Tuesday, 22 September 2015

Château de Carrouges (シャトー・ド・カルージュ) -1-

ル・シャトー滞在も後半に入った木曜日。この日もティエリー氏に、Alençon(アレンソン)の方面にドライヴに連れて行ってもらう予定だった。 しかし明方からの豪雨で目が覚めて、ちょうどそろそろティエリー氏が、出かける用意をする頃ではないかという8時頃になっても、一段とひどい土砂降りが続く。 これは、車に乗り込むだけでも大変・・・という状態。 キャンセルした方がいいんでないか、とは思うものの、本館のPおじさんにその話をしに行こうにも、これだけの雨だと、出るにでられない。 そこで、アンドロイドに入れてきた格安Wifi国際電話のRingoで(そして、MoxxのパーソナルWifi経由で)、本館に「国際」電話して、ティエリー氏に伝言してもらう。
で、私達はそのままアネックスで、まったりブログをUPしたり、写真を整理したりで、くつろいでいたら、昼過ぎには天候が一気に回復、日も差し始めた。
「こんなに天気が回復したら・・・ティエリーは来るんじゃないかな。」と話していたら、予想的中で登場のティエリー氏。
まずは、翌々日の夏恒例ル・シャトー・パーティーの、テーブルや椅子の準備を手伝う・・・というのは多分口実で、天気もよくなったのに自分のコテージではじっとしていられないー、というのが本音かも。
私達の、この日の元々のリクエストはハード・コア・ディープ・ブロカン、ムッシュー・ラングルのヤードに連れて行ってもらうこと。ティエリー氏もそのつもりで、しかし、それだけでは終わらないのがティエリー氏。
「大丈夫、今からだったらうまく時間があるから、Château de Carrouges (シャトー・ド・カルージュ)へ行こう!!」と、ゴキゲン。
年に2-3回訪れる位好きな城、だそうで、ガイドツアー(のみ)にどれ位時間がかかるかも、よーく計算済みなようなので、連れていってもらうことに。

Château de Carrouges
カルージュの町の教会の角を曲がると、まっすぐに道はシャトーの入口に続いている。
去年もこの辺りまで、フランソワーズに乗せてきてもらったことがある。
その時は中を見るような時間もなくて、門だけを見て帰った。

Chateau de Carrouges Gate House
photo by Noriko Stardust via Flickr
いや、全体像というものをつい撮り忘れるんだけれど、
近頃iphoneのDanaさんが、iphone得意の広角で、
うまく撮っといてくれるので助かるー。
これが、入口のゲートハウス。

Château de Carrouges
私は部分しか見てない傾向あり。
このゲートハウスは、Wikiによると16世紀の建造だそうで、
ここのメインのシャトーより、エレガントなフォルム。
いかにもフランスのシャトー的なる・・・。

Château de Carrouges
これがそのメインのシャトー。

14世紀に端を発する城で、元々は要塞型の城として建造された。なので、今でもMoat(堀)に取り囲まれている。
百年戦争でイギリス軍に破壊された後、15世紀に再建され、16世紀にLe Veneur家の手に渡ってから、17世紀まで増改築が加えられた。1936年に至るまで、同じVeneur家の一族の住居となっていたが、同年に国家に売却されて、現在では重要建造物として、保存公開されている。
ティエリー氏の聞いた話では、Veneur家はフランス革命を支持する改革派だったので、城は革命時も無傷で残されたのだそう。

Château de Carrouges
ゲートハウスとシャトーの位置関係はこんな感じ。
ここで再び雨が激しく降り始める。

Château de Carrouges
入口から、コートヤードに入る。
(これは帰りに撮った写真で、もういいお天気。)

Château de Carrouges
コートヤードもディティールは私のカメラで、

Château de Carrouges
photo by Noriko Stardust via Flickr
全体像はDanaさんのiphoneがパノラマでキャプチャー。
人の入っていく入口のところが、ショップ兼入場券売場。
ここで、4時からのガイド・ツアーに割り当てられる。
確かツアーは30分毎で、これに参加しないと、自由には見て回れない。
室内も、ストロボ無しの撮影可。
さあ、大好きなインテリア撮影だ(笑)。

Château de Carrouges
まずはグランドフロアにあるキッチンから。
ガイドの説明はフランス語で、
その他の言語は解説ファイルをもらって、それを見るしかない・・・、
だけど、ガイドさんの話の10%ぐらいしか、解説ファイルには記されていないし、
写真は撮りたいし・・・で、バックグラウンドの話は殆どわかってはいないのだった。

ま、銅のパン類がお見事なのと、

Château de Carrouges
右に見えるのが、建造当時からの調理用ファイヤープレイスで、
真ん中寄りにあるのが、19世紀に導入されたオーヴン・・・と、思われる。

Château de Carrouges
上階に登って、最初の部屋は15世紀建造の北東ウィングにある、
Louis XI room (ルイ11世の部屋)。
1473年8月11日に、ルイ11世が滞在したことから、こう呼ばれている。
インテリアは古そうだけれど、15世紀オリジナルではなくて、
17世紀の改装時のものだとか。

Château de Carrouges
パネリングはルネッサンス的。

Château de Carrouges
Chimney breast(チムニー・ブレスト=暖炉の上の壁からつきだした部分)の装飾。

Château de Carrouges
天井。

Château de Carrouges
その隣の部屋に移動。ここはピンク色で、フェミニンな部屋。
ここの家具類は、18世紀のものと。

Château de Carrouges
椅子に使われているチンツのファブリックが、
自分ごのみなので、思わずズームで撮影。

Château de Carrouges
この部屋の、キッチンのものかと思うような、巨大なファイヤープレイス。

Château de Carrouges
またその隣の部屋。

Château de Carrouges
ここの詳細もまったくわからず、だけど、
家具類は17世紀の設定なのかな。

Château de Carrouges
タペストリーが見事。

Château de Carrouges
チムニー・ブレストの上の方に残るペインティングは、狩猟のシーン。

Château de Carrouges
次の部屋はダイニングルーム。
こんな感じで、ぞろぞろ15人ぐらいがガイドツアーで歩いている。

Château de Carrouges
家具類は、wikiによると、
17世紀ルイ14世様式と、19世紀復古王政様式のものの混在だそう。

Château de Carrouges
ここにもタペストリーが残されている。

Château de Carrouges

Château de Carrouges
この部屋のファイヤープレイスはグラナイト石と大理石製で、とても装飾的。

まだまだ、話は次回に続きますよ。



Château de Carrouges (シャトー・ド・カルージュ)
Châtau de Carrouges, 61320 Carrouges, Normandie, France.













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