Volkskundemuseum (Museum of Folk Life), Bruges (フォークライフ博物館、ブルージュ)-2-
昨年の7月の、ベルギー小旅行で訪れたVolkskundemuseum (Museum of Folk Life= フォークライフ博物館)のイメージを、引き続き今回も。
一連なりの町家の裏には、中庭がある。
トンガリ屋根の建物は、公開されていなかったけれど、
確かこのHoff(ホフ)の住人のための、
チャペルだったと思う。
しばし、爽やかな風の通る中庭で休憩。
ベルギーは(紆余曲折あるけれども)基本カソリックの国なので、
どこの家にも、宗教的な飾り額がいくつも架けられていた。
ちょうど、お守りや御札を壁に貼っておくのと同じ感覚。
多くは、ここのようなホフに居住する、老婦人や、
修道院の手仕事で、自宅に飾るためであったり、
また、修道院や教会を通じて、門徒や巡礼者に販売された。
自分も歳が、そいういう「おばあちゃん世代」に
近づいてきたからかも知れないけど、
こういう民芸的な手仕事に興味が一段と出てきて、
近年、自分のオブジェ作品に取り入れたりしている。
この細い紙テープをクリクリ丸めた、
Quilling(クイリング)のヴァリエーションを、
只今研究中。
根気のいる作業なので、
自分に向いてるのかどうかはわからないけれど(笑)。
生地や金箔紙をコラージュした聖母子。
18世紀的な、おっとりした筆のタッチが愛らしい。
サンタクロースの原型の、聖ニコラス。
黒のプリントに、手彩色。
3人の貧しい娘に、(結婚持参金のための)
金貨をこっそり窓から投げ込んで助けたことから、
プレゼントの聖人さんということになっている。
ガラス絵(板ガラスの裏から着彩された絵画)の
聖カテリナ。
これも18世紀的な素朴なタッチ。
これもガラス絵で、聖心の聖母。
ガラス絵がいいなーと思っていたら、
11月にベルギーのマーケットで、
一枚ゲットできて、とても嬉しい^^。
そして、Ex-voto (エクス・ヴォト)達。
で、宗教ネタのあとに続けると、
ちょっと罰当たりかも、な、ゲームボード。
というか、博打ですね。
パターンがシンボリズム的。
次はレトロなタバコのパッケージ。
とても、罰当たり(笑)。
そして、飲み屋。
ここは、博物館の一環で現在でも営業している、
カフェ(イギリスでいうなら、パブ)・黒猫。
ちょうど、L字型の博物館の角に位置していて、
博物館の中からも、外からも入れるようになっている。
右側にある大きなキャビネット上の家具は、
オルガンじゃないかな。
デルフトタイルの黒猫君。
9年前に来たときは、実際に博物館猫の黒猫君がいて、
ここのカフェの椅子の上で日向ぼっこをしていた。
今はもういないのか、それともどこかにいるのかな。
これは19世紀の家庭のキッチン。
ベルギー独特の前にせり出した形のストーヴ。
グリルのついたキャビネットの扉が、
ペーターおじさんの作品を連想させる。
あー、こういうのを使ってるんだ^^。
ブルージュはボビンレースの産地でもある。
この博物館の斜め向かいに、レース博物館がある。
そしてレース専門のアンティークショップも、
同じ通りにある。
そのイメージは、また次回にまとめて。
家庭の中心、キッチンを見守る小さな祭壇。
キャビネットの中の、味わいのある吹きガラス器達。
上階に上がって、こちらは20世紀中頃の
キッチン・ダイニング。
OXO(オクソって呼んでるけど、日本カナ表記ではオキソが
スタンダードなのかな?)スープキューブって、
実はドイツで、19世紀中に発明されたものだそう。
ロンドンのテムズ川に面して、オクソタワーが建っているので、
てっきりイギリスのものだど思い込んでいた。
オーヴンもミッドセンチュリーっぽくなっているけれど、
前に突き出した形はそのまま。
ベルギー名物ワッフル焼くのに便利。
最後に、この部屋のキャビネットの引き出しの中の
裁縫用具(というか、繕い用具)。
次回は、この同じ通りを進んで、
レース博物館やら、アンティークショップやら、
エルサレム教会などのイメージを。
Volkskundemuseum (Museum of Folk Life)
フォークライフ博物館
Balstraat 43, 8000 Brugge, Belgium
Map:
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