Wednesday 17 April 2019

Rochester Guildhall Museum(ロチェスター・ギルドホール博物館)

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4月23日(火)~5月3日(金)の間、出張のため、
Etsyショップは閉店予定です。
3日のUK時間夜より、通常営業に戻ります。
よろしくご理解おねがいします。
月曜日の夕方に、パリのノートルダム聖堂が火災のニュースでびっくり。
スパイア(尖塔)が焼けて崩れ落ちる映像が、ニュースで何度も流れていて、驚愕したのだけれど、でもまぁ、結果的にはあのスパイアは、19世紀改修の折に作られた、ゴシック・リヴァイヴァルで、12世紀オリジナルの石造建築は維持された様子。
ローズウィンドウも、西側正面のメインのローズウィンドウは無事だったり、内部のパイプオルガンも助かったとか。
歴史のない某大国の大統領が、「なんでエアータンカー(消火航空機)使わないのか」と言ってたらしいけど、だめだめ・・・そんなことしたら、放水の衝撃で石造建築倒壊しますがな・・・。君の国の山火事とは違うのだよ(笑)。
それにしても、危険を犯して炎上する堂内に入って、システマチックに消火と重要文化財を救出した、フランスの消防隊ご立派ー。ヒーロー、ヒーロー。
いくら石造建造物といっても、石を繋ぐモルタルが熱でやられると、倒壊してしまうし、べルタワーのベルを支える木造構築が焼け落ちると、超重量級のベルが墜落して、塔の石組みを破損、塔の崩壊・・・となっても仕方ない状況だった。ほんとうに、よくこれだけの被害で食い止められたものだと思う。
マクロン大統領の豪語する「5年で再建」はちょっと実現するかあやしいけれど、再建したら久しぶりにパリに、「私達の貴婦人」を見に行きたいと思う。あ、私の生きているうちには、再建してね(笑)。


話題は本題に戻って、ロチェスターからの標本箱、今回は、Rochester Guildhall Museum(ロチェスター・ギルドホール博物館)のイメージを。

この博物館は、前回までの「6人の貧しい旅人の家」やら、「イーストゲート・ハウス」と同じハイストリートに面して立っている、その昔のギルドホール。ギルドホールと通称呼ぶけれども、イギリスの場合「ギルド」の集会場である場合より、「タウンホール」=町の議事場であることが多い。ここもロチェスターの町議会場だったところが、現在では町の歴史をテーマにした、地域博物館になっている。特に「これはすごい・・・」という見ものがあるわけではないけれど、ロチェスターの歴史のダイジェスト版ということで、のぞいてみることにした。

Guildhall Museum, Rochester
まず本館を正面から。
17世紀建造の建物。

Guildhall Museum, Rochester
順路はまず階段を上がって、上階へ。

Guildhall Museum, Rochester
スタッコ装飾の豪華な天井。

Guildhall Museum, Rochester
上階の議事場。
奥の方で床のワックスがけ作業中だったので、
入り口から少し覗いただけ。

Guildhall Museum, Rochester
最初の展示室には、ロチェスター状の模型。
中世の包囲戦の様子。
ロチェスターには、現在でもこのノルマン様式の城が
(といっても廃墟だけれど)残っていて、公開されている。
ここの様子はまた次回に。

Guildhall Museum, Rochester
次にギルドホールが建てられた頃、17世紀の展示。

Guildhall Museum, Rochester
スリップ・ウェアやら、デルフトやら、ピューターの食器。

Guildhall Museum, Rochester
17世紀市民戦争(イングランド内戦)の頃、ロチェスターは、
ロイヤリスト(王党派)の中心地だった。
大聖堂のクリプトを基地にした、ロイヤリスト達。

Guildhall Museum, Rochester
そして、海運と縁が深いロチェスター。

Guildhall Museum, Rochester
隣町のChatham(チャタム)は、テューダー期以来の、
英海軍造船所だった。

Guildhall Museum, Rochester
ボーン製のモデルシップは、
prisoner-of-war(戦争捕虜)の手になるもの。
ナポレオン戦争で捕虜となったフランス海軍兵の多くが、
ロチェスター/チャタムに停留された、
Hulk(ハルク=捕虜収容船)に勾留されていた。
することのない捕虜兵は、食事の肉の骨を使ったり、
ロープや寝床の藁を使ったりして、
手の込んだ工芸品を暇つぶしに作っていた。

Guildhall Museum, Rochester
木の箱に、染色した藁で、モザイク装飾を施したもの。

Guildhall Museum, Rochester
その次の展示室では、そのハルクの様子を再現。
奥行きが続いているように見えるけれども、
洗濯物を干している先は、ミラーで反射している。
よくできた構成。

Guildhall Museum, Rochester

Guildhall Museum, Rochester
その次の展示は、もっと現代のロチェスターの海。
(正しくいうと、海ではなくて、Medway(メドウェイ)川の河口。)

Guildhall Museum, Rochester
この後階段を降りると、本館の建物から出て、
その隣りにある別館に順路は続く。
これは19世紀の建物かな。

Guildhall Museum, Rochester
ここでは、19世紀のロチェスター、まさしくディケンズの時代の
収蔵品を展示している。
ドールとサンプラー刺繍。

Guildhall Museum, Rochester
ミニチュアドールの「お店」。

Guildhall Museum, Rochester
19世紀の洗濯室の再現。

Guildhall Museum, Rochester
真ん中に立っているのは「搾り器」。
ローラーを通して、洗濯物の水気を切る。
私が子供の頃、昭和な時代の洗濯機に、
これの簡易版が取り付けられていたのを、
おぼろげに覚えているけど、
ほとんどもう「歴史」でしかない(笑)。

Guildhall Museum, Rochester
19世紀のまま保存されている廊下部分。

Guildhall Museum, Rochester
階段部分。

Guildhall Museum, Rochester
上階へ。
壁面には、ロチェスター地域を描いた
絵画作品が飾られている。

Guildhall Museum, Rochester
上階の部屋では、コスチュームをテーマにした(?)、
コンテンポラリーアートの展示中。

Guildhall Museum, Rochester
壁面と暖炉は、コテコテの19世紀のスタイル。

Guildhall Museum, Rochester
反対側の壁面。
なんだかこの建物は、裕福な商人の邸宅だったような気がする。

次回はその、ロチェスター城のイメージを、
アンティーブに出発する前に更新したいものです。




Rochester Guildhall Museum
(ロチェスター・ギルドホール博物館)

17 High St, Rochester ME1 1PY
火~日曜 10am~5pm 開館、月曜休館。

Map:










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