Museu Nacional do Azulejo(国立アズレージョ博物館)-2-
ロンドンの熱波は、予定通り去っていって、一気に12-13℃下がって23℃。 過ごしやすくて快適。
ただし、来週は毎日にわか雨で、天候不順の様。
日本からウン十年来の友人達が、久々にロンドンにやってくるので、一緒に遊び回る予定なんだけれど、残念ながら、お天気の方はあまり期待できそうにないな。
今回もリスボンから、Museu Nacional do Azulejo(国立アズレージョ博物館)の続編を。
タイルの歴史を解説した、最初の部屋を抜けると、
現在はガラス張りになっている、クロイスター(回廊)と中庭に出る。
中央に噴水の水盤を置いて、幾何学的にヘッジを配した、
典型的なクロイスター/中庭のデザイン。
この修道院は16世紀初頭に開設されている・・・そうだけれど、
この中庭になった、大きい方のクロイスターは、
18世紀頃に建造されているのじゃないかな、
と、シンプルな様式を見て想像する。
(もしかすると、18世紀中頃の地震後の再建なのかも。)
リスボンで気がついたのだけれど、
噴水に水が入れられていないか、とても水量を制限して使っている例が多い。
借りていたアパートメントも、2人用のアパートなので、
設置できるボイラーのサイズが決められているそうで、
バスタブがついているのに、1/6位しかお湯が入らないようになっている
(後は、水になる)。
水資源が乏しいようで、とても節約して使っている感が、
あちこちで漂っているのだった。
これで山火事じゃぁ、それは大変だわ・・・。
バラはほとんど終わりかけ。
イギリスだと、バラのシーズンは、まだ一ヶ月以上後。
その上・・・、ここに来て鼻水がやたら出るので、
あぁ、花粉症に突入してしまった・・・と気づく。
これから、地中海地域に来る時は、
一ヶ月以上先倒しで気候を見ておく必要があると痛感。
クロイスターの一辺は、
研究・修復スタジオのスペースに充てられている。
修復中。
大きい方のクロイスターの後、また展示室を見て回って、
その先に、次は小さい方のクロイスターに向かう。
ここはまさしく、後期ゴシック。
お美しい・・・。
壁を彩るタイルは、初期のマヨルカ・スタイル。
壁に設置された水道の蛇口。
ま、これはゴシック期なはずはないけれど、
よく雰囲気に合っている。
階段を上がって、上階からのヴューが秀逸。
上階のクロイスターを取り巻く、
展示室の壁もアズレージョ(装飾タイル)。
その階段の壁も、アズレージョで覆われている。
これは、18世紀頃のものかと。
先に出てきた、大きい方のクロイスターを上階から見たところ。
上階もガラス張りになっていて、展示が続く。
ガラス張りになった、下の部分のアズレージョも、
オリジナルのもの。
もう無限にアズレージョが続くので、
だんだん目が素通りしてしまう(笑)。
18世紀の秀逸なアズレージョ。
上階のクロイスター部分には、他にも
19世紀やアール・ヌーヴォー、アールデコ、ミッドセンチュリーや、
コンテンポラリーのアズレージョも展示されている。
(のだが、もうタイル見すぎて、撮影の気力失う・・・。)
上階の展示で、目を引いたのは、このアズレージョ大パノラマ。
22.5mx1.15mのサイズで、1700年の制作。
1755年の大地震以前の、リスボンの街を描いている。
私達の滞在していたアパートメントは、
丘の上から城壁降りてきている、もう少し下のあたり。
話は少し飛んで、エントランスの先にあるカフェ・エリア。
この先にも、コンベントのオリジナルの中庭がある。
ウィンター・ガーデン(冬の庭)と呼ばれていて、
現在はカフェのテラスに使われている。
池と水盤があって、元々は
床の真ん中を水が流れていたものかと。
池には、鯉やら亀が在住。
日光浴中の亀のアラベスク・・・。
次回も、同ミュージアムより、絢爛豪華なチャペルのイメージを。
Museu Nacional do Azulejo(国立アズレージョ博物館)
ヴィジター・インフォメーションは英文で<このページ>
地図:
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