Hamton Court Flower Show (ハンプトンコート・パレス・フラワーショウ)2011-3-
London今週末は雨・・・雨・・・雨。ふだんから「家ごもり」系の性格なのに、一段と出る気がしない。
暑いのが苦手なので、雨で涼しい方が楽といえば楽なのだが・・・。
一方、標本箱のは、爽やかな夏の日の記録、Hampton Court Palace Flower Show (ハンプトンコート・パレス・フラワーショウ)からの3回目。
今日は野菜達。なにしろハンプトンコートのショウは会場が広いので、さまざまな「ガーデニング」の要素をフィーチャーすることが出来る。チェルシーでは会場のサイズに限りがあるので、より印象的でトレンディな「ガーデニング」が大半だが、ここハンプトンコートでは「農協」的なる展示も毎年見受けられる。
以前はピッカピカの野菜(あるいは、記録的にデカい野菜)を「作品」のごとく、テーブルに展示されているエリアがあったものだが、さすがにここ何年かはもう少しソフトなアプローチ。
専門農家にアピールするだけではなくて、キッチン・ガーデンの展開例として、一般ガーデナーに野菜の「植物としての美しさ」を印象付けるマーケティング。
いくつかの例は前回、ショウガーデンの標本箱に詰め込んだが、今回はもっと野菜にフォーカス。
一列ごとにキャベツ一族の、別種が植え込まれている。
「食べ物」なのだが、見た目だって美しい。
パープルとグリーンの入り混じった、独特の色合い。
この子達はKale(ケール)の一種。やはりキャベツ一族。
テクスチャーがフォトジェニック、ヴィタミン満点。
しかし、味の方は・・・、ごわごわしてて個人的にはあまり好きではないけどな・・・。
ビートルート。これも色味や葉の形が美しい。
これは、庭とも果樹園ともいいがたいのだが、ブドウ畑のブドウの畝の間に野草を育てる提案。
ヴィン・ヤード(ブドウ畑)はプロヴァンスなイメージで、
英人を即「遠くを夢見るまなざし」にさせてしまう効力あり。
ヴァカンス、リラックス、ロマンス・・・などという言葉に連動するらしい。
地球温暖化の恩恵で、南イングランドではヴィン・ヤードも夢ではなくなってきている。
これは究極の・・・野菜、ハーブ、花の寄せ植え。
これも同じショウガーデン。
野菜に日が当たらないじゃないかとか・・・、どうやって野菜を収穫するのか・・・
などという野暮ったい現実問題はさておき、
「農家」でない限られたスペースの庭には合理的な方法かも。
その寄せ植えの庭の一角にディスプレイされた「アップル・プレス」(りんご搾り機)。
別名「サイダー・プレス」ともいう。
りんごジュースをつくり、それをアルコール発酵させると「サイダー(りんご酒)」、
それが酢になったら「サイダー・ヴィネガー(りんご酢)」。
いずれも近年、健康食品としての認識が一段と高まっている。
ここではホップを乾かしている。ホップはビールの香りつけに使うアレで、南イングランド・ケント州の特産。
こんな風に蔓性の植物で、ビールに使う以外にもドライフラワーにして室内の装飾に使われる。
部屋の臭いをとる、空気をフレッシュにする効能あり、で、中世以来愛用されている。
トマト、これはフルーティで美味しい種。
その隣には、ピッカピカのなすび君達。
マーキーの中に入ったところでは、ガーリックガーデン。
このガーリック屋さんは毎年味わいのあるディスプレイで、
ガーリックの魅力を存分に引き出している。
実はこれ2年前の展示を、私のストック・フォトより引き出してきた・・・。
これは今年・・・。
ガーリックやネギ科の花は見た目もとても可愛い。
これもガーリックの花。
これも・・・。
「生け野菜」といえば、高級目のスーパー、Waitrose(ウェイトローズ)のスタンド。
チェルシーでもほとんど同じディスプレイだったな、で、やっぱり撮ってしまった(笑)。
白菜は薔薇より美しい・・・?
と、いえば・・・、80年代カルト・マッド・コメディ「Withnail and I」(「ウィズネイルと僕」)を思い出してしまった。
超エキセントリックのMonty(モンティ)おじさん、「カリフラワーは薔薇より美しい・・・」と語るシーン。
え、誰?
Danaさんと私が準備中の、ノーマンディー・ドライヴ旅行を、「Withnail and I」の「Holiday by mistake」だって言うのは?
Danaさん曰く・・・「そーりゃもう、Kotomiさんが(ワルの)Withnailでしょうがー。」(笑)。
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