Saturday 12 September 2015

Apres la Pluie (アプレ・ラ・プリ) - カレイドスコープと光学アンティークの店

ティエリー氏とドライヴでランチの後、「美しい村」リストの村に向かったたつもりが、リスト外の「美しい町」Beaumont-en-Auge(ボーモン・ノージュ)に着く。ここはここで、とても美しいので、大満足で散策した後、角を曲がると・・・ステキなお店に遭遇・・・というところからが今回の話。

Apres la Pluie, Beaumont-en-Auge
ブロカン(アンティーク)屋さん的店構えに、ウィンドウを覗き込んで見る。
そうしたら、すぐに思い出した。
2年前にドライブ候補地をリサーチしていた時に、Netで見つけたお店、
Apres la Pluie (アプレ・ラ・プリ)
に、期せずしてたどり着いてしまったー!!

Apres la Pluie, Beaumont-en-Auge
と、とにかく、中へ入る。

Apres la Pluie, Beaumont-en-Auge
中はブロカン、といっても、どことなく「少年趣味」。
オモチャとか、光学機器のアンティーク、
アンティーク冒険・探検小説本等など。

Apres la Pluie, Beaumont-en-Auge

Apres la Pluie, Beaumont-en-Auge
手前のガラスキャビネットの上に並べられているのは、

Apres la Pluie, Beaumont-en-Auge
オーナーのDominic Stora(ドミニク・ストラ)氏ハンドメイドの、カレイドスコープ達。

Kaleidoscope
ただただ夢中になって、あれこれ覗き込んで、
即、グレー・トーンのカレイドスコープを購入。
これは、そのヴューをモバイル写真にとって、コラージュしたもの。

その時は、何がそんなに魅力的かというと、普通カラフルなモチーフが入っているカレイドスコープに、グレートーンのモチーフが詰め込まれていて、それがデリケートな色合いを醸し出しているからだ、と思っていた。
もちろんそれは、そうなのだが、もう一つ氏のカレイドスコープには「特別」なポイントがある。
通常カレイドスコープは、同じサイズの長い長方形の鏡を、60°角の正三角形に組み合わせて作る。これだと作るのはすこぶる簡単。そして、そのヴューは<こんな>風に、無限大に広がっていくもの。
これはこれで、美しいものだけれど、ドミニク氏のカレイドスコープの場合、36°鋭角x1、72°鈍角x2で成り立つ2等辺三角形に組み合されている。すると、覗いたヴューは、暗い中に五芒星形にパターンが丸く浮かび上がる、ちょうど雪の結晶か何かを、顕微鏡を覗き込んだような感じになる(ただし雪の結晶は・・・六芒星形だけど・・・)。これがカレイドスコープのパターン自体の純粋性を、リリカルに強調している様に感じる・・・、のはまぁ、個人の好き好きかな(笑)。

Apres la Pluie, Beaumont-en-Auge
他にも、キャビネットを覗き込んで・・・、

Apres la Pluie, Beaumont-en-Auge
この、トロンプルイユおもちゃのりプロを購入。
これは、紐の両端をひねって回転させると、
円盤の裏表に描かれたパターンが、合体して見える錯覚を起こすというもの。
Thaumatrope(サーマトロープ)というのが正式の呼称。
ジョセフ・コーネルも似たような原理の、
イリュージョン・オモチャ作品を作っていたのを思い出した。

Apres la Pluie, Beaumont-en-Auge
これも氏のハンドメイドで、Phenakistoscope(フェナキストスコープ)

Apres la Pluie, Beaumont-en-Auge
もっと本格的なPraxinoscope(プラクシノスコープ)。

こういう光学オモチャがどんな風に見えるか、というわかりやすいヴィデオ。




Apres la Pluie, Beaumont-en-Auge
氏をフィーチャーした、雑誌の記事。

Apres la Pluie, Beaumont-en-Auge

Apres la Pluie, Beaumont-en-Auge

Apres la Pluie, Beaumont-en-Auge

Apres la Pluie, Beaumont-en-Auge
ウィンドウにあったこのオブジェ。
想像だけど・・・動かしたら、電力を派生させて電球が点く、
あるいは、バッテリーで電球が点いて、その光をエネルギーにして走る・・・、
のどちらかじゃないかな。
これも買いたかったー、と後で写真を見て思う。

Apres la Pluie, Beaumont-en-Auge
我らがドライヴァー、ティエリー氏(左)と、オーナーのドミニク氏(右)。

Apres la Pluie, Beaumont-en-Auge
ここのサイトのBGMで流れているから気がついたけれど、
Erik SatieのGymnopedie no1が、
フランスではApres la Pluie (アプレ・ラ・プリ)とも呼ばれているらしい。
お店の名前もそこから、つけられているものと。なんとも詩的。

Apres la Pluie, Beaumont-en-Auge
また、ぜひリピートで訪れたい店。


Apres la Pluie (アプレ・ラ・プリ)
3 rue de la Libération, 14950 Beaumont en Auge – France






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