Tuesday, 6 June 2017

5 Up-and-Coming Mashiko Potters exhibition at Goldmark Gallry Uppingham (益子若手陶芸作家5人展 - ゴールドマーク・ギャラリー)

オランダ・ドルドレヒトのイメージの続きは、今回ちょっとお休みして、前の土曜日に訪れたUppingham(アッピンガム)のGoldmark Gallery (ゴールドマーク・ギャラリー)で開催中の、5 Up-and-Coming Mashiko Potters exhibition (益子若手陶芸作家5人展)のイメージを速報で。

この企画は、日本の陶芸の中心地・益子で活躍する、5人の若手陶芸作家の作品展を、イギリスで開催するというもので、
益子といえば、(多分最も世界的に有名な・・・)日本の陶芸家・浜田庄司が窯を起こした土地であり、浜田庄司といえば、イギリス・コーンウォール、セント・アイヴィスでのバーナード・リーチとの共同活動があることで、益子からイギリスというのにも、なにやら伝統的な「縁」が繋がっている。

私自身がこのイヴェントを知るきっかけになったのは、参加作家の1人伊藤剛俊氏の作品。インスタグラムで見つけてショッキングなほど、ツボにはまってしまった作家さん。
日本でも人気で入手が難しいという話なので、UKから入手することはまず無理、ということで、諦めはついていたはずなんだけれど、そこにUKで5人展参加のインスタグラム・ポストを見つけて・・・、もうこれはなんとしても行くしかないでしょう。

一方、ウチの配偶者氏は、浜田庄司陶芸の大ファンで、「益子」という言葉にとてもソフト・スポットあり。
「こんな益子陶芸のイヴェントがあるから、アッピンガムまで行かない?」と誘ったら、「行くっ!!」と即答だったので、2人で出かけることにした。

Uppingham - street
いつものユーロスター駅、ロンドンのSt Pancras(セント・パンクラス)から、
今回はEast Midland(イースト・ミッドランド)ラインに乗って、Corby(コービー)まで1時間10分。
そこから、バスだと2本乗り継ぎになるので、
タクシーに乗り込んで約20分(料金にして£21程度)、ギャラリーに乗り付ける。
Uppinghamはチャーミングな古いマーケットタウンで、
写真はマーケット広場(現在は駐車場)と、その向こうの教会。

Uppingham - street
コッツウォルズと似ているけれど、もっとダークなはちみつ色の建物の、
小さな町で、周辺の村々にも、手入れの行き届いた古い建物が点在して、
この一帯が、文化的なカントリーサイドなのがうかがわれる。

Goldmark Gallery, Uppingham, UK
ギャラリーのエントランス。
グランドフロアでは、作家の限定プリントを中心に展示されている。
5人展の開催されている、上階フロアへ。


Mashiko Up and Coming Exhibition at Goldmark Gallery, Uppingham, UK
企画展正面を飾るのは、益子を象徴するような、
力強い土物の、竹下鹿丸氏の大型のヴァーズ。


Mashiko Up and Coming Exhibition at Goldmark Gallery, Uppingham, UK
吹き抜けになった会場の、各コーナーを使って、
各作家の作品が展示されている。
正面に写っているのは、女性陶芸家・西山奈津さんの作品達。
土のテクスチャーと、ユニークなフォルムが、
ここのギャラリーの顧客層のテイストにマッチして、
オープニング前から、お買上げ続出。

ちなみに、日本からの作家、スタッフの皆さんは、
着物がユニフォームという、粋な演出。

Mashiko Up and Coming Exhibition at Goldmark Gallery, Uppingham, UK
今回の企画のオーガナイザーで、ヴェテラン益子陶芸家の松﨑健氏が左に、
中央おしゃれな着物姿は奥様。
松﨑健氏の作品も、このギャラリーでは、隣別館のセラミック部で、
常設展示されている。

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賑わっている中をすり抜けて、伊藤剛俊氏の作品発見!!

Mashiko Up and Coming Exhibition at Goldmark Gallery, Uppingham, UK
実は正直な話、このイヴェントの2週間以上前、
まだギャラリー側での作品撮影が終わってすぐのところで、
写真下左の透かし彫り皿の、もう一回り大きいものを、
ギャラリーとメールをやり取りして、購入していたのだった。
イヴェントと、展示作品のことを問い合わせたら、
このギャラリーのスタッフの方々、とても商売上手で(笑)、
「オープニングまでにも、お買上げが続々入りますので、
気になるアイテムがあれば、お早い目に・・・。」と、うまく勧められ
(いや、まったくその通りだったんだけれど)、即買い^^。
そして、この日に持ち帰ることに。

Mashiko Up and Coming Exhibition at Goldmark Gallery, Uppingham, UK
中央スクロール模様と透かしの入った、小さな銀引きのお皿も、
現物を見たら忘れられなくなりそうで、これも会場で購入。
ヴァーズも魅力的だけれど~。

Mashiko Up and Coming Exhibition at Goldmark Gallery, Uppingham, UK
香炉のディティール。
写真で見ると、ただ「黒」に見えがちなんだけれど、
実際には「ダークグレイ」で、銀が燻されたような、鉛のような、
微かにメタリックな風合い。
ゴシック的フォルムと相まって、時代も地域も超えて、
作品の中に、時空邂逅している・・・というのが、
彼の作品の魅力なんだと、自分的には捉えている。

Mashiko Up and Coming Exhibition at Goldmark Gallery, Uppingham, UK
ヴァーズの口の細やかな彫りは、磁土ならでは。
土のテクスチャーの強い粘土が主流の益子焼の中では、
ニュー・ウェーヴなんだと思う。

Mashiko Up and Coming Exhibition at Goldmark Gallery, Uppingham, UK
作家の伊東氏と(ウチの配偶者氏も一緒に)、記念撮影。
作品のように、繊細な印象の方でした。

さて、その配偶者氏はというと・・・、

Mashiko Up and Coming Exhibition at Goldmark Gallery, Uppingham, UK
私とは対照的に、土物が大好き。
真っ先に竹下鹿丸氏のコーナーに引き寄せられる。

Mashiko Up and Coming Exhibition at Goldmark Gallery, Uppingham, UK
そして、このお皿、「種子島、南蛮焼」というのだそうで、
土の質感たっぷりに、目が釘付けで・・・、

Mashiko Up and Coming Exhibition at Goldmark Gallery, Uppingham, UK
お買上げ記念撮影。

Mashiko Up and Coming Exhibition at Goldmark Gallery, Uppingham, UK
生花と相まって、効果的なディスプレイも、竹下氏の作品。

Mashiko Up and Coming Exhibition at Goldmark Gallery, Uppingham, UK
どことなくレトロで、60’sインテリアによく合いそうな、武田敏彦氏の作品。

Ceramic work by Toshihiko Takeda
四角い器にソフト・ポイントありの配偶者氏が、
武田敏彦氏の小作品を入手。

Mashiko Up and Coming Exhibition at Goldmark Gallery, Uppingham, UK
手前には使いやすい日常使いに、彩りが映える萩原芳典氏のお皿。

Ceramic work by Yoshinori Hagiwara
萩原氏のぐい呑も、配偶者氏が入手で、湯呑みに愛用中。

Mashiko Up and Coming Exhibition at Goldmark Gallery, Uppingham, UK
午後の会場風景。
壁に貼ってある一覧表の、売上赤丸に注目・・・、
初日オープンで50%近くの作品が売れているって、素晴らしい成果。

Goldmark Gallery, Uppingham, UK
この企画展、これからまだ、6月17日まで会期は続きます。
ギャラリーのNet販売ページは<ここ>。
気に入った作品がSoldになっている場合でも、
小作品なら複数ストックされている可能性もあるので、
もしその場合は、お問い合わせをおすすめします。



Goldmark Gallry (ゴールドマーク・ギャラリー)

14 Orange Street, Uppingham, Rutland, LE15 9SQ, UK
+44 (0) 1572 821424
info@goldmarkart.com

月~土:9.30am - 5.30pm、日:11.00am - 4.00pm

地図:




オマケ写真:
伊藤氏の作品、好きすぎて、撮影してました(笑)。
Ceramic work by Taketoshi Ito

Ceramic work by Taketoshi Ito

Ceramic work by Taketoshi Ito

次のシーズンの、ジュエリー撮影に使わせてもらおうっと。










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