ティエリーとドライヴ-1-
前回のブリウーズの月曜市の翌日火曜日は、ティエリー氏が私達を一日ドライヴに連れ出してくれる予定の日。朝から天気はイマイチ、天気予報では雨。車から降りている時だけ晴れればラッキー、ぐらいの覚悟で出発。
その後大雨続きの天気予報から、農家は大忙し。
まだ乾いているうちに、干し草の格納を済ますべく・・・、
都会生まれの都会育ちなので、農耕機がものすごく珍しくて、
いつも写真に撮ってしまっては、Pおじやティエリー氏に
「これのどこが面白いのか・・・」という顔をされる。
Danaさんと私がドライヴしたら、ぜったいに入り込まないような細い道に、
バスバス入り込むティエリー氏。
地元のドライヴの好きな人って、これだから便利だなぁ^^。
最初の停車は、La Courという村のシャトー。
La Courというのは「コートヤード=中庭」みたいな意味合いのようで、
ここ以外でもどこにでもある地名のよう。
その前か後に「なんとかかんとか-La Cour」だったと思うけど、
もう記憶にもなくて、場所は全く特定できずじまい。
ともあれ、小さいながらも、塔+堀付の、絵に描いたようなお城。
は、当然人の家で・・・、外からそそくさと撮影して、再び発車。
この辺り、目の前に突然風光明媚な眺めが広がる。
マイナー道路の醍醐味。
La Forêt-Auvrayの村を走り抜ける。
次の一時停車は、Chateau de Rabodanges。
ここは確か17世紀のシャトーと言っていた。
ここも、曜日によっては敷地を公開しているそうだけれど、
残念ながら、公開時ではなかったので、フェンス越しに写真だけ撮る。
正面の大仰なゲーブル装飾が、ルネサンス的というか、
バロック的というか、「あ、ここは18世紀より古いんだ」という印象を与える。
そのお城が治めていた村、Rabodangesを通過。
田舎道を飛ばして、
飛ばして、ランチに向かう前にもう一つ見せたいシャトーがあるのだそう。
Falaiseの町を抜けて、車は左に入っていく。
ここはもうその敷地内で、並木道が続いている。
白い秀麗なシャトーの前に車を停めて、手を振るティエリー氏に答えて、
ドアを開けてくれたのは・・・・、
毎年Pおじル・シャトーのパーティーで会っている、Josiane(ジョジアンヌ)!!
そうここは、クロードとジョジアンヌのシャトー、
Château de la Tour à Saint-Pierre-Canivetなのだった。
彼女たちは英語があまり話せず、私は仏語が全然ダメなので、
パーティーでもあまり話すことがなかったけれど、
彼らもシャトラン(城主)だとは聞いていた。
今回中でお茶を御馳走になり、ティエリー氏に通訳してもらって、
初めて色々話を聞くことが出来た。
彼らはどちらも元お医者さん。
リタイアしてから、荒れ果てていたこの18世紀のお城を買って、
修復・維持するのが「フルタイム仕事」のよう。
ここも、時期によっては一般に公開もしている。
インテリアは撮影禁止だそうなので、中の写真はないけれど、
あー、いや、Pおじさんの「クリエイティヴ」な修復とはまた違った、
authentic(本格的)な修復が拝見出来ましたよー。
これは、裏の庭園側からのヴュー。
ちょうどお嬢さんたちが夏休みで、一家揃って滞在中。
孫っ子達が城中駆けまわっている。
レストランの予約時間が迫っているので、あまりゆっくりも出来ず、
「また、日曜のルシャトーのパーティーでねー!!」
と、手を振って、車は今度は北東へと向かう。
あぁ、それにしても、なんとも正統派なシャトー・・・。
Jort村を通過。
また田園地帯。
どこか不明のハーフ・ティンバーの並ぶ村。
この辺り、もう随分海よりに近づいてきていて、
するとハーフティンバーの建物が増えてくる。
D101から、D280Aというもっと狭い道に入り込むあたりから、
ティエリー脳内Tomtomの機能が低下、曲がり込む道がややこしくなってくる。
ここで、持参のポケットWifi、Moxx君と
で、無事予約時間通りにPierrefitte-en-Auge村のビストロ、
Auberge des deux Tonneauxに到着。
このビストロ自体が、愛らしいハーフティンバー、その上藁葺き屋根。
この界隈の藁葺き屋根、単に愛らしくしようとしているのか、
他に理由があるのか知らないけれど、
ridge(リッジ=屋根の頂点になった辺の部分)に、草や花を植えている。
こういうのはUKでは見たことがない。
こちらが入口側。
「ジャギュァ(ジャガー)以外駐車禁止」の冗談プレートが笑える。
庭もステキで、眺めが最高、
なんだけど、雨で濡れていて、そしてまたいつ雨が来るかも・・・なので、
ティエリー氏も庭を断念、中に入ろうとすると・・・、
コネコがいるぅ~。
下に、お母さんともう2匹のコネコがいたけど、
暗くて撮影ブレブレ、軒の上の子だけ成功。
ビストロの中は、ま、まるで、イギリスの田舎のパブ。
いかにもコッツウォルズあたりにありそうなー。
賑々しくイノシシ君達が並んでいるので、
game(ゲーム=猟鳥獣肉)が食べられるかと期待したものの・・・、
ちょうどホリデー明けで開店したところで、まだ仕入れができていなくて、
食べられる料理の種類がとても限られている。
魚がなくて、ホロホロ鳥かビーフだったので、
鶏肉系の苦手な私は選択の余地なしで、ビーフ・フィレに。
出てきたのはこの代物・・・で、デカイ。
「Blue(表面だけさっと焼いて、ほとんど生の状態)」で頼んでよかった・・・。
こんなデカイの、中まで火が通ったら、消化不良になる。
味の方は、う~ん、普通かなぁ。肉自体ちょっと硬いし。
サイドのポテトが、旨味がきいていて美味しかった。
Danaさんと、ティエリー氏のホロホロ鳥。
「味は…めっちゃ家庭料理風。
というのは、Danaさんのレヴュー。
まぁ、ホリデー明けで準備整わず・・・ということにしときますか。
食事の後は、斜め向かいに建つ教会を見に行く・・・、
というところから、話は次回に。
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