William De Morgan(ウィリアム・ド・モーガン)の陶芸
カーディフ写真旅行では、またまた大量に写真を撮ってきたが(1000枚越し・・・)、ポストプロセスにまだしばらく時間がかかるので・・・また、少しずつ展覧予定。今日はまだ、Arts and Crafts(アーツ・アンド・クラフト)ウィリアム・モリスの仲間達の続き。
モリスの初期からの協力者で、陶芸部門を担当していたのが、William De Morgan(ウィリアム・ド・モーガン)。
1839年に数学者一家に生まれる。20歳で、画家になるべくRoyal Academy(王立芸術協会)に入門するが、すぐにその権威的絵画に失望。ちょうどその頃、モリスに出会い、最初はステンドグラスを製作。やがて、陶芸に進出、1872年にロンドンのChelsea(チェルシー)に窯を持つ。(窯はその後、ロンドン郊外Merton Abbey-マートン・アベィ、そしてFluham-フルムへと移動。)
スタイルは主に中近東、ペルシャの陶芸、特に15世紀オスマントルコ下のIsnik(イズニック)焼きから影響を受けている。
また、初期の頃、スペインーイタリアー中近東に伝わるLustre ware(ラスター焼き、表面にメタリックな輝きを出す陶器)の焼成法を再発見し、エキゾティックなモチーフとともに、ド・モーガンの代表作となる。
ラファエル前派の女流画家、Evelyn De Morgan(イーヴリン・ド・モーガン)は彼の妻。
初期のラスター焼き。V&A所蔵
初期のラスター焼き。V&A所蔵
V&A所蔵。
V&A所蔵。
V&A所蔵。
V&A所蔵。
V&A所蔵。
チョーサーを描いたタイル。V&A所蔵。
中世を理想化して夢見る、モリス達にとって、中世のイギリス詩人チョーサーは、
イメージ・ソースであり、ヒーローでもある。
タイル、V&A所蔵。
典型的なイズニックスタイル。V&A所蔵。
V&A所蔵。
こうなるともう・・・トルコタイルなのか、イギリス19世紀末タイルなのか・・・タイルだけでは判断に苦しむ・・・。
明日はバーミンガムから、やはり「モリス一家」のバーンージョーンズのステンドグラス。
Labels: アート/デザイン
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