Monday 11 July 2011

Blurb本 -Budapest 写真集 製作中

いまだに秋冬物のサンプル組みが残っているのだが、それもボチボチやりつつ・・・、先日訪れたハンプトンコート・フラワーショーの写真の処理をしつつ・・・、イスラエルからNet経由の卸問い合わせの対応・送り出しを済ませ・・・、で、この忙しいのにBlurb写真本製作にはまっている。
この「手当たり次第」な性格、なんとかもうすこし秩序立てることはできないものかねぇ。
まぁ、真剣に「なんとかしたい」のなら、すでになんとかなっているだろうし、いまだに「なんともならない」のは、実はなんともしようと思ってないからだ・・・、という理屈だけが解っている。(笑)

そんなわけで、今回のBlurb本は春に滞在したBudapestのイメージ。
毎年ホリデーの後にはBlurbで写真集を作って、本の形で保存ということにしている。これだと見やすいので、後から何度でもよく見る。かさばって重い写真アルバムだと、見るのが億劫で、整理するまではいいのだが、たいてい二度と見ることはない・・・というのが、自分内経験値。
いままでは、写真をポトポト、Blurbの本作りソフトBookSmartのフォーマットの中に落とし込んでいくだけだった。
これだとすこぶる簡単なので、80-120頁の写真本でも、たいてい2日もあれば仕上げてしまう。
今回はもうちょっと欲が出てきた。8月末にノーマンディーの箱アーティストのアトリエ訪問、写真撮影、そして、彼のBlurb本製作というエキサイティングな企画が待っているので、自分的にもどれぐらいのことが、Blurb本作りで出来るのか、大げさにいうと「限界に挑戦」ということ。
なに、たいしたことではなくて・・・、選んだBlurb本のサイズに合わせて設定した見開き頁全体を、Photoshop上で構成して、それをBookSmartで、全面写真頁のレイアウトに落とし込んでいくやり方、な、だけ。
本格的に本製作のプロフェッショナルなら、InDesignソフトを導入して、PDFのフォーマットに構成していくものだろうが・・・、本製作はあくまでも「趣味」なので・・・、Photoshop CS5と同じぐらいの値段のInDesignなど導入できないよ・・・なので、手持ちのPhotoshopでできるところまでやってみている。
いずれにしろ、私の場合文章はほとんどないので、Photoshopでぜんぜん「いけてる」。
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表紙と裏表紙の見開き。
実際には背の部分に写真は入れることが出来ないので、ここに黒地の背が入る。
ドナウ河のボートから撮ったパーラメントと、ドナウ河の水面のイメージを、
レイヤー合成して・・・ちょっと色をいじくった。

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最初はこんな感じで、写真の直線ボーダーラインを「生かして」いた・・・。

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この辺からだんだん調子に乗りすぎて・・・、

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ここにいたっては、メルト・ダウン状態。
これじゃあ、ただのテクスチャーだよな・・・と思いつつも、「まあ、これはこれでいいっか。」
よほどでないと失敗を認めない、超お気楽な性格(笑)。

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それでも「記録資料」としての要素と、「コラージュ・アートワーク」としての要素という、
じつは相反する側面を、適当に妥協しつつ摺り合わせるのに苦労。

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なので、ヴィジョンが少し「ブレる」。
これなどは、いわゆる「ファッションマガジン風」の構成。
いいんだ、それも含めて、今現在の自分の興味のヴィジョンなのだから、と、自分に言い訳・・・かな?(笑)

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なんだかんだいいながら、実際は楽しくて仕方がない。
本当に「苦労」するなら、やめときますって。

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芸大生の頃から、コラージュワークが好きだが、Photoshopでコラージュワーク再開眼。
時代は変わったもんだな。

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見開き2ページなので、横に広い画面でありながら「中心線」が常に意識の中に入ってくる。
このままの横広のキャンバス一面とは、微妙に構成が変わってくる。
これがまたパズル感覚でけっこう面白い。

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あと、Blurb本の問題は「色」。InDesignのプラグインPDFを使うのでない場合、
Jpegフォーマット(またはPng、JIF)RGBモードでの入稿が指定されていて、
先方で印刷用のCMYKモードに変換されるので、カラーマネージメントは先方任せになる。
(テクニカルなことは、私は専門でないので適当にしか理解してませんよ・・・念のため)
私の場合、影響を受けやすいヴィヴィッドなカラーは使うことがないので、
あまり神経質にはなっていない。アバウトな気質もあって・・・(笑)。

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今まではずっとポートレート版のBlurb本を作っていたが、
今回初めてランドスケープ版を作ってみることにした。これも新たな展開。

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最初は40ページのつもりだったのが、ぜんぜん物足りないので80ページに増殖。
(40ページごとに価格が上がっていく計算なので、
姑息な私はいつでも見事に40・80・120単位にページ数を収めている。)

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なので、見開き頁コラージュを40枚作った計算になる。


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もちろん、実物が出来上がってきたら、また標本箱ブログにも詰め込む予定。

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Blurb Bookshowで、デジタル的には全頁公開中。


Book storeは<このページ
今回は、大判ランドスケープサイズ(28cmx33cm)で、プロ・ラインのコーディングなしのマットな紙にアップグレード。
写真本というより、水彩画や版画風「作品」としての、アートブック。

Blurb Bookのサイトは<ここ
Bulurb本関連の、他の標本箱は<ここ>と<ここ>。

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