ヴィクトリアン墓地-2- Kensal Geen Cemetery(ケンサル・グリーン墓地)
ロンドンの「華麗なる7大墓地」Magnificent Sevenで、次に撮影に行ったのがKensal Geen Cemetery(ケンサル・グリーン墓地)。
Magnificent Sevenの中でも一番古い、1832年に北西ロンドン郊外に創設された墓地。
この年に、「営利目的の墓地会社」というものが始めて法律を通過して、設立できるようになったのだが、その、記念すべき(?)第一号墓地会社ということ。
いろいろ、歴代の著名人が埋葬されていて、ガイドブック片手に「これは誰の墓?」とか探してまわるのが、生粋の「墓地マニア」の人々(こんな趣味、英人だけか?・・・笑)なんだけれど、相変わらずビジュアル系の自分としては、あまり「住人」には興味はなくて、純粋に「造形」優先。
なので、誰の墓だかちゃんとリサーチはしていない・・・と、あらためてお断りしておこう。
まずは入り口ゲートから。19世紀前半の典型的なネオ・クラシカルのゲート。
中は、林のように木々が茂っていて、もともとGarden Cemetery(庭園墓地)として、
企画されたものなのだと、よく解る。
この日も、秋の日差しの美しい日(を、選んでいる)。
墓地写真は光で見事に神々しくなる、曇天だとただの陰気なゴス・・・(笑)。
もちろん、ここでも目的は天使像ハンティング。
たおやかな美形さん、一匹確保。(天使は「一人」なのか、一匹?一頭?一羽?)
上の美形さんの全体像と、スポットライト効果のジーザス先生。
どちらも、ポストプロセスで色々遊んでみた。
ふふふ・・・いるいる。
墓の天蓋を支える不思議な彫像。
エジプト・リヴァイヴァルの頃のものなのだろうか?
(当時の人々の想像する、古代エジプトのイメージ、という意味で・・・)
右はその近くにあった、別のMausoleum(廟)を飾っている、エジプト・モチーフ。
ファラオの墓のイメージから、エジプト風で「永遠性」を象徴してるのかもしれない。
このMausoleumもエジプト・イメージとの合体で、スフィンクスが墓守している。
こちらは、ルネッサンス・リヴァイヴァル的な様式。
ネオ・クラシカルな彫像達。
ネオ・クラシカル、まるでギリシャ神殿のようなMausoleumと、
柱の上に立つUrn(ツボ)の墓標。
これは、コテコテ・ゴシック・リヴァイヴァル。My らぶ^^。
引き続き、正統派ゴシック。
ネオ・クラシカルな建物は、チャペル。
チャペルの両翼は廊下状になっていて、そこに眠る人たちもあり。
チャペルから西側は比較的新しい(というのは、20世紀以降)墓地が続いているのだった。
Kensal Geen Cemetery(ケンサル・グリーン墓地)
地図:
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最後の写真西の果てで、終わりかと思うと・・・実はそうではなかった。
ケンサル・グリーン墓地に繋がる形で、(一応別の墓地の)St. Mary's Roman Catholic Cemetery(聖メアリ・ローマン・カトリック墓地)が続いている。
ここも19世紀の設立で、ケンサル・グリーン墓地の約25年後の設立。
カトリックの方が、天使像・聖母子像・ジーザス先生などなど彫像林立・・・ということに、行ってみて初めて気がついた。そこでまた、イメージ・ハント続行。
なので、次回はMagnificent Sevenからは外れるけれど、このSt. Mary's Roman Catholic Cemetery(聖メアリ・ローマン・カトリック墓地)のイメージを。
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