Sue Timney (スー・ティムニー)-テキスタイル・デザイナー-展覧会 1
昨年、ナショナル・トラストでのMark Brazier-Jones(マーク・ブレイジァ・ジョーンズ)家具展の標本箱を書いた時に、80年代のポスト・モダン(と、ネオクラシック)のデザインについてふれたことがある。<このページ>
その時に出てきたテキスタイル・デザイナー、Sue Timney(スー・ティムニー)のエキジビションが2010年11月から2011年4月25日までLondon Bridge(ロンドンブリッジ)駅近くの、Fashion and Textile Museum(ファッション・アンド・テキスタイル・ミュージアム)で開催されている。
私が80年代に最も影響を受けたデザイナーの一人。テキスタイル・デザイナーと称しているが、彼女の美意識はテキスタイルを超えて、インテリア、雑貨、ファッション、ライフスタイルにまで及んでいる。ローマ装飾、アフリカ美術、シノワズリー・・・等々、時間と空間を超越してブレンドされた美のコラージュ・・・。
このエキジビションでは、ミュージアムの1階部で、雑貨やインテリア・ファブリック、2階部でアパレル・ファブリックの展示に区分されている。今日はまず1階から、2回にわたっての展覧。
メインディスプレイ。
を、反対から見たところ。
白黒のコントラストの構築の中に、時折インパクトのあるカラーが差し込まれる。
入口を入った通路の部分。
左側、彼女のトレードマークのストライプ壁紙の間に落書きされているのは、彼女の経歴。
書体から・・・ご本人の手書き、と、思われる。
インテリア・ファブリック。
その80年代の話だが、東京に式田純氏の経営する「Strange Classic(ストレンジ・クラシック)」というインテリア・ショップがあった。彼女の当時の旦那様Grahame Fowler(グラハム・ファウラー)とのコンビTimney Fowler(ティムニー・ファウラー)のデザインは、この「ストレンジ・クラシック」とデザイン提供契約をしていたのだろう、日本では初期に「ストレンジ・クラシック」のブランド名で製造販売されていたのを覚えている。
というのも、当時の私の大阪のフラットの壁に、そのカーテン生地をタペストリーのようにしてを掛けていたので・・・。
90年代初頭だっただろうか、King's RoadにあったTimney Fowlerの店で、このアクセサリーのシリーズのシンプルな丸型のイヤリングを買って、今も大切に持っている。
薬品腐食でパターンを浮き彫りしたアルミ板を立体加工、黒マット塗装してから、サンディングでシルバー色下地のパターンを浮き出したもの・・・と思われる(かなり製造業者的視点・・・笑)。
ここに展示されているような、大型のデザインのものがもちろん欲しかったのだが、当時の私には、一番安かった丸いシンプルなイヤリングにしか手が出せなかった。
その頃フリーランス・デザイナーだった私は、2年に一度1ヵ月半位ロンドンにホリデー兼情報収集に滞在していた。毎回、Timney Fowlerの店を訪れてはマグカップやら、皿やら、手の出せる範囲のものを少しずつ買うのが、私なりのささやかな「幸せ」だった。
で、これが私の持っているイヤリング。
「ストレンジ・クラシック」プロデュースのシルク・スカーフとともに・・・。
ステーショナリーと壁紙。
セラミック、壁紙、カードとネクタイ。
このマグは・・・うちで今でも現役。
このマグも・・・。
このマグは、数年前配偶者氏が落として割った。不心得者め・・・。
スカーフ、セラミックとブレスレット。
セラミックとスカーフ。この皿は、バスルームのドアの上に飾っている。
オリジナル・コラージュ。
オリジナル・コラージュ。
SUE TIMNEY:331 PORTOBELLO ROAD, LONDON W10 5SA Tel: 020 8969 5000
エキジビションは2011年4月25日までFashion and Textile Museumにて。日・月休館、入場料£7。
次回は、引き続き同エキジビションより、2階部のファブリック・デザインを中心に・・・。
Labels: アート/デザイン
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