ヴィンテージ・ジュエリー -神戸真知子さんのコレクションより
前回の標本箱、ファッション・デザイナー、machiko jinto(神戸真知子)さんのコレクションのヴィンテージ・ジュエリーを今日は展覧。<彼女のオリジナル・ブランド、BustleのWebsiteはこちら、ブログはこちら>
先日、新作のためのフォトセッションでお邪魔したときに見せてもらって、大感激。50’s~60’sのStanley Hagler (スタンレー・ハグラー)を中心に、一部Miriam Haskell(ミリアム・ハスケル)も!!
服の撮影の合間に手早く撮っていたので、裏の刻印等を確認して来なかった。なので、ハグラーとハスケルと混同してるかもしれないが・・・ご容赦。間違ってたら教えてね、真知子さん(笑)。
典型的なハグラーのブローチ。
ハスケルの会社に一時期在籍していたハグラーは、ハスケルの繊細なビーズ組のスタイルを踏襲していながら、
彼独自の、コントラストのきいたカラーの組み合わせで展開。
色のスペシャリスト真知子さんが惹かれるのもよく解る。
インパクトのあるターコイズ・カラーのセット。
ちなみに、バックグラウンドは真知子さんがバルコニーから引っ張り出してきてくれた錆びたトタン板。
「道で拾ったの。いいテクスチャーでしょ?」確かに・・・コントラストの師匠だけのことはある(笑)。
ターコイズ・カラーバージョンのブレスレット。ハグラー60年代の頃のもの。
この昆虫ブローチは、どこかのヴィンテージの本で見たことがあるのだが、
誰のものか思い出せない・・・。
もう一匹いる。
真知子さんの服によく似合いそうな、元気のいいグリーン。
コーラル(珊瑚)色のセット。これもハグラー60年代のものの様。
こちらは優しい色合いのコーラル・カラー・ネックレス。
印象的なレッドのイヤリング。
これ・・・とてもハスケルっぽいのだが・・・?
パールといえば、ハスケル・・・と思い込んでいるからだろうか?
泉州・河内の近辺に戦後、主にアメリカ量産品の下請け工場として、ガラス・樹脂等の通称「玉屋」、ビーズ製造工場が増加した。その中でも、ガラス塗りパールの品質のよさは世界でもトップクラス。それまでのガラスパーツの主要供給元チェコ・ガラスを凌いできた。
塗りパールは樹脂とパール質の顔料を混ぜ合わせた塗料に、下地のガラス玉を漬けるか、吹き付け塗装する工程を何度か繰り返す。南大阪~和歌山にかけての工場ではこのパール顔料を、魚のウロコから作っていた。海に近くて漁業の盛んな地域ならではの発想・・・。この深みのあるパール塗りだけはどこにも真似できなかったもので、ハスケルは独占契約工場を持っていたそうだ。
というのは・・・私がそのような南大阪の製造工場で、その昔、契約デザイナーをしていたときに聞いた話。
パールのブレスレット。
このメタルの花パーツ・・・これこそハスケル?違う?
これは50年代ヴィンテージなのだが・・・Revampラインにデザインを頂戴いたしたし(笑)。
使いやすそうなかわいい花のネックレス。
最後にもう一つ・・・これぞハグラー!!というブローチ。
この色あわせ、ちょっとラクロワを思い出したりもして・・・。
Labels: アンティーク
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