Thursday, 21 July 2011

TtV(Through the Viewfinder)写真と写真本「Home」

今回は、近頃ちょっとはまってた遊び(ジュエリーの完成品が横で山済み・・・タグ付けまだ出来てない・・・Alas・・・)。

相変わらず写真がらみで、TtV(Through the Viewfinder-ヴューファインダー越し)写真。
英文Wikiリンクは上に貼り付けたが、日本語がない。どこかにないかなとサーチして見たら、<ここ>のページに、丁寧な解りやすい説明を見つけたので、解説すべてお任せ・・・。著者さん、ありがとう^^。
一言で言うと、ヴィンテージカメラの大きなヴューファインダーを使って、別の(デジタルであること多し)カメラで写真を撮る、というテクニーク。
なぜまたこんなシチメンドクサイことをするのかというと・・・、ヴィンテージカメラ、といっても、主に60年代ごろにマス市場向けに量産された作られたカメラ(Kodak DuaflexのシリーズがTtV用に使用されること多し)の、プラスチック凸レンズが、見る世界をゆがませ、色も変われば、レンズに積み重なった埃まで写る・・・という「レトロ効果」を狙ってのこと。
あまり知らないのだが・・・ガジェット帝国・日本ではトイカメラが発達(?)しているので、比較的似たようなイメージに仕上がるTtVに手を出す必要がないのではないかな・・・とも思う。
ともあれ、ここ、ガジェット砂漠・U.K.では、おもちゃは「手作り」が原則(笑)。
U.S.Aやヨーロッパで普及しているFlickrでも、TtVやっている人は多いようで、グループもある<ここ>。

私の場合、面白いな・・・と思って去年Kodak DuaflexをE-bayで購入。
シャッター機能は使わなくて、ヴューファインダーから覗ければいいので、故障品でもO.K.。
Duaflex自体量産品なので値打ちのあるものではないし、たいてい£2-3で手に入る。送料入れても£5の「資本投資」。

Kodak Duaflex II
届いたのは、これ。
上のレンズがヴューファインダー用で、下が本来は撮影用のレンズ(だった)。上の蓋がカパッと開いて、覗き込めるようになっている。
その蓋を最大限開いて(90度まで開く)、その上からCanon D500で撮る。
チビのデジカメだとやりやすいのだが、D500は重い上に、レンズの接写距離がチビカメほど近くないので、30cm近く離す必要がある。すると、Duaflexのヴューファインダーの表面に映り込みが出る・・・と、ちょっと問題多し。

TtV -flowers
これは、去年実験で撮った花のイメージ4枚で、コラージュ。
真ん中でもやもや白いのは、すべて「写りこみ」。
これを防ぐには、(上の日本語解説のページに詳しく解説されているけれど)、手作りで「フッド(コントラプションと呼ぶそうな・・)」をつけてやる必要がある。
これが面倒で・・・一年ほかっていた(笑)。
ところが、先日ジュエリー仕事からの激しい「逃避」で、唐突にこれを作ってしまった。

My TtV equipment...(after)
できた・・・。
「美意識優先主義」なので、手元にあったエナメル風の紙を貼って「カッコかまし」したものの・・・折りたたみも取り外しも出来ない・・・全く不便(笑)。
今度は、見つけた上のリンク記事に習って、もう少し機能的なやつを開発しようかと。あー、また一年かかるか・・・。
でもまあ、ひとまずはこれで、家の中やら外やらを撮って回った。

Taken via mirror...
こんな風に・・・。(これはミラーに映して撮っている)
撮る方のCanon 500Dには、50mm f/1.4のプライムレンズ着装。
少しでも焦点距離を近づけるために、12mmのチューブ・エクステンションも付けている。

TtV home
キッチンのコーヒー・グラインダー。
イメージがレンズを通して、ミラーに写りこむ状態を撮るので、すべて左右反転のミラー・イメージになる。
一眼レフのヴューファインダーなどは、もう一度内臓ミラーに写しこんでイメージと「平行」に見ている様にするため、左右反転が元通りになる。
Photoshopの加工で簡単に反転できるのだけれど、これを「する」「しない」は、本人のすき好き。
個人的には、ミラーイメージのままの方が、いかにもTtVという感じがして好き。 そして、特に家の中など見慣れた光景がミラーイメージになったときの、ちょっとシュールな感覚が面白いのでこのままにしている。

TtV - Original image
ちなみに、これがオリジナルのイメージ。
これから、後加工でトリミングと色のエンハンスをしている。

090 copy
これも、色はかなり強調している。

TtV home
前回のフラワーショウの標本箱、最後に出てきたバラのポプリ。

TtV home
ここにも。

TtV home
結局はどのカメラで撮っていても、光の効果が決まった時は、たいてい仕上がりも面白い。

TtV home
なに、ローライトが好きなだけなんだな・・・。
もう一つTtVのイメージの特徴といえば、あまり、水平垂直を意識しないということ。
「水平垂直をまっすぐとること」というのが、写真の基礎のように言われていて(これもまあ、ケース・バイ・ケースだが・・・)、そのために後処理で、まっすぐに直したりする。
画面が正方形だからなのか、TtVのスナップ・ショット的なるカジュアル性からくるのか、あるいは、反転イメージで覗き込んでいて「まっすぐ」をとるのが、困難なためか(私だけ?)・・・ともかく、斜めってるのもまた「よし」。

TtV home
なので、こんな風になる。この写真こそは、普通に撮ったら「ボツ」かな。

TtV home
ナナメ+ロー・ライト。

TtV garden
庭にも出て行って、

TtV garden
外からも撮ってみた。

TtV collage
初日に撮りためた分をコラージュ。この後2日目3日目と続く。
という風に、シリーズで写真を撮りためると、即、取り掛かってしまうもう一つの遊び・・・、Blurb本・・・。
そう・・・・、また、やってしまった。

cover front
The viewfinderより、A viewfinderの方が、パーソナルな感じが出るという、
ネイティヴ配偶者氏の意見に沿って、タイトルはこうなった。
今回は18cmx18cmのミニ正方形本で、80ページ。紙は、前回のプロ仕様ノン・コート紙が気に入って,
自分用にはこれを、また使用。
ブックショップでは、普通紙使用・ソフトカヴァーのもの-£16.99(+送料)、普通紙使用・ハードカヴァー・ダストカヴァー付きのもの-£24.93(+送料)、プロライン・コーティングなしの上質マットペーパー使用、イメージプリント・ハードカヴァーのもの-£34.43(+送料)、という3段階の選択肢を設定。<ブックショップはここ

ともあれ・・・、Blurb bookshowで見る分にはタダなので、ぜひお楽しみください(笑)。

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