年。
33歳の若さで肺病でなくなっているので、
長生きしていたらもっと作品を残せだだろうに・・・、
作品数の少ないのが残念。
19世紀ドイツ・ロマン派といえば、多分ルンゲより有名な、
Casper David Friedrich(カスパー・ダーヴィト・フリードリヒ)の、
「Wanderer above the Sea of Fog(雲海の上の旅人)」、1817年。
ドラマティックな風景と、対照的に静かで内省的な人物の対比が、
この作品の魅力かと。
なんだか水墨画にも合い通じる風景。
「The Sea of Ice(氷の海)」1823-4年頃。
北ヨーロッパの画家にしか描けない
(描こうと思わない)シーンだわー。
クローズアップ。
「Three Oil Studies of the Ice Drift on the River Elbe
(エルベ川の漂氷の3つの油彩習作。)」1820-1年頃。
上記の「氷の海」に直接関わる習作なのかどうかは知らないけれど、
多分参考にしたであろう、氷の習作が3点展示されている。
「Meadows near Greifswald(グライフスヴァルト近くの牧草地)」1821-2年。
こんな牧歌的な作品もあり。
それにしても、これだけスーパーワイドレンズで撮ったような、
広大な風景を、絵にしてしまえるところが、
たいしたものだと思う。
自分ならこれぐらいにトリミングして、構図してしまうけれど、
これじゃぁ自分の立ち位置の、
孤立感がまったく表現できてない(笑)。
「Neubrandenburg in Flames(「日の出」)」1834頃。
原題を直訳すると「(日の出の)炎光につつまれるノイブランデンブルク」。
ルンゲもそうだけれど、空の表現が神秘的。
やはり、北ヨーロッパでしか感じ取ることのできない、空気感。
クローズアップ。
多分これは未完の作品だったのかな。
Ploughed Field(耕された畑)1830年頃。
ここでも、空に神を宿らすフリードリッヒの本領発揮。
クローズアップ。
「Casper David Friedrich in His Studio
(スタジオのカスパー・ダーヴィト・フリードリヒ)」,
Gerorge Frederich Kersting
(ジョージ・フリードリヒ・カースティング), 1811年
インテリアを描いた作品の多い、
カースティングの描いたフリードリッヒ。
とても
19世紀の展示に入る前の、18世紀ネオクラシカルな展示室。
「Goethe Memorial(ゲーテのメモリアル)」,
Carl Gustav Carus(カール・グスタフ・カルス), 1832年
ゲーテの親愛していたカルスが、ゲーテ死に際して描いた、
想像上の墓標。
「風景に神の宿る」フリードリッヒの影響が色濃い作品。
クローズアップ。ゴスですね・・・。
The Vintage Festival(ヴィンテージ・フェスティヴァル),
Lawrence Alma-Tadema(ローレンス・アルマ=タデマ), 1871年
ロンドンで活動した画家だけれど、アルマ=タデマも入っている。
「ヴィンテージ」といっても、20-50年前のものを売っているわけではなくて、
語源の方の「ワイン収穫祭」の意味。
クローズアップ。
コスチューム、歴史風景好きには魅力のアルマ=タデマ。
The Dedication to bacchus(バッカスへの捧げ物),
Lawrence Alma-Tadema, 1889年。
もう一枚アルマ=タデマ。
こちらもバッカスに捧げるワイン祭り・・・のようなもの。
クローズアップ。
19世紀はイタリアやギリシャ(やエジプト)で、
考古学上の発掘・発見が相次いだので、
その成果が、絵画的に盛り込まれているものも多い。
The Garden of the Hesperides, Edward Burne-Jones, 1869-73
おっと、バーン=ジョーンズも入っていた。
The Consolation of Faith, Giovanni Segantini, 1897
アルプスの風景と象徴主義という不思議な組み合わせの、
ジョヴァンニ・セガンティーニの作品なんだけれど・・・、
強く惹かれるのは、装飾的な上部パネルの天使の部分。
The Barque, Odilon Redon, c.1900
ルドンも入っていた。
A Mask, Fernand Khnopff, c.1897
そして最後にベルギー象徴派のフェルナン・クノップフの仮面を。
Kunsthalle Hamburg (ハンブルク美術館)
Glockengießerwall, 20095 Hamburg, Germany
Map:
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