Rijksmuseum(国立博物館), アムステルダム -5-
アムステルダムRijksmuseum(国立博物館)より、今回はジュエリーのイメージを。
前回の中世~ルネッサンス室と同じ地階レベルで、しかし、反対側のウィングの一角、0.9室がジュエリーにあてられている。
これも、私的には見逃すことの出来ないもの。
なので、部屋全体のイメージを撮ることなんて考えもせず、ひたすらジュエリーを激写。大体の時代をおって、並べてみよう。
イヤリング-シリア、500-700年。
イヤリング-ビザンティウム、500-700年。
どちらもビザンティンのジュエリー。
現代人の目で見ると、とてもコンテンポラリー。
詳細を撮り損なった、ゴールドのリング。
モットーか、メッセージ的なるものが彫り込まれている。
中世のもの(?)かと。
クロスを持ち帝冠を冠る聖ヘレナの、水晶メダリオンのペンダント。
ビザンティウム、1200年頃。
閉じられた手のモチーフのエナメル・ペンダント。
南ドイツ、1580-1600年頃。
これは典型的なルネッサンス・ジュエリー。
ハートを抱くように閉じられた手のモチーフは、
ローマ時代からのもので、リングによく使われている。
ルネッサンス期にはこのモチーフは、婚約・結婚を象徴していたそうなので、
このペンダントも、婚約・結婚に関連して、贈られたものかもしれない。
このモチーフが、アイルランドに伝わって、
クラダ-リングの元になったとも考えられている。
台座に載る、キューピッド・モチーフのペンダント。
ドイツ、1600年頃。
木製のフレーム、台座付というのが、珍しいというか、
ドイツ的というか。
マンドリン・モチーフのペンダント。
ドイツ、1600年頃。
とても、チャーミング。
ミネルヴァのモチーフのペンダント。
イタリア、1600年頃。
詳細不明の、でも、ルネッサンス期のもの。
パールをバストに見立ててしまう発想が、
奇抜というか・・・笑えるというか。
リボン型ブローチ、オランダ(?)、1650-75年頃。
博物館の表記では、オランダ製?になっているけれど、
多分・・・ボヘミア製だと思う・・・。
愛の神殿に身を捧げる女性をモチーフにしたリング。
フランス(?)、1785-1800年頃。
アメジストのジュエリー・セット。
アムステルダム、1824-29年頃。
アメジストのブローチ。
オランダ製、1830-40年頃。
上のセットとよく似ているけれど、
セットの一部、というわけではなかった。
ギリシャ・クロスのブローチ。
Alessandro Castellani, ローマ、1875年。
マイクロ・モザイクで出来ている。
展示の方法が90度横になっているが、
時計回りに90度回したら、文字が正位置になる。
カメオを使ったネックレス。
パリ、1875-85年頃。
大仰なデザインは、19世紀のルネッサンス・リヴァイヴァル様式。
ペンダント。 Louis Wiese、パリ、 1890-1900年頃。
これもゴシック様式に見えるけれど、
19世紀のゴシック・リヴァイヴァル。
そう、19世紀というのは、なんでもリヴァイヴァル。
昔のデザインを引っ張り出してきては、工業生産に乗せて、
あわよくば、国際万博に展覧してもらう・・・
ことを競い合っていた時代なのだった。
白鳥のモチーフのネックレス。
20世紀に入ると、トレンドは、アール・ヌーヴォー様式に。
Viburnum(オオデマリ)モチーフの髪飾り。
Rene Lalique(ルネ・ラリーク)、パリ、1902-03年頃。
アール・ヌーヴォーといえば、ラリーク。
藤をモチーフにしたペンダント。
Georges Fouquet (ジョルジュ・フーケ), パリ、1908-10年。
これも、アール・ヌーヴォーの真髄。
大型のコサージュ・ブローチ。
フランス製(?)、1910年頃。
20世紀に入って、プラチナがジュエリーに使われるようになる。
その典型的な例。
このジュエリー室、規模的にはそれほど大きくないけれど、
総合的にバランスよく、
Rijksmuseum(国立博物館)
Museumstraat 1, 1071 XX Amsterdam
開館:毎日 9:00am- 17:00pm
(クリスマスも、New Years Dayも、国王誕生記念日もオープン)
入場料:大人17.5ユーロ、特別展とのコンバイン・チケットだと25ユーロ。
チケット売り場がかなり並ぶ、という話なので、E-チケットが推奨されている。
プリントアウトを持っていけば、そのまま直接館内入口に向かい、
係員にプリントアウトをスキャンしてもらうだけ。
チケット、プリントアウトを持っている限り、その日の内の出入りは自由。
毎回、入口でスキャンして入れてもらう。
地図:
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