Cardiff (カーディフ)の街
ようやく少しづつCardiff(カーディフ)の写真のポストプロセスが出来てきた。
この旅行の目的は、William Burges(ウィリアム・バージェス)が設計デザインしたカーディフ城と、ウェールズの古い農家やコテージを野外の広大な敷地に移築したSt Fagans National History Museum(セント・フェイガンス国立歴史博物館)なのだが、今日はまずカーディフの街並みから。
南ウェールズにあるカーディフは、ウェールズの首都。ブリテンとかU.K.(連合王国)というと、もちろんウェールズも含まれるわけだが、ウェールズで間違ってもここを「イングランド」と呼んではいけない・・・。別の国と皆さん思っている、「イングランドではない。」と訂正されるのが目に見えている。
言葉も違う、ウエールズ語。これはアイルランド語に近いケルト語の一分派。一時は衰退して誰もが英語を話していたそうだが、ここ何十年か復興に力を入れていて、学校では英語とウェールズ語の両方で学習するようだ。今回訪れた感じでは住んでいる人は皆バイリンガル。家族や友達と話す時はウェールズ語、イギリス人や外国人には英語という風に使い分けている。
通りの表記はもちろん、ミュージアムの表記などすべてウェールズ語と英語が併記されている。
街自体は、行ってはじめて知ったのだが「アーケードの街」。19世紀ヴィクトリアン、20世紀初期のエドワーディアンのノスタルジックなアーケードが今でも残っている。それと同時に2000年以降の再開発にも熱意と財力をそそいでいるようで・・フットボール・スタジアムやら、ショッピングセンターやら、ウォーターフロント開発が進んでいる。いまでも街中は、のきなみ工事中。
しかし・・・いつものごとく天邪鬼の私は、世界スタンダードの最新の街並みに興味はない。おのずと・・・いまや見捨てられたようになっている、旧ハイストリートあたりの写真を撮ってまわった。
St Mary Street 鉄道駅の近くのこのあたりは寂れている。
建物自体は、19世紀末から20世紀初頭の、このあたりが華やかだった時代の面影を偲ばせる。
それでも・・・出窓は美しい・・・。
同じ通りの向かい側。もともとはコンサートホール、その後ゲームセンターかカジノになった様。
そしてレストランも入っていたようだが・・・いまはすべて潰れて、閉められている。
これも同じ通り。ゴシック・リヴァイヴァルの建物。
美しいのに、もはやあまり手入れはされていない。
カーディフ名物アーケード。
意外とイギリスにはアーケードがない、あるいは、残っていない。
ロンドンでも知っているのは4箇所程度。なので、アーケードを見ると珍しがってしまう。
また別のアーケード。銀板写真風に加工してみた。
このようなアーケードに残されている店は、昔風の個人商店の文房具やさんとか、
年配向けブティック、ガラクタを売る店やら、古本屋やら。
中にはカフェ、レストランに「世代交代」できた店もある。
ライトと石畳がステキだと思うのだが・・・?
ノスタルジックな雰囲気が漂う。
これが「アーケードの女王」と呼んでもいい、Castle Arcade。
ちょうどカーディフ城の向かいに入り口がある。
三階建てで、二階部分が吹き抜けのギャラリーになっている。
Open当初の19世紀末期の華やかさが偲ばれる。
壁が合わせ鏡状になっていて、どこまでも続くかのように見える。
ここはCardiff Market。屋内の食料品と日用品のマーケット。
昔ながらの「床屋さん」。マーケット2階のギャラリー部にて。
これも・・・いまどき見ないような、昔風のカフェ。同じくマーケット2階。
マーケット入り口のレトロな時計。
国立博物館と市庁舎の間に立つモニュメント。
翼と布の表現がそれはそれは美しい・・・。
最後に・・・ウエールズの「国旗」、緑と白地に赤ドラゴン。
明日はまず、カーディフ国立博物館でいくつかラファエル前派の絵画を撮ってきたので、それらから展覧してみよう。
Labels: 写真
<< Home