Gustave Moreau (ギュスターヴ・モロー)の水彩画
昨日までのパリの「ギュスターヴ・モロー美術館」にひき続き、今日はモローの水彩画を展覧。
私的には、彼の水彩画が一番好きだ。壮大な油画に比べて、ずっと親しみやすい。それでいて、宝石をちりばめたような華やかさは、油画にひけをとらない。彼の絵画のエッセンスという感じがするので・・・。
今回も楽しみにしていたのだが、修復か調査か何かの原因で、水彩画のキャビネットが全部閉められたままになっていた。それ以外にも、デッサンなど見るもの、撮るものがありすぎで、そのときは気にしなかったのだが、こうやって標本箱に詰め込むと、とても残念な気分。なので・・・私の手持ちの資料からいくつかお気に入りを取り込んでみた。(二次資料で、収蔵美術館を知らないものもあり)。
A Dead Poet Being Carried By A Centaur (死せる詩人を運ぶケンタウロス)ギュスターヴ・モロー美術館所蔵。
この絵が好きで、芸大のころ水彩画で模写したことがある。いまだにうちのバスルームに掛かっている。
印刷複製はすべて色が少しずつ違って、それをまた見本にして描いているものだから、
もっと黄色っぽくなってしまった(笑)。
Sappho (サッフォー) V&A所蔵。
The Voice of Eventide (夕刻の声)ギュスターヴ・モロー美術館所蔵。
St George and the Dragon (聖ジョージとドラゴン)。下の絵のエスキース。
St George and the Dragon (聖ジョージとドラゴン)ナショナル・ギャラリー所蔵。
こちらは油画の 完成ヴァージョン。
The migrant Angel (旅の天使)ギュスターヴ・モロー美術館所蔵
直訳すると・・・渡り鳥ならぬ、渡り天使。
夕方パリまで着いて、ノートルダムの上でほっこり休んでいる天使が愛らしい。
Le Soir (夕べ) Neuss, Clemens-Sels美術館所蔵
The song of songs(雅歌) 倉敷、大原美術館所蔵。
これを見るために、芸大の頃倉敷まで行った。私にとって、思い出のある作品。
Arabian Poet (アラビアの詩人) Edmund Dulac(エドモンド・デュラック)のイラストを思わせる。
La Toilette (化粧)東京、ブリジストン美術館所蔵
Venice (ヴェニス)ギュスターヴ・モロー美術館所蔵
Evening and Sorrow (夕べと悲嘆)
裏があるわけではないが・・・下のモローの大作、
The Life of Mankind (人類の生)のエスキースのように見える。
The Life of Mankind (人類の生) ギュスターヴ・モロー美術館所蔵
全体像。一枚一枚のパネルは、木製パネルに油画だが、
テクスチャーを生かした、繊細な表現は、彼の水彩画に相通じるものがある。
ディティール。
この彼の水彩画が最後で、ギュスターヴ・モロー・シリーズは終わり。
明日は、私の最近の作品、仕事などを少しご紹介。
Labels: アート/デザイン
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