Sunday, 17 July 2011

Hamton Court Flower Show (ハンプトンコート・パレス・フラワーショウ)2011-3-

London今週末は雨・・・雨・・・雨。ふだんから「家ごもり」系の性格なのに、一段と出る気がしない。
暑いのが苦手なので、雨で涼しい方が楽といえば楽なのだが・・・。
一方、標本箱のは、爽やかな夏の日の記録、Hampton Court Palace Flower Show (ハンプトンコート・パレス・フラワーショウ)からの3回目。

今日は野菜達。なにしろハンプトンコートのショウは会場が広いので、さまざまな「ガーデニング」の要素をフィーチャーすることが出来る。チェルシーでは会場のサイズに限りがあるので、より印象的でトレンディな「ガーデニング」が大半だが、ここハンプトンコートでは「農協」的なる展示も毎年見受けられる。
以前はピッカピカの野菜(あるいは、記録的にデカい野菜)を「作品」のごとく、テーブルに展示されているエリアがあったものだが、さすがにここ何年かはもう少しソフトなアプローチ。
専門農家にアピールするだけではなくて、キッチン・ガーデンの展開例として、一般ガーデナーに野菜の「植物としての美しさ」を印象付けるマーケティング。
いくつかの例は前回、ショウガーデンの標本箱に詰め込んだが、今回はもっと野菜にフォーカス。
Vegetable garden
一列ごとにキャベツ一族の、別種が植え込まれている。
「食べ物」なのだが、見た目だって美しい。

Vegetable garden
パープルとグリーンの入り混じった、独特の色合い。

Vegetable garden
この子達はKale(ケール)の一種。やはりキャベツ一族。
テクスチャーがフォトジェニック、ヴィタミン満点。
しかし、味の方は・・・、ごわごわしてて個人的にはあまり好きではないけどな・・・。

Vegetable garden
ビートルート。これも色味や葉の形が美しい。

Vegetable garden
これは、庭とも果樹園ともいいがたいのだが、ブドウ畑のブドウの畝の間に野草を育てる提案。
ヴィン・ヤード(ブドウ畑)はプロヴァンスなイメージで、
英人を即「遠くを夢見るまなざし」にさせてしまう効力あり。
ヴァカンス、リラックス、ロマンス・・・などという言葉に連動するらしい。
地球温暖化の恩恵で、南イングランドではヴィン・ヤードも夢ではなくなってきている。

Vegetable garden
これは究極の・・・野菜、ハーブ、花の寄せ植え。

Vegetable garden
これも同じショウガーデン。
野菜に日が当たらないじゃないかとか・・・、どうやって野菜を収穫するのか・・・
などという野暮ったい現実問題はさておき、
「農家」でない限られたスペースの庭には合理的な方法かも。

Apple press
その寄せ植えの庭の一角にディスプレイされた「アップル・プレス」(りんご搾り機)。
別名「サイダー・プレス」ともいう。
りんごジュースをつくり、それをアルコール発酵させると「サイダー(りんご酒)」、
それが酢になったら「サイダー・ヴィネガー(りんご酢)」。
いずれも近年、健康食品としての認識が一段と高まっている。

Hop
ここではホップを乾かしている。ホップはビールの香りつけに使うアレで、南イングランド・ケント州の特産。
こんな風に蔓性の植物で、ビールに使う以外にもドライフラワーにして室内の装飾に使われる。
部屋の臭いをとる、空気をフレッシュにする効能あり、で、中世以来愛用されている。

Vegetable garden
トマト、これはフルーティで美味しい種。

Vegetable garden
その隣には、ピッカピカのなすび君達。

The Garlic Lover's Garden
マーキーの中に入ったところでは、ガーリックガーデン。
このガーリック屋さんは毎年味わいのあるディスプレイで、
ガーリックの魅力を存分に引き出している。

Garlics
実はこれ2年前の展示を、私のストック・フォトより引き出してきた・・・。

The Garlic Lover's Garden
これは今年・・・。

The Garlic Lover's Garden
ガーリックやネギ科の花は見た目もとても可愛い。

The Garlic Lover's Garden
これもガーリックの花。


これも・・・。

Waitrose stand
「生け野菜」といえば、高級目のスーパー、Waitrose(ウェイトローズ)のスタンド。
チェルシーでもほとんど同じディスプレイだったな、で、やっぱり撮ってしまった(笑)。

Waitrose stand
白菜は薔薇より美しい・・・?


と、いえば・・・、80年代カルト・マッド・コメディ「Withnail and I」(「ウィズネイルと僕」)を思い出してしまった。
超エキセントリックのMonty(モンティ)おじさん、「カリフラワーは薔薇より美しい・・・」と語るシーン。



え、誰?
Danaさんと私が準備中の、ノーマンディー・ドライヴ旅行を、「Withnail and I」の「Holiday by mistake」だって言うのは?
Danaさん曰く・・・「そーりゃもう、Kotomiさんが(ワルの)Withnailでしょうがー。」(笑)。
次回もハンプトンコート・フラワーショウより、薔薇だって負けてはいない・・・の、薔薇のイメージを中心に。

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