Tower of London (ロンドン塔)
前回の標本箱、中世のクリスマス・イベントの会場、Tower of London(ロンドン塔)のイメージをいくつか。
ロンドン塔は11世紀建造の要塞兼宮殿で、ロンドン観光名所のひとつでもあり、いまさら私がまたここで書き出すまでもなく「ロンドン塔」とググっていただくと、いくらでもここに関する話題は事欠かないかと。
死刑囚用の監獄としても長い間使用されていて、何人も貴族・市民を問わず処刑されている事から、「血塗られた」とか「呪いの」という印象が出来てしまっているようだ。確かに、ハンプトンコート・パレスとも並んで、大勢幽霊の方々も在住のとのこと。まぁ、イギリス自体、というか、歴史の古いヨーロッパはどこでも「血みどろの」歴史だらけ。人間の本質なんて一皮向いたらそんな程度のものなのだから、仕方あるまい。もうどこもかしこも、幽霊の方の断片が現人口を上回ってしまうかも・・・(笑)。
霊的体験まるでナシの私には、そんなデリカシーもなく、どちらのパレスでも写真撮りで機嫌よく遊んでいる。
ロンドン塔の屋根とWeathervane(風見)
え?その割には暗いゴス風の写真加工だって?
典型的なイギリスの冬日ということ。
撮影:pikous @Flickr
相変わらず、ディティールしか見てない、撮らない、なので、全体像の画像は借り物。
中心部の建物が White Tower(ホワイト・タワー)で、宮殿として使われていた。
件の「ロビンフッド」でも、ジョン王の宮廷はここ、ロンドン塔のホワイトタワー。
現在は武器・武具・鎧等のディスプレイに使用されている。
撮影:edwin.11 @Flickr
ホワイトタワー内のヘンリー8世の鎧の展示。
チューダー期の鎧は、すべてが金属板で作られているため、サイズの微調整がきかない。
どんどん太っていったヘンリー8世は、年々鎧を作り変えていった。
ロンドン塔には8つ残っているらしい。
イギリス王家紋章の風見。4つの塔の頂上にそれぞれついている。
この風見は中世のものではないが、17世紀のものだとか。
Starling(ムクドリ)がとまっている。
この通路は、カーテン・ウォールと呼ばれる外を取り巻く城壁の部分。
こんな狭い通路が不気味と思われるかもしれないが、
なにしろ11-2世紀の要塞、壁が分厚く作られているため、こういうことに・・・。
中世の城はたいていこんな感じ。
Yeoman氏。Yeoman(ヨーマン)というのは自作農民のことなのだが、
宮廷の地位としての呼称でもある。護衛兵や宮廷の使用人の地位としてこう呼ばれる。
Beafeaterという呼び方もある。ロイヤル・パレスの護衛兵のヨーマンのことだそう。
語源は不明だが、肉で賃金支払いを受けていたからではないか、とも考えられている。
現在は、もっぱらガイド役。
皆さん退役軍人で、2007年に始めて女性の退役軍人がヨーマンに就任した。
同じくカーテンウォールに面した部分で、多分事務所か何か。
クリスマスの飾り付けが、古いドアによく似合っている。
チャペルの前のパッセージ。中世の街の片隅のよう。
エドワード1世のグロート銀貨。前回の標本箱で、お目にかかった王様。似てる(笑)。
グロート銀貨は4ペンスの価値だとか。
ロンドン塔から真裏に見えるタワー・ブリッジ。
チャペル(Chapel Royal of St Peter and Vincula)の鐘の向こうに、
テムズ川を管理するPort of London Authorityの建物の彫像、そしてその後ろにはシティのガーキン。
ロンドン塔には王家の宝物庫、Crown Jewels(クラウン・ジュエルス)がある。ここも見ようかと思ったのだが、入館にチケット売り場の5倍位の長蛇の列・・・。また空いている時に来ればいいか、と断念。
ここは写真撮り禁止だと思ったのだが、Flickrで見事に撮った「つわもの」を見つけたので、画像を借りてきた。
クラウン・ジュエルを断念した代わりに、帰りにテムズ川沿いをブラブラ歩いて帰ってきた。そのイメージを次回の標本箱に詰め込むことにしよう。
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