Monday 7 September 2015

ティエリーとドライヴ-1-

前回のブリウーズの月曜市の翌日火曜日は、ティエリー氏が私達を一日ドライヴに連れ出してくれる予定の日。朝から天気はイマイチ、天気予報では雨。車から降りている時だけ晴れればラッキー、ぐらいの覚悟で出発。

Drive
その後大雨続きの天気予報から、農家は大忙し。
まだ乾いているうちに、干し草の格納を済ますべく・・・、
農耕機のラッシュ・アワーが続く。
都会生まれの都会育ちなので、農耕機がものすごく珍しくて、
いつも写真に撮ってしまっては、Pおじやティエリー氏に
「これのどこが面白いのか・・・」という顔をされる。

La Cour
Danaさんと私がドライヴしたら、ぜったいに入り込まないような細い道に、
バスバス入り込むティエリー氏。
地元のドライヴの好きな人って、これだから便利だなぁ^^。
最初の停車は、La Courという村のシャトー。
La Courというのは「コートヤード=中庭」みたいな意味合いのようで、
ここ以外でもどこにでもある地名のよう。
その前か後に「なんとかかんとか-La Cour」だったと思うけど、
もう記憶にもなくて、場所は全く特定できずじまい。

La Cour
ともあれ、小さいながらも、塔+堀付の、絵に描いたようなお城。
は、当然人の家で・・・、外からそそくさと撮影して、再び発車。

Drive in Normandy
この辺り、目の前に突然風光明媚な眺めが広がる。
マイナー道路の醍醐味。

Drive in Normandy
La Forêt-Auvrayの村を走り抜ける。

Chateau de Rabodanges
次の一時停車は、Chateau de Rabodanges。
ここは確か17世紀のシャトーと言っていた。
ここも、曜日によっては敷地を公開しているそうだけれど、
残念ながら、公開時ではなかったので、フェンス越しに写真だけ撮る。
正面の大仰なゲーブル装飾が、ルネサンス的というか、
バロック的というか、「あ、ここは18世紀より古いんだ」という印象を与える。

Drive in Normandy
そのお城が治めていた村、Rabodangesを通過。

Drive in Normandy
田舎道を飛ばして、

Drive in Normandy
飛ばして、ランチに向かう前にもう一つ見せたいシャトーがあるのだそう。
Falaiseの町を抜けて、車は左に入っていく。

Chateau de la Tour
ここはもうその敷地内で、並木道が続いている。

Chateau de la Tour
白い秀麗なシャトーの前に車を停めて、手を振るティエリー氏に答えて、
ドアを開けてくれたのは・・・・、
毎年Pおじル・シャトーのパーティーで会っている、Josiane(ジョジアンヌ)!!
そうここは、クロードとジョジアンヌのシャトー、
Château de la Tour à Saint-Pierre-Canivetなのだった。

彼女たちは英語があまり話せず、私は仏語が全然ダメなので、
パーティーでもあまり話すことがなかったけれど、
彼らもシャトラン(城主)だとは聞いていた。
今回中でお茶を御馳走になり、ティエリー氏に通訳してもらって、
初めて色々話を聞くことが出来た。
彼らはどちらも元お医者さん。
リタイアしてから、荒れ果てていたこの18世紀のお城を買って、
修復・維持するのが「フルタイム仕事」のよう。

ここも、時期によっては一般に公開もしている。
インテリアは撮影禁止だそうなので、中の写真はないけれど、
あー、いや、Pおじさんの「クリエイティヴ」な修復とはまた違った、
authentic(本格的)な修復が拝見出来ましたよー。

Chateau de la Tour
これは、裏の庭園側からのヴュー。

Chateau de la Tour
ちょうどお嬢さんたちが夏休みで、一家揃って滞在中。
孫っ子達が城中駆けまわっている。

Chateau de la Tour
レストランの予約時間が迫っているので、あまりゆっくりも出来ず、
「また、日曜のルシャトーのパーティーでねー!!」
と、手を振って、車は今度は北東へと向かう。

あぁ、それにしても、なんとも正統派なシャトー・・・。

Drive in Normandy
Jort村を通過。

Drive in Normandy
また田園地帯。

Drive in Normandy
どこか不明のハーフ・ティンバーの並ぶ村。
この辺り、もう随分海よりに近づいてきていて、
するとハーフティンバーの建物が増えてくる。

D101から、D280Aというもっと狭い道に入り込むあたりから、
ティエリー脳内Tomtomの機能が低下、曲がり込む道がややこしくなってくる。
ここで、持参のポケットWifi、Moxx君と
アンドロイドのGoogle Mapが見事にバックアップ。

Auberge des deux Tonneaux - Pierrefitte-en-Auge
で、無事予約時間通りにPierrefitte-en-Auge村のビストロ、
Auberge des deux Tonneauxに到着。
このビストロ自体が、愛らしいハーフティンバー、その上藁葺き屋根。
この界隈の藁葺き屋根、単に愛らしくしようとしているのか、
他に理由があるのか知らないけれど、
ridge(リッジ=屋根の頂点になった辺の部分)に、草や花を植えている。
こういうのはUKでは見たことがない。

Auberge des deux Tonneaux - Pierrefitte-en-Auge
こちらが入口側。
「ジャギュァ(ジャガー)以外駐車禁止」の冗談プレートが笑える。

Auberge des deux Tonneaux - Pierrefitte-en-Auge
庭もステキで、眺めが最高、

Auberge des deux Tonneaux - Pierrefitte-en-Auge
なんだけど、雨で濡れていて、そしてまたいつ雨が来るかも・・・なので、
ティエリー氏も庭を断念、中に入ろうとすると・・・、

Auberge des deux Tonneaux - Pierrefitte-en-Auge
コネコがいるぅ~。
下に、お母さんともう2匹のコネコがいたけど、
暗くて撮影ブレブレ、軒の上の子だけ成功。

Auberge des deux Tonneaux - Pierrefitte-en-Auge
ビストロの中は、ま、まるで、イギリスの田舎のパブ。
いかにもコッツウォルズあたりにありそうなー。

Auberge des deux Tonneaux - Pierrefitte-en-Auge
賑々しくイノシシ君達が並んでいるので、
game(ゲーム=猟鳥獣肉)が食べられるかと期待したものの・・・、
ちょうどホリデー明けで開店したところで、まだ仕入れができていなくて、
食べられる料理の種類がとても限られている。
魚がなくて、ホロホロ鳥かビーフだったので、
鶏肉系の苦手な私は選択の余地なしで、ビーフ・フィレに。

Auberge des deux Tonneaux - Pierrefitte-en-Auge
出てきたのはこの代物・・・で、デカイ。
「Blue(表面だけさっと焼いて、ほとんど生の状態)」で頼んでよかった・・・。
こんなデカイの、中まで火が通ったら、消化不良になる。
味の方は、う~ん、普通かなぁ。肉自体ちょっと硬いし。
サイドのポテトが、旨味がきいていて美味しかった。

Auberge des deux Tonneaux - Pierrefitte-en-Auge
Danaさんと、ティエリー氏のホロホロ鳥。
「味は…めっちゃ家庭料理風。
このくらいの味付けなら、私にも出来そうだ、と思わせる。」
というのは、Danaさんのレヴュー。

まぁ、ホリデー明けで準備整わず・・・ということにしときますか。

食事の後は、斜め向かいに建つ教会を見に行く・・・、
というところから、話は次回に。



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