Monday 23 March 2015

Rijksmuseum(国立博物館), アムステルダム -7-

アムステルダムRijksmuseum(国立博物館)の最終回は、ジャンル分けに収まらなかったモノ達をいろいろと。


Dress display
前々回のジュエリーとひとつづきになった部屋に
展示されている19世紀のドレス。

Dress display
全体にクリーム系の色合いのドレスでまとめられているので、
デザイン・スタイルの違い・変遷が比較しやすいようになっている。

Watch, Rijksmuseum
これもジュエリーの続きで展示されている、
17世紀の懐中時計。
ケースはガラスに見えるけれど、
クオーツを削りだしたもの。

Watch, Rijksmuseum
六芒星型はジューイッシュの商人のものだったのだろうか、
と、これは想像。

Watch, Rijksmuseum
一方こちらはクロス型。

Model ship display
歴史的な海運国オランダなので、船舶に関する資料も多彩。
シップ・モデルのディスプレイも充実している。

Model ship display
すりガラスの上のディスプレイが、あたかも
水の上に浮かんでいるかのようで、センスがいい。

Model ship display
オランダのミュージアムお得意のペパーズ・ゴーストディスプレイ。
セイラーがデッキを掃除したり、
ミルク用に飼育されている山羊の世話をしたり。

Magic Lantern
海戦が描かれているのは、マジック・ランタン(幻灯機)用のスライド。
<資料はこのページ
手前の船数隻と、奥で爆撃された船は、別のスライドに描かれていて、
重ねたものを光源に透かして見る。
スライドの組み合わせを変えることで、シーンを変えることができる・・・
という仕組みになっているもののよう。

Magic Lantern
これも何やら物騒なローマの動乱シーン。
前景・中景・背景の3シートが
組み合わされているような・・・気がする。

Magic Lantern
これは夜の園遊会のステージと花火。
この奥にもう1枚演物のシートが加わるものと。
いろいろと演物のシートを替える構造になっている。

Magic Lantern
この女王様は、衣装から、
とてもイギリスのエリザベスI世っぽいけれど・・・、詳細は不明。
同時代のフランスかどこかの女王様かも???

Rijksmuseum
これはRummer(ラマー)と呼ばれる、17世紀に愛用されたワイングラス。
オランダ17世紀の静物画に頻繁に登場するもの。
当時はライン川流域で生産されていたものなのだそう。
現在ではボヘミア・ガラスの末裔、チェコのメーカーが
リプロダクションを生産している。
これはディーラーの販売ページ<このページ>。
そこから、世界中のミュージアムショップに卸している・・・
と、私はよんでいるのだが。
もちろん、ここ国立博物館のショップにも入っている。

Rijksmuseum
時代は下って、18世紀中頃のエングレーヴィングのゴブレット。
<資料はこのページ

Rijksmuseum
錠のコレクション。

The Departure of a Dignitary from Middleburg, 1615 Adrian Pietersz van de Venne
The Departure of a Dignitary from Middleburg, 1615 Adrian Pietersz van de Venne
散々名画があるはずのこのミュージアムで、
私が引っかかるのが、こんな風な異様に説明的な絵画(笑)。
<資料はこのページ
「ミドルバーグから出航する戦艦ディグニタリー」1615年。

とか、

Interior with a Company, Bartholomeus van Bassen (1590-1652), Esaias van de Velde (1587-1630)
Interior with a Company,
Bartholomeus van Bassen (1590-1652), Esaias van de Velde (1587-1630)
インテリア絵画「人々のいるインテリア」。1622-24年
インテリア絵画専門のバーソロミュー・ファン・バッセンと、
人物描写専門のイサイアス・ファン・デ・ヴェルデのチームの
分業制で描かれた、理想化された想像上のインテリア。
<資料はこのページ

The triumphal Chariot of Kallo, 1638, Peter Paul Rubens
"The triumphal Chariot of Kallo", 1638, Peter Paul Rubens
いやしかし、このルーベンスのタッチは見事だと思った。

The triumphal Chariot of Kallo, 1638, Peter Paul Rubens
下描きか、未完のようだけれど。




Rijksmuseum(国立博物館)
Museumstraat 1, 1071 XX Amsterdam

開館:毎日 9:00am- 17:00pm 
(クリスマスも、New Years Dayも、国王誕生記念日もオープン)

入場料:大人17.5ユーロ、特別展とのコンバイン・チケットだと25ユーロ。
チケット売り場がかなり並ぶ、という話なので、E-チケットが推奨されている。
プリントアウトを持っていけば、そのまま直接館内入口に向かい、
係員にプリントアウトをスキャンしてもらうだけ。
チケット、プリントアウトを持っている限り、その日の内の出入りは自由。
毎回、入口でスキャンして入れてもらう。

地図:

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次回からはやっとロンドンに戻って、身の回りの話などを。







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