Château de Carrouges (シャトー・ド・カルージュ) -1-
ル・シャトー滞在も後半に入った木曜日。この日もティエリー氏に、Alençon(アレンソン)の方面にドライヴに連れて行ってもらう予定だった。 しかし明方からの豪雨で目が覚めて、ちょうどそろそろティエリー氏が、出かける用意をする頃ではないかという8時頃になっても、一段とひどい土砂降りが続く。 これは、車に乗り込むだけでも大変・・・という状態。 キャンセルした方がいいんでないか、とは思うものの、本館のPおじさんにその話をしに行こうにも、これだけの雨だと、出るにでられない。 そこで、アンドロイドに入れてきた格安Wifi国際電話のRingoで(そして、MoxxのパーソナルWifi経由で)、本館に「国際」電話して、ティエリー氏に伝言してもらう。
で、私達はそのままアネックスで、まったりブログをUPしたり、写真を整理したりで、くつろいでいたら、昼過ぎには天候が一気に回復、日も差し始めた。
「こんなに天気が回復したら・・・ティエリーは来るんじゃないかな。」と話していたら、予想的中で登場のティエリー氏。
まずは、翌々日の夏恒例ル・シャトー・パーティーの、テーブルや椅子の準備を手伝う・・・というのは多分口実で、天気もよくなったのに自分のコテージではじっとしていられないー、というのが本音かも。
私達の、この日の元々のリクエストはハード・コア・ディープ・ブロカン、ムッシュー・ラングルのヤードに連れて行ってもらうこと。ティエリー氏もそのつもりで、しかし、それだけでは終わらないのがティエリー氏。
「大丈夫、今からだったらうまく時間があるから、Château de Carrouges (シャトー・ド・カルージュ)へ行こう!!」と、ゴキゲン。
年に2-3回訪れる位好きな城、だそうで、ガイドツアー(のみ)にどれ位時間がかかるかも、よーく計算済みなようなので、連れていってもらうことに。
カルージュの町の教会の角を曲がると、まっすぐに道はシャトーの入口に続いている。
去年もこの辺りまで、フランソワーズに乗せてきてもらったことがある。
その時は中を見るような時間もなくて、門だけを見て帰った。
photo by Noriko Stardust via Flickr
いや、全体像というものをつい撮り忘れるんだけれど、
近頃iphoneのDanaさんが、iphone得意の広角で、
うまく撮っといてくれるので助かるー。
これが、入口のゲートハウス。
私は部分しか見てない傾向あり。
このゲートハウスは、Wikiによると16世紀の建造だそうで、
ここのメインのシャトーより、エレガントなフォルム。
いかにもフランスのシャトー的なる・・・。
これがそのメインのシャトー。
14世紀に端を発する城で、元々は要塞型の城として建造された。なので、今でもMoat(堀)に取り囲まれている。
百年戦争でイギリス軍に破壊された後、15世紀に再建され、16世紀にLe Veneur家の手に渡ってから、17世紀まで増改築が加えられた。1936年に至るまで、同じVeneur家の一族の住居となっていたが、同年に国家に売却されて、現在では重要建造物として、保存公開されている。
ティエリー氏の聞いた話では、Veneur家はフランス革命を支持する改革派だったので、城は革命時も無傷で残されたのだそう。
ゲートハウスとシャトーの位置関係はこんな感じ。
ここで再び雨が激しく降り始める。
入口から、コートヤードに入る。
(これは帰りに撮った写真で、もういいお天気。)
コートヤードもディティールは私のカメラで、
photo by Noriko Stardust via Flickr
全体像はDanaさんのiphoneがパノラマでキャプチャー。
人の入っていく入口のところが、ショップ兼入場券売場。
ここで、4時からのガイド・ツアーに割り当てられる。
確かツアーは30分毎で、これに参加しないと、自由には見て回れない。
室内も、ストロボ無しの撮影可。
さあ、大好きなインテリア撮影だ(笑)。
まずはグランドフロアにあるキッチンから。
ガイドの説明はフランス語で、
その他の言語は解説ファイルをもらって、それを見るしかない・・・、
だけど、ガイドさんの話の10%ぐらいしか、解説ファイルには記されていないし、
写真は撮りたいし・・・で、バックグラウンドの話は殆どわかってはいないのだった。
ま、銅のパン類がお見事なのと、
右に見えるのが、建造当時からの調理用ファイヤープレイスで、
真ん中寄りにあるのが、19世紀に導入されたオーヴン・・・と、思われる。
上階に登って、最初の部屋は15世紀建造の北東ウィングにある、
Louis XI room (ルイ11世の部屋)。
1473年8月11日に、ルイ11世が滞在したことから、こう呼ばれている。
インテリアは古そうだけれど、15世紀オリジナルではなくて、
17世紀の改装時のものだとか。
パネリングはルネッサンス的。
Chimney breast(チムニー・ブレスト=暖炉の上の壁からつきだした部分)の装飾。
天井。
その隣の部屋に移動。ここはピンク色で、フェミニンな部屋。
ここの家具類は、18世紀のものと。
椅子に使われているチンツのファブリックが、
自分ごのみなので、思わずズームで撮影。
この部屋の、キッチンのものかと思うような、巨大なファイヤープレイス。
またその隣の部屋。
ここの詳細もまったくわからず、だけど、
家具類は17世紀の設定なのかな。
タペストリーが見事。
チムニー・ブレストの上の方に残るペインティングは、狩猟のシーン。
次の部屋はダイニングルーム。
こんな感じで、ぞろぞろ15人ぐらいがガイドツアーで歩いている。
家具類は、wikiによると、
17世紀ルイ14世様式と、19世紀復古王政様式のものの混在だそう。
ここにもタペストリーが残されている。
この部屋のファイヤープレイスはグラナイト石と大理石製で、とても装飾的。
まだまだ、話は次回に続きますよ。
Château de Carrouges (シャトー・ド・カルージュ)
Châtau de Carrouges, 61320 Carrouges, Normandie, France.
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