5 Up-and-Coming Mashiko Potters exhibition at Goldmark Gallry Uppingham (益子若手陶芸作家5人展 - ゴールドマーク・ギャラリー)
オランダ・ドルドレヒトのイメージの続きは、今回ちょっとお休みして、前の土曜日に訪れたUppingham(アッピンガム)のGoldmark Gallery (ゴールドマーク・ギャラリー)で開催中の、5 Up-and-Coming Mashiko Potters exhibition (益子若手陶芸作家5人展)のイメージを速報で。
この企画は、日本の陶芸の中心地・益子で活躍する、5人の若手陶芸作家の作品展を、イギリスで開催するというもので、
益子といえば、(多分最も世界的に有名な・・・)日本の陶芸家・浜田庄司が窯を起こした土地であり、浜田庄司といえば、イギリス・コーンウォール、セント・アイヴィスでのバーナード・リーチとの共同活動があることで、益子からイギリスというのにも、なにやら伝統的な「縁」が繋がっている。
私自身がこのイヴェントを知るきっかけになったのは、参加作家の1人伊藤剛俊氏の作品。インスタグラムで見つけてショッキングなほど、ツボにはまってしまった作家さん。
日本でも人気で入手が難しいという話なので、UKから入手することはまず無理、ということで、諦めはついていたはずなんだけれど、そこにUKで5人展参加のインスタグラム・ポストを見つけて・・・、もうこれはなんとしても行くしかないでしょう。
一方、ウチの配偶者氏は、浜田庄司陶芸の大ファンで、「益子」という言葉にとてもソフト・スポットあり。
「こんな益子陶芸のイヴェントがあるから、アッピンガムまで行かない?」と誘ったら、「行くっ!!」と即答だったので、2人で出かけることにした。
いつものユーロスター駅、ロンドンのSt Pancras(セント・パンクラス)から、
今回はEast Midland(イースト・ミッドランド)ラインに乗って、Corby(コービー)まで1時間10分。
そこから、バスだと2本乗り継ぎになるので、
タクシーに乗り込んで約20分(料金にして£21程度)、ギャラリーに乗り付ける。
Uppinghamはチャーミングな古いマーケットタウンで、
写真はマーケット広場(現在は駐車場)と、その向こうの教会。
コッツウォルズと似ているけれど、もっとダークなはちみつ色の建物の、
小さな町で、周辺の村々にも、手入れの行き届いた古い建物が点在して、
この一帯が、文化的なカントリーサイドなのがうかがわれる。
ギャラリーのエントランス。
グランドフロアでは、作家の限定プリントを中心に展示されている。
5人展の開催されている、上階フロアへ。
企画展正面を飾るのは、益子を象徴するような、
力強い土物の、竹下鹿丸氏の大型のヴァーズ。
吹き抜けになった会場の、各コーナーを使って、
各作家の作品が展示されている。
正面に写っているのは、女性陶芸家・西山奈津さんの作品達。
土のテクスチャーと、ユニークなフォルムが、
ここのギャラリーの顧客層のテイストにマッチして、
オープニング前から、お買上げ続出。
ちなみに、日本からの作家、スタッフの皆さんは、
着物がユニフォームという、粋な演出。
今回の企画のオーガナイザーで、ヴェテラン益子陶芸家の松﨑健氏が左に、
中央おしゃれな着物姿は奥様。
松﨑健氏の作品も、このギャラリーでは、隣別館のセラミック部で、
常設展示されている。
賑わっている中をすり抜けて、伊藤剛俊氏の作品発見!!
実は正直な話、このイヴェントの2週間以上前、
まだギャラリー側での作品撮影が終わってすぐのところで、
写真下左の透かし彫り皿の、もう一回り大きいものを、
ギャラリーとメールをやり取りして、購入していたのだった。
イヴェントと、展示作品のことを問い合わせたら、
このギャラリーのスタッフの方々、とても商売上手で(笑)、
「オープニングまでにも、お買上げが続々入りますので、
気になるアイテムがあれば、お早い目に・・・。」と、うまく勧められ
(いや、まったくその通りだったんだけれど)、即買い^^。
そして、この日に持ち帰ることに。
中央スクロール模様と透かしの入った、小さな銀引きのお皿も、
現物を見たら忘れられなくなりそうで、これも会場で購入。
ヴァーズも魅力的だけれど~。
香炉のディティール。
写真で見ると、ただ「黒」に見えがちなんだけれど、
実際には「ダークグレイ」で、銀が燻されたような、鉛のような、
微かにメタリックな風合い。
ゴシック的フォルムと相まって、時代も地域も超えて、
作品の中に、時空邂逅している・・・というのが、
彼の作品の魅力なんだと、自分的には捉えている。
ヴァーズの口の細やかな彫りは、磁土ならでは。
土のテクスチャーの強い粘土が主流の益子焼の中では、
ニュー・ウェーヴなんだと思う。
作家の伊東氏と(ウチの配偶者氏も一緒に)、記念撮影。
作品のように、繊細な印象の方でした。
さて、その配偶者氏はというと・・・、
私とは対照的に、土物が大好き。
真っ先に竹下鹿丸氏のコーナーに引き寄せられる。
そして、このお皿、「種子島、南蛮焼」というのだそうで、
土の質感たっぷりに、目が釘付けで・・・、
お買上げ記念撮影。
生花と相まって、効果的なディスプレイも、竹下氏の作品。
どことなくレトロで、60’sインテリアによく合いそうな、武田敏彦氏の作品。
四角い器にソフト・ポイントありの配偶者氏が、
武田敏彦氏の小作品を入手。
手前には使いやすい日常使いに、彩りが映える萩原芳典氏のお皿。
萩原氏のぐい呑も、配偶者氏が入手で、湯呑みに愛用中。
午後の会場風景。
壁に貼ってある一覧表の、売上赤丸に注目・・・、
初日オープンで50%近くの作品が売れているって、素晴らしい成果。
この企画展、これからまだ、6月17日まで会期は続きます。
ギャラリーのNet販売ページは<ここ>。
気に入った作品がSoldになっている場合でも、
小作品なら複数ストックされている可能性もあるので、
もしその場合は、お問い合わせをおすすめします。
Goldmark Gallry (ゴールドマーク・ギャラリー)
14 Orange Street, Uppingham, Rutland, LE15 9SQ, UK
+44 (0) 1572 821424
info@goldmarkart.com
月~土:9.30am - 5.30pm、日:11.00am - 4.00pm
地図:
オマケ写真:
伊藤氏の作品、好きすぎて、撮影してました(笑)。
次のシーズンの、ジュエリー撮影に使わせてもらおうっと。
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