Rijksmuseum(国立博物館), アムステルダム -7-
アムステルダムRijksmuseum(国立博物館)の最終回は、ジャンル分けに収まらなかったモノ達をいろいろと。
前々回のジュエリーとひとつづきになった部屋に
展示されている19世紀のドレス。
全体にクリーム系の色合いのドレスでまとめられているので、
デザイン・スタイルの違い・変遷が比較しやすいようになっている。
これもジュエリーの続きで展示されている、
17世紀の懐中時計。
ケースはガラスに見えるけれど、
クオーツを削りだしたもの。
六芒星型はジューイッシュの商人のものだったのだろうか、
と、これは想像。
一方こちらはクロス型。
歴史的な海運国オランダなので、船舶に関する資料も多彩。
シップ・モデルのディスプレイも充実している。
すりガラスの上のディスプレイが、あたかも
水の上に浮かんでいるかのようで、センスがいい。
オランダのミュージアムお得意のペパーズ・ゴーストディスプレイ。
セイラーがデッキを掃除したり、
ミルク用に飼育されている山羊の世話をしたり。
海戦が描かれているのは、マジック・ランタン(幻灯機)用のスライド。
<資料はこのページ>
手前の船数隻と、奥で爆撃された船は、別のスライドに描かれていて、
重ねたものを光源に透かして見る。
スライドの組み合わせを変えることで、シーンを変えることができる・・・
という仕組みになっているもののよう。
これも何やら物騒なローマの動乱シーン。
前景・中景・背景の3シートが
組み合わされているような・・・気がする。
これは夜の園遊会のステージと花火。
この奥にもう1枚演物のシートが加わるものと。
いろいろと演物のシートを替える構造になっている。
この女王様は、衣装から、
とてもイギリスのエリザベスI世っぽいけれど・・・、詳細は不明。
同時代のフランスかどこかの女王様かも???
これはRummer(ラマー)と呼ばれる、17世紀に愛用されたワイングラス。
オランダ17世紀の静物画に頻繁に登場するもの。
当時はライン川流域で生産されていたものなのだそう。
現在ではボヘミア・ガラスの末裔、チェコのメーカーが
リプロダクションを生産している。
これはディーラーの販売ページ<このページ>。
そこから、世界中のミュージアムショップに卸している・・・
と、私はよんでいるのだが。
もちろん、ここ国立博物館のショップにも入っている。
時代は下って、18世紀中頃のエングレーヴィングのゴブレット。
<資料はこのページ>
錠のコレクション。
The Departure of a Dignitary from Middleburg, 1615 Adrian Pietersz van de Venne
散々名画があるはずのこのミュージアムで、
私が引っかかるのが、こんな風な異様に説明的な絵画(笑)。
<資料はこのページ>
「ミドルバーグから出航する戦艦ディグニタリー」1615年。
とか、
Interior with a Company,
Bartholomeus van Bassen (1590-1652), Esaias van de Velde (1587-1630)
インテリア絵画「人々のいるインテリア」。1622-24年
インテリア絵画専門のバーソロミュー・ファン・バッセンと、
人物描写専門のイサイアス・ファン・デ・ヴェルデのチームの
分業制で描かれた、理想化された想像上のインテリア。
<資料はこのページ>
"The triumphal Chariot of Kallo", 1638, Peter Paul Rubens
いやしかし、このルーベンスのタッチは見事だと思った。
下描きか、未完のようだけれど。
Rijksmuseum(国立博物館)
Museumstraat 1, 1071 XX Amsterdam
開館:毎日 9:00am- 17:00pm
(クリスマスも、New Years Dayも、国王誕生記念日もオープン)
入場料:大人17.5ユーロ、特別展とのコンバイン・チケットだと25ユーロ。
チケット売り場がかなり並ぶ、という話なので、E-チケットが推奨されている。
プリントアウトを持っていけば、そのまま直接館内入口に向かい、
係員にプリントアウトをスキャンしてもらうだけ。
チケット、プリントアウトを持っている限り、その日の内の出入りは自由。
毎回、入口でスキャンして入れてもらう。
地図:
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次回からはやっとロンドンに戻って、身の回りの話などを。
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