Churches in Venice (ヴェニスの教会)-3-
Santi Giovanni e Paolo (サンティ・ジョヴァンニ・エ・パオロ聖堂)
現在の建物は15世紀建造の、ドミニコ会聖堂。
そのインテリア。
これはサイド・チャペルの一つで、
The Chapel of the B. Giacomo Salomoni
(B・ジャコモ・サロモニ・チャペル)
祭壇画の磔刑図は、17世紀のPietro Liberi(ピエトロ・リベリ)の作。
全体像は<このページ>に。
このチャペルの、スタッコ天井が豪華。
エントランスを取り囲んだバロック様式の墓標は、
Valier Mausoleum(ヴァリアルの墓標)
彫像は、左から17世紀のヴェネチア提督
Bertucci Valier(ヴェルトゥチ・ヴァリアル)、
その息子でこれまた提督のシルヴェストロ・ヴァリアル、
右はその妻のElisabetta Querini (エリザベタ・クエリニ)。
バックドロップは、ここでも大理石でダマスク布を彫ってある・・・。
ビザンティン・イコン(?)の聖母子も、
サイドチャペルの一つのものだと思うけれど、
詳細は調べがつかなかった。
18世紀初期の、これもサイド・チャペルの
The Chapel of St. Dominic(聖ドミニクのチャペル)。
バロックな天井画は、St Dominic in Glory
「栄光の聖ドミニク」、18世紀の画家
Giovanni Battista Piazzettaの作。
サイドチャペルの一つで、天井のスタッコが濃厚。
Lombardy altar of the Chapel of the Maddalena
(聖マグダレンチャペルの、ロンバルディ・アルター)
Admiral Vettor Pisani (提督ヴェトロ・ピサニ)の墓標。
14世紀のゴシック様式。
15世紀初頭のの提督Tommaso Mocenigo(トマゾ・モチェニーゴ)の墓標。
誰の墓標か調べがつかなかったけれど、
effigy(エフィジ-)の冠る提督帽から、提督の墓標なことだけがわかる。
提督Pietro Mocenigo(ピエトロ・モチェニーゴ)の墓標。
上記の提督トマゾ・モチェニーゴとは、係累か一族なのかな?
内部のサイドの壁は、こんな風に墓標で埋められている。
Santi Giovanni e Paolo
(サンティ・ジョヴァンニ・エ・パオロ聖堂)
Map:
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San Nicolò dei Mendicoli(乞食の聖ニコロ教会)
なぜ名前に「乞食」がついているのかというと、
12世紀建造時には、貧しい漁師を収容する施設(地域?)に建てられて、
それ以来「乞食の」と、冠されるようになったとか。
右のベルタワーは18世紀の改修時のもの。
比較的シンプルな外観に、内装はコテコテ、
というのが、ヴェニスの(というか、イタリアの)教会には、
よくある話だけれど、ここもそのパターン。
何度も改修が繰り返されてきたそうだけれど、
石像の柱は、12世紀建造時のものかと。
その上部の木彫に金彩の装飾は、
16世紀ぐらいだろうか。
御本尊は聖ニコロ・・・つまり、聖ニコラス。
サンタクロースの原型となった聖人さん。
膝の上の3つの金色の珠は、
貧しい3人の姉妹に密かに、結婚持参金のための、
金貨の入った財布を施したという伝説に基づいているのだろう。
(これが、「サンタさんのプレゼント」の原型になっている。)
後ろを振り返ると、パイプオルガン。
この、上階に当たる部分は、また時代が少し下がっている。
この天井画は、17世紀後半の画家、Francesco Montemezzano
(フランチェスコ・モンテメッザーノ)の手になるもの。
この上階部分(暗くて上手く撮影できなかったけれど)は、
ヴェロネーゼの弟子のAlvise dal Friso(アルヴァイゼ・ダル・フリソ)が、
17世紀初頭に描いたものだそう。
いずれにしても、小さいながらも濃厚な装飾の魅力的な教会だった。
San Nicolò dei Mendicoli(乞食の聖ニコロ教会)
Map:
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