Monday, 12 June 2017

Fenton House, Hampstead (フェントン・ハウス、ハムステッド)-1-

リスボン写真は、まだ全体の1/3をポストプロセスが済んだあたりで、水面下でもがいている感漂っている・・・。
なので、まずは先月訪れていた北ロンドン、Hampstrad(ハムステッド)界隈のイメージを。
今回はメインの目的地、Fenton House (フェントン・ハウス)の前篇。

17世紀に富裕商人が建造した屋敷で、1952年に最後のオーナー、レイディ・ビニングスがナショナル・トラストに寄贈、現在もナショナル・トラストが保有・公開している。
屋敷には、レイディ・ビニングスのコレクションした、陶磁器・刺繍コレクションの他に、ナショナル・トラストの主要後援者だったBenton Fletcher (ベントン・フレッチャー)の、初期鍵盤楽器のコレクション(ハープシコードや、初期のピアノなど)が収蔵公開されていることで有名。 また、ロンドン・スタンダードからすると、かなり広い庭園が併設されている。

その昔、まだ日本に住んでいて、ホリデー半分仕事半分でロンドンに滞在していた頃は、いつでもハムステッド界隈にホリデー・フラットを借りていたので、その頃に、また引っ越してきてからも1度訪れたことがあるけれど、数年前からナショナル・トラストが室内写真撮影を解禁してからは(場所によっては、著作権の関係上、今でも室内撮影禁止の場所もある)、そして、自分がデジタル写真を始めてから、まだ行ったことがなかったので、再訪することに。

Fenton House, Hampstead
地下鉄ハムステッドの駅を出て、駅前の道を渡り、
渡った先のHolly Hillの道を上がって歩くこと200mも行かないうちに、
このゲートが見えてくる。
ここが、元々は正門だったのだろうけれど、
現在の入り口は、屋敷の側面から。

Fenton House Garden, Hampstead
このゲートから入っても問題はなくて、
「こっちです」という矢印にしたがって、
屋敷の右側に回り込む。

Fenton House, Hampstead
そして、これがエントランス。
どちらも車寄せがないので、どうしてたのかと思ったけれど、
次回の庭の奥に出てくる建物が、(馬)車庫だったようで、
このエントランスの裏側にもまたエントランスがあって、
そこに車寄せが設けられている様子。

Fenton House, Hampstead
グランドフロアの応接室。
ナショナルトラストの歴史的大屋敷に比べると、
比較的こじんまりとして、実際に人が、
暮らしていた感じが残されているお屋敷。
壁際でサイドテーブルのようにみえるのも、初期のピアノ。

Fenton House, Hampstead
その初期鍵盤楽器の一つ。
楽器というもの、使わないでただ収蔵されていると、
傷んでいくのだそうで、ちゃんと専門家が使い込んでこそ、
楽器はいいコンディションが保てるのだそう。
そのためだと思うけれど、ここの楽器達も、専門演奏家が
ブッキングして練習に来ていることがある。
申込みには、オーディションがある・・・と聞いたことがある。

Fenton House, Hampstead
この部屋を飾るのは、1910年代に活動したポスト印象派の絵画グループ、
Camden Town Group(カムデン・タウン・グループ)のコレクション。

Fenton House, Hampstead
その隣の部屋。

Fenton House, Hampstead
デスクのコーナーが、コージーでいい感じ。

Fenton House, Hampstead
これはまた別の部屋だけど、
窓辺の空間が明るくて、気持ちよさそう。

Fenton House, Hampstead
確かこの同じ部屋だったと思うけれど、
こんな風に壁に埋め込まれた、陶磁器フィギアの
コレクション・キャビネット。

Fenton House, Hampstead
階段を上がって上階へ。

Fenton House, Hampstead
レイディ・ビニングスのベッドルーム。

Fenton House, Hampstead

Fenton House, Hampstead
陶器製タバコケース・ピルケースのコレクション。

Fenton House, Hampstead
17世紀のスタンプ・ワーク刺繍のコレクション。

Fenton House, Hampstead
これも17世紀かな。このコレクションのレベルが高くて、
V&A級なのには、驚いた。

Fenton House, Hampstead


Fenton House, Hampstead
スタンプ・ワーク刺繍で覆われた、箱の上部。
こういうのV&Aに入ってる、入ってる・・・。

Fenton House, Hampstead
上階のラウンジ。

Fenton House, Hampstead
もう一つの部屋にも、楽器、

Fenton House, Hampstead
楽器、

Fenton House, Hampstead
もう一階上がって屋根裏部屋にも、もっとたくさんの楽器達。
机の上に置かれているのは、ルネッサンス期以来の楽器、
hurdy gurdy(ハーディ・ガーディ)。

Fenton House, Hampstead
楽器のことには詳しくないけれど、外箱の装飾性にとても惹かれる。

Fenton House, Hampstead
18世紀の鍵盤楽器。閉めて移動ができるようになっている。
脚は現代に作られたものの上に乗せられている。

さて、次回は気持ちのいい初夏の庭へ。




Fenton House(フェントン・ハウス)

map:







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